ヤングさんと実戦塾~前半戦~
掲載:2010-05-14
久しぶりにパチンコ実戦塾の一日をお送りしようと思う。
パチンコ実戦塾とは、俺がスカパーのCH759でレギュラーを務めさせて頂いている番組。
始まってからもう10年以上になる長寿番組である。
終日自腹でガチンコ実戦をした後、最後にホールの責任者の方に登場して頂く。
そして「出演者が打った台の回転率」や「本日どのシマを甘くしていたか」などを聞く、といった番組内容。
回転率の数字がハッキリ出てしまうので、ゲストの方が出演するのをしり込みするような内容なのだが、実はそんなことはない。
最近のパチンコはスペックがかなり多様になっており、回転率だけで完全にクオリティを把握できるという事は決してない。
だから勝てると思った台や好きな台を好きなように打てばそれで良いと思うのである。
自腹だからもちろん、各自真剣に「勝てる立ち回り」を目指すのは必然のこと。
さて、この日お邪魔したのは大森のS店というホールさん。
非常に取材に協力的なお店なので今まで何回も撮影でお世話になっている。
その経験からするとこのお店は「イベントの信頼度が非常に高い」という特徴がある。
逆に言えば、イベント台以外の台はまず打てない(期待値が出ない)ということ。
すなわち本日のイベントの内容が重要になってくる。
で、肝心の本日のイベントはと言えば「真ん中の日」というもの。
一見あいまいな内容で不安だけど、お店のホームページでチェックしたところによるとシマの真ん中あたりの台をサービスするとのこと。
意外とシンプルでとっつきやすいイベントなのかもしれない。
まあ、釘を見ればわかるか。
いざ開店、という事でさっそく店内に入り釘をチェックしてく。
なるほど、チェックしてみれば確かにシマ中央付近の台がハッキリ釘を開けているねえ。
モトが厳しい台もあるので、全部が全部使えるとは限らないけど、「真ん中台」はいつもお邪魔する時より甘めの調整が目立つ。
やはりここは素直にイベントに乗っかっておくべきだろう。
玉増えが見込める上にスペックが甘い美空ひばりの「真ん中台」にはすで先客アリ。
残念、気を取り直して他のシマをチェックしていく。
命釘にかなりハッキリした差があるので、釘チェックにかかる時間は少ない。
これは!と感じた台の前で足を止めては寄りやワープなどの他の部分の釘をチェックし、機種の基ゲージとスペックを照らし合わせてイメージしていく作業の繰り返し。
5分ほどで店内を一周し、最後にたどり着いたCR沖海桜バージョンライト(以下桜ライト)の「真ん中台」のところで足が止まった。
ライトはまだ打った事がないし、この見た目は店内のどのシマより魅力的に見える。
まずはここからか……と思いタバコを置いたところでスタッフから声がかかった。
「その台、ヤングさんが最初にキープしていた台ですよ」とのこと。
へえ、さすがはヒロシ・ヤングさん。
トークや原稿が上手で今ではパチンコメディアでひっぱりダコの人気者ヤングさんだが、元はパチンコ生活者。
その冷静な判断力と技術は出演者間でも定評がある。
一発で桜ライトをキープされたので、スタッフに「もうちょい他の台の見て下さいよ」といわれたので、新台の慶次愛から試し打ちを開始したそうだ。
その隙に俺が桜ライトの「真ん中台」にたどり着いてしまったという次第。
そういう成り行きなので、なんだかちょっとバツが悪いけど、イベント対象台を打たないとマズ話にならなそうなので、ひとまず試し打ちをするより仕方がない。
最初の千円が16回転、次の千円が19回転。
普段ならここでブン投げて(台を手放して)も仕方のない。
あまつさえ、この機種はスペックが悪い。
ボーダーラインに換算すると沖海2と比べて2回転半ほど辛い。
その分、命釘が4個賞球なので回転率が稼ぎやすかったり、ST中の玉持ちが良くなったりという特徴があるのだが、それにしてもこの回転率では嫌になる。
この時点で投げるというのもひとつの考え方だし、「ちょっとパチンコが上手い人」だとヤメる人が大半なのではないだろうか?
