必勝立ち回り
【守山有人】
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イマイチ噛み合わない時
掲載:2010-12-24

師匠も走るほど忙しいのが師走とは言うけれど、ここ最近は本当にバタバタしている。

年末進行に加えて、来年1月10日に発売する守山塾DVDの締め切りがあるというのがその主な原因だが、他にもTVの撮影やイベント仕事など、その他にも細かい雑事が沢山あって、とてもじゃないけどプライベートパチンコを満喫出来るような状態ではない。

そんな中、空白の一日とでも言うべき日は本日。
しかし、なんとしても本日中にマニアックスのネタになるような実戦を行わなくてはならない。
1日単位での勝ち負けは当然「時の運」なので気にしないが、どんな内容であってもこの日しかないというのはなかなかにしてプレッシャーがかかる。

開店時刻の10時過ぎに、ここのところ多用している地域に行ってみた。
すると、最初の店で将棋棋士の佐藤慎一4段(以下、慎一先生)を発見。
いつものように水戸黄門2を打っていた。

俺がど暇だった11月半ばまでは、多い時は週2~3回以上のペースで彼と一緒に飲んでいたんだけど……最近はすっかりご無沙汰。
なんだか懐かしいような気分になる。

早くも大当たり決めている慎一先生に声をかけると、一瞬戸惑ったような表情をされたが、すぐに満面の笑み。
「順位戦おめでとう御座います!」というと「いやあ、竜王戦負けちゃったから」と勝負師らしいコメント。
将棋のプロは全試合勝てるというようなものではないが、アマチュアの方に負けてしまったのがよっぽど悔しかったようだ。

慎一先生の名誉のためにフォローすると、将棋のトップアマは非常に強い。
強いトップアマなどはプロ相手にも5割以上勝つような人もいるくらいだから。
負けてしまったのはある程度仕方のない事のように思える。
もし、パチンコのトップ生活者とトップアマの実力を比較するとなると……流石にそれは大きな違いがあるように思える。
ただ、一日単位の収支勝負ならそれはやはり運勝負でしかないが……。

おっと、話しが脱線した。
話しを戻すと、パッと見からしてその店の釘状況はまったくダメになっていた。
良い時と悪い時の差が激しいお店なので、これはもう分かり易くダメ(実際、慎一先生も千円あたり16~7回しか回らないと言っていた)。

水戸黄門2ではけっこうお世話になったお店だけど、しばらく来ない間に状況が激変するのが今のパチンコ。
稼働が少ない時点でこういう事態は想定済み。
この状況でやれるだけの事をやるしかない。

慎一先生にしばしの別れを告げ、その店からほど近い店の状況を窺ってみる。
この店の狙い目は新海アグネス。前々から海を大事に扱ってきた実績があるだけあって「新海アグネスを打つならココ」と思うほどの状況の良さだった。
先週までは……。

さて、本日の状況やいかに……とシマを除くと、「先週より若干厳しいかな」といった釘の印象。
それでもステージの個体差が大きい新海アグネス。
探せば何とかなるようにも思われる。

しかし、残念ながら以前に打ってデキが良いと認識している台には先客あり

いきなりデキ良し台探しの旅からのスタートかあ。
釘とのバランスもあるから、これがなかなか難しいんだよな。
まあ、せいぜい汗をかいて良い経験を積むことにしよう。

※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額

CR新海物語Withアグネス・ラム(A番台)

__141_ヤメ_7K

1台目、ステージの感触が打ちこむごとに落ちていく感触だったのでヤメ。
こういう機種は、釘の見た目を過信すると罠にハマる可能性があるから用心していかないといけない。
また、早めの試し打ちでアッサリ見切ると優秀台を逃す可能性が高まる
より多くの台でステージの感触を試すというのも悪くない考え方だが、それはより機種に対して経験を積んでから、優秀台の取りこぼしがないようになってからで良いと俺は考えている。
要するに今は新海アグネスを勉強中という事だ。

