ギリギリ
掲載:2010-10-22
今さら言うほどの事でもないのだが、最近は水戸黄門2(以下、黄門)ばっかり打っている。
来る日も来る日も黄門ばっかり。
ここのコラムでも、他社様の原稿でも散々書いてきたので、今回はちょっと違う機種を打った時の事を書こうと思う。
いや、自分で書いてても流石に黄門は飽きちゃったんだよね。
もちろん、またガッツリお世話になると思うけれど……。
さて、いつもの雑誌からの依頼である。
パチンコオリジナル実戦術誌の人気企画「13時間バトル」だ。
まあ、要は決められた機種をガッツリ実戦して、それをリポートするといういたって単純なもの。
今回は戦国無双と北斗黒王どちらか好きな方を選んでよいと言われた。
実はこれは非常に珍しい事で、普段は選択の余地など一切ないから微妙にありがたい。
しかしまあ、この2機種に関してはどっちもどっちだなあ。
戦国無双は実戦時点で非常に人気があり、それに伴い釘状況が芳しくない。
黒王はというと、設置が少なめなので選択肢が少なく戦いにくそう。
昔、究極の選択とか言って「ウン○味のカレーとカレー味のウ○コ、食べるならどっち?」みたいなのがあったがそれに近い。
で、何となく黒王にしておいた。
理由は剛掌と同一ゲージのため、ゲージが良いだろうとの読み。
この選択が正解かどうかはわからないが、経験値を重んずる俺ならではの選択のような気がする。
多分、新台好きの守山アニキなら逆の選択をするに違いない。
さて、黒王に決めたは良いが、アテは当然ない。
ネットでコツコツ検索してみると……あらら、結構あるのね、設置店は。
ただ、剛掌との併設店が非常に多いから注意が必要だ。
なんせパット見、剛掌とほとんど見分けがつかないからね。
実戦前日、ネットでポチポチ検索する。
普段からマトモな営業をしているお店や、以前取材打ちした時に好状況だったお店等をピックアップし、メモ帳に記していく。
10店舗ほどメモ帳に書き連ねたところで、今度は吟味する作業。
最近の釘の傾向やイベント信頼度、それに我が家からのルートも考慮に入れて行く順番を考えていく。
こうして作戦を練っている時間というのは、実は結構楽しい。
実戦当日。
前日に決めておいたルート通りに動き、10時に1店舗目に到着。
が、全然ダメ。
我が家に近すぎるところは大抵ダメな事も多いが、効率を考えたらこれも仕方のないところではある。
3店舗目で足が止まった。
3円ナシナシながら、スルーの釘が今まで見た中では比べ物にならないほど優秀に見える。
この機種、電チュー性能自体はそこまで悪くないけど、油断したら間違いなく玉減るからね。
最近では高換金でばかり打っていた事もあって、こんなスルーはとんと見た事がない。
思わず手が出た。
※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン(A番台)
____8_ヤメ_0.5K
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン(B番台)
___25_ヤメ_1K
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン(C番台)
___18_ヤメ_1K
ありゃりゃ?
3台打って全く手応えナシかあ。
寄りもワープも綺麗な方だし、命釘もそこそこ開いているし、この状況なら取材時の目標(この条件で普段だったら25/K目標)である23/Kも狙えると踏んだのだが……。
しかし、北斗のステージ個体差は大きい。
気を取り直して4台目に挑戦した。
設置台数7台中の4台目だから、この辺りでそろそろ手応えを掴んで欲しいなあ。
そんな事を考えていたら、嬉しい事に移動後千円で当りを引いた。
何の変哲もない疑似連×2&シンリーチからの当たりだったのでちょっと拍子抜け。
しかも、幸先よくハイパーボーナスゲッツ!
