当たってみれば…
掲載:2010-12-10
ついに本日、新海アグネスを絶対に実戦しなければならない状況に追い込まれた。
要するにスケジュールの都合上、どうやっても本日絶対に打たなくてはならないという事。
前日もそこそこの店舗数を回った。
その上で芳しい状況じゃなかったのを確認済みだからして、なかなかテンションが上がって来ない。
しかしまあ、絶対にやるしかないので、前向きに取り組むしかあるまい。
昨日は先週の日記(バックナンバー参照)の通り、「朝イチから数時間店を回って碌な収穫がなかったので、結局いつもの水戸黄門を打った」というお粗末な立ち回りになってしまった。
本日は流石に昨日の轍を踏む訳にはいかない。
そのためにまずは冷静でしっかりとした戦略を練る事が大事になってくる。
当たり前だが、昨日と違うルートをとることにした。
導入初日の昨日駄目だった店が、今日になって急に良くなるとは考えにくい。
それと効率良く店回りを出来るルートも考える必要がある。
俺が今住んでいる地域は比較的人口が密集していて、パチンコ店の数が多い。
おかげで「少ない労力で多くの店を回れる」というメリットがあるが、土地代や人件費などの営業コストがかかるゆえに○ッタクリ店も多い。
例えるなら、ガラクタばっかり沢山あるけど、中にはどこかにお宝が埋まっていることも多いといった感じか。
朝早めに起きて、新海アグネスを設置しているパチンコ店をネットで検索。
過去に海がどういう風に扱われてきたか。
普段の釘状況はどうか。
最近のイベント状況はどうか。
そんな記憶を辿りながら本日のルートを組み立てていく。
あそこがダメなら次はあそこに行って……といった具合。
考えること小一時間、だいたいの戦略が固まった。
9時半過ぎに家を出て、朝組み立てたルートどおりに店を回って行く。
ようやく「打ってみたいな」と思う店に辿りついたのは11時ちょっと前だった。
この店は等価店。
あまり打ちに来た事はないけれど、以前に良い評判を聞いた事がある。
この店自体強い(客が多い)店だが、ライバル店も結構強力で、お互いに出す時はガチで出すといった傾向(ライバル店の方では何度か打ったことがある)がある。
馬鹿みたいに甘い状況が生まれるのは、得てしてこういうケースが多いから覚えておいて損はないと思う。
さて、今回の新海アグネスだが、ほぼ初打ち。
ここに至るまで色々な店で釘を見てきたから、あんまり初打ちって感じがしないのだけど……。
11時の時点で客つきは5割強。
台数も多いし、これならなんとか探しきれるかもしれない。
全体の釘の印象としては、とにかく他店より命釘が広い。
やや下げ気味な台もちらほらあるのは気になるところだが……。
寄り釘は全体的に綺麗で、あまりイジッていない印象。
ただ、バラ釘のゲージが変わっているので、これでどういう玉の流れになるかどうかは打ってみないとわからない。
ワープ入り口周辺の釘は全体的に厳しい感じ。
流石に等価。
すべての部分が甘いというわけにはいかない。
で、一番気になるのは出玉関係。
等価だけに特に注意したい部分でもある。
パッと見る限りアタッカーは左右共にはっきりとマイナス調整。
スルーや電チュー周りは無調整に近く見えるが、初打ちの機種だけに計算できない部分も大きい。
こうなると、どれくらいの回転率を目指すべきだろうか?
