必勝立ち回り
【守山有人】
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手さぐり実戦~前半戦~
掲載:2010-04-30

朝イチからのアテが少ない日だったので、見回ることからスタートした。

まず座ったのが、ハネデジ蒼天の拳。
3円で新装初日
釘を見ると、出玉関係の釘、特にスルー周りの釘がマイナス
これでは相当回らないとダメだろうなぁ、と思いながらも、蒼天のデキ(ステージの癖)ヨシ台の威力を知っているので一応座ってみる。
寄りがちょいマイナスだが、ヘソ(命釘)はけっこうデカイ
デキさえ良ければなんとかなるかも知れない。

※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額

デジハネCR蒼天の拳

_95_ヤメ_5K

…ダメだった。
回転率もそうだが、出玉関係の釘をみるにつれゲンナリし戦意喪失。
気を取り直して別の店に行ってみる。

次は3.7円アリアリ&貯玉手数料無料の店にたどり着いた。
最近近所に出来た新規店で、本来なら積極的に来るべき何だろうが、いかんせん大して状況が良くない。
頑張って探せば打てる台もなくはないのだろうが、その割合は低そう。
客つきは8割くらい。
もうちょい客が飛べば「テコ入れ」があるかも知れないが、今のところその兆候はない。
よって本日は軽い気持ちで様子見に来た感じ。

前から「この台、ひょっとしたらデキが良いのではないか?」と目をつけていた桜マックスが空き台だったので座ってみた。
ヘソがけっこう狭いのと出玉関係がちょい弱そうなので大した事にはなんないだろうけど、貯玉もあるしリスクも少ないだろうと判断しての試し打ち。

打ってみれば予想通りなかなかにしてデキが良さげなのである。
ステージからの入賞率は3割超え
何よりヘソケリ(ステージ奥に入った玉がヘソで蹴ること)が今のところまったくないというのが大きい。
ダメそうなら千円分くらいで見きろうと思っていたが、感触の良さにつられて押して行ったところ、一万円分(2500発)使ったところで234回転となった。
出玉ちょい削りとは言え、このペースならギリギリ座っていられる。

2万円目は237回転となった。
出玉次第ではあるが、この回り(回転率)が本物なら時給3000円前後が見込めそうな感じなのだが……。

当初からの懸念が当たってしまった。
3万円目に入ると回りがガタ落ち
3万円目は181回転となり合計652回転
本当の事を言うと、この程度の打ち込みではまだ完全に台の正体はわからない
それほどに沖海2というのはムラの激しい機種であり、出玉関係のキツさもあって触るのが難しい機種なのである。

CRスーパー海物語IN沖縄 桜バージョン

652_ヤメ_7500発

まだ押す手もなくはなかったが、この日はここで見切ってみた。
そのココロはMJ4がやりたかったから……ではなく、18時開店のアテがあったから。
それに他店舗ものぞいておきたいしね。

ってことで、ここは一旦撤収。
他店舗を見回ったりMJ4をやったり満喫に行ったりして暇をツブす。
B店で他のシマを開拓するという手もなくはなかったし、やまちゃんから聞いた12時オープンのリニューアル店や別のイベントをやっている他店も相当気にはなった。

が、本日に関しては18時オープンの店を重視してジッと我慢。
3円だし大した期待値にはならないのはわかってはいるが、前回の18時オープンでは持ち玉時給3000円超えのハネデジ地中海があった
それでもまあ、4時間ちょいだと15000円前後の期待値にしかならないのだが、さて、今回はどうだろう?

時間になり、優先順位低めの整理券を手にお店に入ると、ハネデジ地中海はすでに満席。
他のハネデジの釘をみると、一応ヘソだけはちゃんと開いていた

出玉関係の悪い沖海2のハネデジよりはマシだろうと、なんとなくアグネスラムに整理券を置く。
そのまま他のシマをチェックしていくと、見慣れないところに見慣れない台が。

「サンバDEソヨリーナ」(以下サンバ)というハネモノ台だ。
見るからに面白そうだ。
ハネモノ好きの血が騒ぐ。

他の店で見たこともないので、この釘で足りているかどうか?なんてのはまったくわからない。
だが、パッと見が完璧だったので思わず打ってみたくなってしまった。
すかさずアグネスに置いた整理券をサンバに移動。

ハネモノの釘の話をするとついつい長くなってしまうのだが、ここはひとつ我慢して読んで欲しい。
オトシ(主に左側のワンチャッカー、場合によっては左右のワンチャッカー)とヘソ(ハネモノでヘソと言えば中央下にあるチャッカーのことを指す。2開放する機種が多いがサンバは1開放)ともに完璧にアキの形をとっているだけでなく、ハカマ(オトシの上にハカマのように末広がりに連なる釘。一番上には風車が配置されている)の入り口がパックリ開いている
おまけにアタッカー周辺も完璧なプラス調整だ。