ただ、パチンコはそこまで単純なものではないと俺は思っている。
釘の状態、台のクセを読み切ってこそムラは乗り越えられるものだ。
本日のこの台の釘の形や玉の流れ、ステージでの挙動から察するにこれでもまだ「見切るには早い」と判断し、続行を決意。
なんせ沖海2のムラというのはとにかく半端ではないからね。
釘に自信がある状態であれば1000発(4,000円分)までは様子をみたいところなのだ。
すると31、21、26となり、5,000円打ったところでは113回。
22・5/Kペースまで回復してきた。
今のところステージでの挙動も悪くないし、「もうちょい上がりそう」という予測の元、さらに続行していく。
と、6000円目で本日の初当たり!!
※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額
CRスーパー海物語IN沖縄 桜ライト
_127_8R_6K
(_1)_8R
2連チャン。
STでの連チャン率が約74.3%で、平均連チャン数が約3.88連チャンということを考えると、ちょっと物足りない。
まあ、単発よりかはマシだけど。
持ち玉が安定するまではなるべく連チャンして欲しい、というのが人情ってもんだけど、欲を言ったらキリがない。
まずは確率以内に初当たりが引けた事を素直に喜んでおこうか。
幸いなことに出玉関係はまずまずで、沖海2系(沖海2と沖海桜バージョンシリーズ。ほとんどゲージが一緒なので)のネックであるST中の玉減りもなさそうなので、そのあたりは流石4個賞球の効果といたっところか。
問題はこの持ち玉で次の当たりが引けるかどうか?だったんだけど、アッサリ飲まれる。
だが、飲まれて現金投資に転じると回転率がグングン上がってきた。
持ち玉分では27回ペースだったし、現金に転じても27以上のペースを保ってくれている。
これなら勇気100倍。
ややスペックが辛いとは言え、198.5分の1の台で25回転を超えればかなりの持ち玉比率と安定収支が見込めるからだ。
結局、隣に座ったヤングさんと連れパチ風情に。
楽しく会話しながら追加投資をしていった。
普段は孤独な作業である「勝つためのパチンコ」も「連れパチ」となるとまた趣が違う。
ましてやヤングさんはトークの達人なのでなおさらだ。
まあ、ハマリを楽しめるのも回る台に座れていればこそ。
回っているからこその「心のゆとり」ともいえる。
3倍弱回したところでようやく当たり。
これで食いついてくれればと願っていたのだが……。
_569_8R_12.5K
(13)_8R
またもや2連ポッキリで、この玉もアッサリ飲まれてしまった。
現在、投資が18500円。
ミドルタイプやマックスタイプであればなんでもないような投資金額だけど、相手が3円のライトミドルとなるとこれ以上投資する展開は厳しいなぁ。
相変わらず回転率が27回ちかいペースなので、こうなるとそう簡単にはヤメられない。
それにぶっちゃけた話し他のシマに気になる台がほとんどない以上、この台で粘るしかないだろう。
ハッキリ苦しいとわかっていてもお金を突っ込まなくてはならない時がある。
勝つためのパチンコを打つ以上、それは受け入れなくてはいけないことなのだ。
さて、ここまで書いて気がついたのだが、このコラムの更新日が実戦塾後半戦の放送前。
流石にネタバレはマズイので、実戦の残りは来週とさせていただくことにする。
(前半戦結果)
CRスーパー海物語IN沖縄 桜ライト
【総投資金額】
18500円
【出玉】
0発
(攻略データ)
CRスーパー海物語IN沖縄 桜ライト
【千円あたりの回転数】
約26回
攻略ポイント
ホールの特徴を把握するべし