さて、2台目がなかなかの感触である。
たぶん回転ムラだろうけど、最初の三千円78回転
釘もステージの感触まあまあだ。
四千円目をプッシュした瞬間に、なんでもないノーマルリーチからきゅいきゅいきゅい~ん。
いつ聞いても気持ちの良いフラッシュ音ロングが炸裂して幸先良く確変をゲットした。

CR新海物語Withアグネス・ラム(B番台)

___96_15R確_4K
(ノーマル→うずしおFロング→2段階)
(112)_15R確
(_35)_15R通


まずは3連チャン。
アタッカーの調整自体はほぼノーマルなので約1350発平均の出玉が見込めるが、やはりそこは等価店。
スルーが若干厳しいので確変時短中の玉減りが防げない
出玉の方は玉減りコミで1300発弱といったところか。

__236__2R確
(泡→マリン→ロング)
(__2)_15R確
(__1)_15R確
(_54)_15R通
(_63)_15R確
(_82)_15R確
(__9)_15R確
(103)_15R通


ここで引き戻しこみの玉アリ7連チャン。
これでグッと気分楽になった。
ただ……この後打ちこんでいくと、ステージの感触が徐々にに悪化
あまつさえ、客つきが9割を超え、台の移動がほぼ絶望的になってくる。
収支の好調とは裏腹に、あまり嬉しくない展開である。

気になる台がある。
そう、以前に打ってステージの感触が良かった台だ。
先ほどから何度か当たるものの、皆さんさほど粘らず、お客さんが交代している。
「あ、移動したいな」と思う時に限って自分の台が当たり中だったりして、どうにもうまくタイミングが合わない。
かみ合わない時っていうのはこんなもんだろうか。

__458_15R確
(うずしおFショート→魚群→サンゴ礁)
(_43)_15R確
(_28)_15R通
(_65)_15R通


さらに打ちこんでいくと……ステージでの玉の挙動はもはや普通
ステージ止めや確変時短中の細かい止め打ちを駆使して、何とかギリギリのクオリティを保っているに過ぎない。
なんだか精神的に非常に疲れる稼働になってしまったようだ。
本日の状況だと、朝イチからキッチリ並んでデキ良し台にまっすぐ行くのがベストだったかもしれないなぁ……などと後悔しながら打ちこんで行く。

__758_15R確
(魚群→マリン→戻り)
(_29)_15R確
(__3)_15R通
(_74)_15R確
(_67)_15R確
(127)_15R通
(_75)_15R通


持ち玉が行ったり来たりの「揉み」の状態が続いていたが、この7連により本日の勝ちがほぼ確定。
なんだかんだいって、この瞬間はパチンコを打っていてもっともホッとする瞬間である。

しかし、本日は久しぶりに慎一先生と会った。
会ったからには飲みに誘うのが俺たち流の礼儀ってもんだろう。
そう思って慎一先生の様子を見に行くと……ナヌ?居ない?

電話をかけてみると、本日はもう上がって近所のゲーセンで暇を潰しているとの事。
食事に誘うと、「明日早いので早めの時間に切り上げるなら」とのお返事。

少し逡巡したが、本日という日を逃しては慎一先生と飲めるのはもう当分先。
という事で、まだヤメるには早い時間だったが、えいやっと思い切って実戦を終了したのであった。

どうせ時給二千円そこそこの台だ。
こんな台またそのうち座れる事だろう。

__335_ヤメ(19:30)

この後、ウチに移動して楽しく酒&メシ……のハズだったが、慎一先生は本当に朝早いらしく、21時30分には我が家を退出。
じっくり酒を酌み交わすことは出来なかった。
こんなことなら無理せず飲みは後日にしても良かったような……。

ともかく、なんとも噛み合わない一日であった。

そんな日ってたまにあるよね?

(実戦結果)
CR新海物語Withアグネス・ラム
【総投資金額】
11000円
【出玉】
11611発
【換金額換金】
46000円
【収支】
+35000円

(攻略データ)
CR新海物語Withアグネス・ラム(B番台)
【千円あたりの回転数】
約22.2回(出玉は1300個計算)
【仕事量】
約18600円

実戦データ
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