「ハカマ入り口がパックリ行ってる状態」なんていつブリにみただろう?
18時開店ということもあろうが、少なくとも店側の「ヤル気」というものが伝わってくる。
ちなみに2台あるもう一台のサンバもかなり釘の状態が良かったがハカマ入り口に於いてここまでプラス調整ではなかった。
俺の経験からいけば、ほぼ間違いなくこちらの台の方がなく(鳴く)ハズ。

後ろにある「もっとレレレ」の釘の良さも気になった。
オトシもヘソも寄りも見たことないほどの良い形だったので、相当迷ったが、やめておいた。
もっとレレレは打ったことがある。
8分の1ルートやSPルートに行く率が悪いとかなりの見た目でも苦戦は必至。
前日のデータすらない現状では危険が多い。

サンバに関しては完全に初打ちなので実はもっと危険なのだが、同じ危険なら未知の部分の可能性に賭けてみたくなったのだ。
こういう行動がしばしばのちの成功につながることを何度も経験している。
もちろん、失敗に終わるケースも少なくないが……。

開店までの間、台に座って缶コーヒーを開ける。
タバコをくゆらせながら携帯サイトでサンバのスペックを調べていると、ひとりの読者さんに声をかけられた。

「守山さん、頑張って下さい」

こんな迷走している日に話しかけらるのは少々こっ恥ずかしい。
がありがたい。
励みになる。

パッと見、どうもかなり打てそうな方だったので、「コレ(サンバ)やったことあります?」と聞けばナント、あるとのこと。
ただ、長時間打ったことはないみたいで、「詳しくはわからないですがとにかくヤクモノは辛めですよ」とのこと。

う~ん、なるほど。
こうなるとまだ空き台のレレレにするか迷っちゃうなぁ。
開店までもう少し時間があるし、スペックでも調べながらもうちょい考えようか。

スペックの説明もかなり長くなるので心して読んで欲しい。
電チューはオトシ&ヘソともに4個まで保留。
つまり最大8個までメモリーがつくということ。この手の台は連チャンに期待できる。

ハネ開放は1・2秒の一回開き。
これはオトシ&ヘソともに一回開きとは言え、これは最近の台にしては破格の長さ。
寄り釘の良さもあってこれはかなりの拾い率が期待できるかもしれない。

ヤクモノは上ルートに行った玉が6分の1で当たる。
2回に1回上ルートに行けば12分の1だが、2分の1で上ルートに行くような作りではなさそうだから15~20分の1くらいなんだろうか?
一般的なハネモノのヤクモノ確率はだいたい8~12分の1といったところだから、正直言って相当辛そうだ。

ラウンドはすべて9Rながら、オトシからの当たりとヘソからの当たりで開放回数に差がある。

まずはオトシからの当たり
_8回開放__(約_70発)_15%
16回開放__(約140発)_50%
32回開放A_(約280発)_32%
32回開放B_(約280発)__3%

で、ヘソが
_8回__10%
16回__25%
32回A_62%
32回B__3%

これをみるとオトシよりヘソの方がかなり優遇されているのがわかる。
ヘソがシマっているとそれだけでキツイスペックだということ。
また、ヘソを優先して消化するため「早い連チャン」を引けばR数が多い可能性が高くなり、より波が荒くなるという仕組み。

アタッカーがかなりのプラス調整なので、表記の出玉よりも多く取れそうだが、辛そうなのは確か。
32回開放Bとは「サンバタイム」(以下ST)と呼ばれる以後6回継続する7回ワンセットの100回時短のこと。
この間はスルーを通過すれば電チューが長時間開く。
よっぽど酷い調整でない限りほぼ玉を減らさずにヘソからの大当りを引き続ける事が出来るため、一撃で平均2000発くらいの出玉獲得が見込めそう。
もちろん、釘次第ではあるが。

その他に398・5分の1で直撃当たりがあるが、これは必ずSTに突入するというシロモノではないため、本当におまけていどと見て良いだろう。
総じて見ると「かなり辛そう」という感想になるが、ここまでヘソの釘が甘かったら意外に面白いかも知れない。
それとこの寄り釘で1・2秒という開放時間(ちなみにレレレは0・4秒)ならかなりの拾い率(俺の造語。ハネ開閉に対して拾う玉の個数の割合)が見込めそうな気がする。
後はヤクモノ次第になるが、そればっかりは打ってみないとわからない。

とまあごちゃごちゃと色々考えた結果、この魅力的な釘のサンバを打ってみることにした。

あまりに長くなってしまったのでその詳細はまた来週。

(前半戦途中経過)
トータル
【総投資金額】
5000円+(7500発×3.7円=27750円)=32750円
【出玉】
0個
【収支】
-32750円
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