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| 必勝立ち回り 【守山有人】 |
右側の魅力
掲載：2010-07-02
本日はアテのない金曜日。
ここ5～6年ほど、こういう状況が増えた。
メディア仕事が増えたので仕方のない事なのだが、いつまでも嘆いてばかりでは進歩がない。
そもそも、与えられた状況でどう立ち回るか?というのが我々打ち手の宿命みたいなもの。
思わず「お休み」にしてしまいたくなるようなこういう日をどうやって乗り切るか……というのはここ数年の俺のテーマであるといっても良いだろう。
本日は幸いにして「試してみたい立ち回り」が頭にある。
デジハネ蒼天の拳(以下蒼天)を打ってみたいのだ。
先週のアタマに発見したそこの店の蒼天。
パッと見て「魅力的だなぁ」と感じた。
何が魅力的かというと、右側である。
右側の釘調整がかなり魅力的なのだ。
要するに今まで見た事のないほどのプラス調整。
いったいこの釘でどのくらいの玉増えが見込めるのだろうか?
単純に好奇心が湧いてくる。
ただ、今まで手を出さなかったのには理由がある。
他の要素が危険なのだ。
ステージ性能が甘い蒼天なので、ワープがガチガチなのは仕方ないにしても、このメーカー(サミー)のキモと考えている「風車周り」もややマイナス。
命釘こそ「ちょい開き」だが、これだとかなりステージ癖が良くないと千円20回を超えないような気がする。
しかも3円ナシナシ。
まとめると
【魅力的な部分】
1・出玉関係、主にスルー及び電チュー周りの甘さ
2・スペックの甘さ
3・残留保留(前回コラム参照)が見込める事
4・100分の1という確率なので「持ち玉比率」に期待できる
【危険な部分】
1・ワープ&寄り釘の悪さ
2・移動ナシという条件の厳しさ
3・通常時の時間効率の悪さ
こうして全てを冷静に分析してみると、結局は「ステージのデキ」と「出玉関係」ですべてが決まってくるような気がする。
要するに打ってみないとわからないという事だ。
蒼天は表記出玉であれば等価ボーダーが千円16回ちょいと甘い。
これに残留保留が乗っかる。
おまけにパッと見、玉増えがST&時短中1回転あたり3～4発くらいありそうな見た目なので、この条件(3円ナシナシ)でも「千円20回あれば打てる(日当が出る)だろう」という皮算用だ。
要するに、今まで手を出せずにいたのは「千円20回転あるかどうか怪しい」と睨んでいたからに他ならない。
実際、以前にこの店の蒼天を打ったところ、約17・5/Kだった。
それでも残留保留が効いたおかげで残留保留込みの回りは約19/K。
玉増えは1回転あたり4発近かったので、そう酷い内容でもなかった。
ってか、ギリギリ足りない(時給2000円くらい)な、という程度のレベルだった。
本日狙うのは以前打ったのとは別の台。
いつも常連さんが打っている印象があって、ひょっとすると誰かの「専用台」なのか?とすら思っていた台だ。
流石に「人気台」(シマ内での)だけあってデキは悪くなさそう。
1回転の価値が高い機種なので、ちょっとでも回転率が高ければ勝負になる。
その可能性に賭けてみる価値は十分にありそうだ。
ちょっと気を使って10時半に店に到着した。
「よくてギリギリ」みたいな台で「専用台」だったりしたらアホみたい。
即座に撤収して他店に向かっちゃおう。
そんな風に考えたからだ。
店に入ると、無事に台がとれた。
どうやら専用台の心配は杞憂だったようだ。
で、釘を見てみると据え置き。
ってかここ2週間まったく釘が変わっていないように感じる。
さあ、これで足りているのだろうか?
打ち始めの感触は悪い。
最初の千円が17回転で、次の千円がナント6回転。
通常の精神力ではとても追いかけられるようなシロモノではない。
なるほどねえ、どうりでパチンコ生活者が打っている気配がないわけだ。
続いて、20→19→13→14→21→18→21→19ときて1万円で165回転となった。
たぶん下ムラだし下ムラじゃなかったら困る。
だが、冷静に考えると実はこれでも大きな期待値損をしていないから恐ろしい。
それもこれも「スペックの甘さ」と「残留保留」と「玉増え」の存在があるからだ。
「16.5」でも現金ボーダーを超えていると俺は見ている。
そんなことを考えながら打っていると、11000円使ったところで最初の当たり。
※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額
デジハネCR蒼天の拳
_187__4R_11K
(趙太燕→玉玲救出)
(24)__4R
(38)__4R
3連で終わったが、ST&時短中128回転させて約590発の玉増え。
1回転あたり約4・6発の好ペースである。
おまけに見た目ちょいマイナスに見えるアタッカーも重複入賞がチラホラ。
3連終了時の残留保留も5個。
なかなかのペースである。
このままのペースなら残留保留抜きで千円18回転で勝負になっておかしくない。
_206_14R_1K
(箸→巨像・一撃)
(_1)_15R
(18)_15R
千円追加したところで喰いつき、相変わらず玉増えも順調だ。
さらに嬉しい事に持ち玉になって回転率が向上してきた。
いまや残留抜きで20回転近いペース。
このままのペースならギリギリやれるような気がする。
といっても、ムラが半端でないので油断は禁物なんだけど……。
少なくとも酷い事(時給2000円以下とか)にはならないだろう。
で、この後の展開は回転率が緩やかに上昇。
玉増えは4発弱というペース。
そして、なんとか飲まれずに持ち玉が繋がってくれた。
当たり外れやリーチアクションについて書くのはこのコラムの趣旨的にどうかと思うので今回は割愛。
_104__4R
(疑似連×4→ソウブ→発展)
_332_14R
(リーチ外れ→占い→ALLヤサカ→ヤサカSP・カットインキリン柄)
(49)_15R
(_1)__4R
__94_14R
(玉玲・カットインキリン柄)
_131_14R
(ソウブSP)
(29)__4R
(_2)__4R
(29)__4R
(28)_15R
_291__4R
(19)_15R
(29)_15R
(39)__2R
(_3)__2R
_172__4R
(占い→西斗の亡霊)
_271__4R
(_4)_15R
(_1)_15R
(_8)__4R
(31)__4R
__75__4R
(_3)__4R
_259_ヤメ(20:36)
翌日に撮影を控えていたため、やや早めに実戦終了とした。
まあ、回転率もそこまでではなかったしね。
ちなみに、残留保留コミの回転率は20・23回/Kとなった。
残留保留は51回転でこれを引くと19・57回/K。
玉増えがST&時短変動987回転に対し約3860発!!
1回転あたり3.91発となかなか優秀な数値。
10時間弱の稼働だった上、ちょい不ヅキ。
しかも3円という条件で1万円を超える期待値の上乗せはデカイ。
玉増やしに頼るゲーム性というのは理解していたが、なかなか強力だなぁ。
内容的には「ギリギリの台」で、人によっては「そんなの打たないよ」という人もいるかもしれない。
しかし、俺的には良い経験値が積めたんじゃないかな、と思っている。
ガラガラの店でライバルもいないし、「保険ネタ」として取っておくとしよう。
(実戦結果)
デジハネCR蒼天の拳
【総投資金額】
12000円
【出玉】
8534発
【換金額換金】
25800円
【収支】
+13800円
(攻略データ)
デジハネCR蒼天の拳
【千円あたりの回転数】
約20.23回(出玉は1R95個計算)
【仕事量】
約22500円(10時間弱)
【1回転あたりの玉増え】
3.91個
攻略ポイント
最近の機種傾向