もし公表通りに大当たり1回分の出玉が1330発出れば、トータル確率が約91分の1なので、等価のボーダーは千円あたり約17.1回転ということになる。
しかし、釘を見る限りそれは望めまい。
もし1250発くらいだとしたら、ボーダーも18.2回転必要になる。
ここは取材という事も踏まえて、1250で22回転を一応の目標としよう。
それ以下なら別の店をあたる。
欲を言えばきりがないけれど、この日しか打てないのだからこのあたりで妥協するのは妥当と思われる。
そして、1台目の実戦。
ステージの感触はなかなかのものがあったけど、目先の回転率がついてこないので早めにヤメ。
この店の客層、特に海は年配客が中心だ。
そういう人気店はたいてい昼過ぎから客が増える事が多い。
比較的客の少ない今のうちに試し打ちしておかないと後で悔やむからね。
この台にまた戻ってくるというパターンも全然あるなと思いながら台を移動してみた。
三千円くらいじゃ、真の回転率は見えてこないからね。
※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額
CR新海物語Withアグネス・ラム(A番台)
___58_ヤメ_3K
で、これがビンゴ。
2台目は一台目に増してステージの感触が良い。
まあ、完璧っていうほどではないのだけれど、まずまずの感触ではある。
この台に移動して一万円打ったところで238回転となった。
等価にしてはなかなかのペースである。
このペースが続けば元気が出るところだったが、次の一万円は201回転。
次が218回転で次が……って気がつけば夕方近くになってるっつうの。
回転率は22回転前後を行ったり来たり。
そうこうしているうちに、投資は五万円を超えている。
そして六万円も超えて……。
俺は普段からパチンコで大敗した後飲みに行くことを想定して、常にやや多めの金額を持ち歩いている。
だが、最近出費が重なったせいもあって、本日は財布の中身が乏しい。
このままのペースだと18時過ぎに持ち金が尽きちゃいそう。
ほら、銀行って18時を過ぎると無駄に手数料があがるじゃん。
六万も突っ込んでいてなんだけど、その数百円ってなんだか嫌なんだよね。
悔しいというかなんというか。
銀行に行こうかなどうしようかな……と悩んでいたら当たってくれた。
この台では63000円、総投資は66000円。
財布の残りは一万円を切っていた。
雑誌からの指令で強制的に海モードでの実戦だったんだけど、本日の初魚群が決まり手。
流石にここまで何も起こらないと演出に関する感想みたいなものは今のところない。
隣で待機魚群とか出ているのを見て、面白そうだなぁ~と指をくわえてみているのがせいぜい。
まあ、ともかく当たってホッとしたっていうのが正直なところ。
CR新海物語Withアグネス・ラム(B番台)
_1382_15R確_63K
(魚群→珊瑚礁→戻り)
(__3)__2R確
(__2)_15R確
(_30)_15R確
(133)_15R確
(_24)_15R確
(_36)_15R確
(_23)_15R通
玉アリ7連チャンは素直に嬉しい。
でも出玉の少なさを見れば冷静にならざるを得ない。
アタッカーの削りは、まあ許せる。
1280発くらいだろう。
等価にしてはマシな方かもしれない。
しかし、スルー&電チュー寄りが見た目がこれだけ普通にみえて減るとは……。
玉減りコミで1250発弱の出玉では元気も出ない。
スルーの位置とスルー釘周辺の釘配置が「改悪」されたのが痛い。
これだと普段打つ時はプラス調整に見えないと打てないなぁ、と感じた。
たださえ出玉が少ないスペックの機種でこういう基ゲージはまずいと思うのは俺だけか?
最近のお客様は賢い。
今や「勢いを失いつつある海」を象徴するような機種にならなければ良いのだけれど……。
海好きキャラとして長年やらせてきて頂いた俺だから、ついついそんな危惧を抱いてしまうのだった。
__537_ヤメ(19:46)
実はこの後、この取材の写真撮影があって20時前には実戦を終了して高田馬場に移動しなくはならない。
19:46に実戦を終えたのはそういうことでもある。
が、当たってみてがっかりしたということも少なからずあった。
この機種、出玉関係が弱すぎる印象があるので、よっぽどの好状況でもない限り「等価店」ではしばらく触らないかもしれない……。
(実戦結果)
CR新海物語Withアグネス・ラム
【総投資金額】
66000円
【出玉】
3812発
【換金額換金】
15000円
【収支】
-51000円
(攻略データ)
CR新海物語Withアグネス・ラム(B番台)
【千円あたりの回転数】
約22回(出玉は1250個計算)
【仕事量】
約16900円
実戦データ