まさに最高の展開である。
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン(D番台)
___14_16R確_1K
(疑似連×2→シン)
(_29)_16R確
(_21)__2R確
(_15)_16R確
(__1)__4R確
(__9)_16R確
(__1)__2R通(50回時短)
当たってみればやはり確変時短中に玉が増える。
まあ、大した増え方ではないのだが、普段やや減りか現状維持が精いっぱいの店で打っているだけに、これは嬉しい。
右アタッカーの釘がイマイチなので少し出玉を削られているが、もともと削りにくい機種なのでそこまで気にならない。
こうなれば後は回転率だけだね。
打ちこんでいくと、まあ、可もなし不可もなしといった感じ。
目標どおりの千円あたり23回転前後をウロウロしている。
欲を言えばもうちょい回って欲しいが、それはまあ贅沢というものであろう。
半分以上持ち玉を飲まれたところで2回目の初当たり。
4Rながら無事に出玉アリの当たりなので、ホッと胸をなでおろす。
__692__4R確
(北斗百裂カットイン予告→ジャギ)
(__3)__4R確
(_66)_16R確
(_46)__2R確
(_64)__2R通(30回時短)
4R2発の16R1発というショボ連ながら、持ち玉内に当たってくれたことは大きい。
このまま持ち玉で繋がってくれたら、展開の良さを活かせるのだけれど……。
__273__2R通
やってくれちゃった。
お約束の2R通常。
これにて持ち玉は風前の灯火。
そして、全ノマレ……。
まあ、こういう機種だから、仕方のない事なんだけどね。
3円なだけに安いゼニで喰いついて欲しいなあ……と思っていたところ、可もなし不可もなしのラインで当たる。
追加13500円にて本日二度目のシン殺し!
シンリーチって発展したら結構アツいのかな?
気のせいかな?
滅多に発展しないので、ひょっとして……と勝手に思っている。
ともかくまあ当たって良かった。
で、勝負は連チャンするかどうかなんだけど……。
__573_16R確_13.5K
(北斗百裂カットイン予告→シン・タイトル赤文字)
(_53)__4R確
(_15)_16R確
(_20)_16R確
(__1)__2R通(30回時短)
なんとかプラス域に突入したものの、並み以下の連チャンには少々不満。
なんせ連チャンしてナンボの北斗だからねえ。
まあ、酷い事になっていないだけマシなんだろうけど。
当然のように、アッという間に収支がマイナスに転落する。
20時を回り、飲まれたら時間的に投了かな……と思っていたら、ファルコのリーチで何とか当たってくれた。
有難う、ファルコ。
しかし、ここまで「キリン柄」で一度も当たっていない。
玉アリ当たりはすべて(カットイン青)からである。
今作、キリン柄がだいぶ安くなった印象だ。
その代わり「北斗百裂カットイン予告」がかなりアツい(個人的には3の3)のだが。
でも、どうなんだろう、このバランスは……。
個人的には分かりにくくなったような気がするんだけど……。
しかし、この手の台って本当に心臓に悪いよなあ。
分かりきっている事だけど、安心できる瞬間が少なすぎる。
普段打たない訳だね。
取材じゃなければ、よっぽどの好状況じゃなければ対戦を避けたい機種である事は間違いない。
__409_16R確
(ファルコ・赤タイトル)
(127)__4R確
(_30)_16R確
(128)_16R確
(_22)__2R確
(_64)__2R確
(_64)__2R通(30回時短)
___44_ヤメ(20:54)
ふぅ、なんとか負けないで済んだね。
潜伏がある機種なので、やや早めの撤収は当然の一着。
内容も取材としては納得のレベルだったし、本日はそれなりにやれたと思う。
展開に恵まれたのもラッキーだった。
いやあ、ギリギリ勝負のギリギリ勝利ってのは、なかなか心地よいもんだ。
毎回こういうのは嫌だけど。
それにしても家に帰って飲んだ缶ビールの一口目のなんとウマかった事よ!
(実戦結果)
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン
【総投資金額】
17500円
【出玉】
12217発
【換金額換金】
36000円
【収支】
+18500円
(攻略データ)
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン(D番台)
【千円当たりの回転率】
約22.7回
【仕事量】
+約22100円
実戦データ
ぱちんこCR北斗の拳 剛掌 黒王バージョン