必勝立ち回り
【守山有人】
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思いがけず~後半戦~
掲載:2010-04-02

定量制のハネモノにおいて、500円で打ち止めまで持って行くと言うのはまさにこれ以上ない理想の展開である。
先週の流れをおさらいすると、ヤボ用で出遅れて、めぼしい店で試し打ちするも実らず。

メシ食った後、午後二時過ぎになんとなく座ってみた、もっとレレレが1500円で打ち止め。
二回目に挑戦したところ、500円で当たり、現在持ち玉が800発ほどになっている。
これがスンナリ打ち止めまで行くようだと、この台が「ホンモノ」に近づく。

この時点で、この台の能力はまだ半信半疑
いや、それ以下に思っていた。

完全に把握するまで丸3日以上かかることも多いのがハネモノと言うジャンルの難しさ
さらに初打ちとくればなおさら。
よっぽどのスーパー優秀台でない限り、おそらく半日以上打っても台の能力を判定するのは難しい
それがハネモノなのである。

とまあ、ハネモノはそう単純にはいかない。
が、その奥深いところが魅力なのである。
ちょっと間違えると超優秀台になる可能性を秘めているところもまた魅力のひとつ。

この後の展開を簡単なデータに記すと以下の通り。

※実戦データの見方
鳴き_拾い_実質ラウンド数_投資金額

CRAもっと!レレレにおまかせ!

_35__7__6R
__5__1_11R
_48_23__6R
__5__3_15R
__1__1_15R
__7__3_15R
__7__3_15R
打ち止め→3221発


早い当たりと大吉ボーナスの連チャンに恵まれたおかげで早くも二回目の打ち止めに成功。
もちろん、「ツキに押されている感」はあるが、2回打ち止めるまでの所要時間は約2時間強。
かなりの好ペースだ。
これはひょっとして思いがけずってやつか?
胸の内で密かな期待感が膨らんでくる。

3回目も横着して2回目と同じ簡単なデータしか採らなかった。
本当ならばこの台が使える(生活を賭けて稼働するレベルにある)のか?
使えないのか?
それを知るためにもっと詳しいデータをつけなければならない。
初打ちながらも打って行くうちにデータを取るべき的確なポイントを見つけていたので、本当ならば以下のようなデータをキッチリとっておくべきだった。

モットレでとるべき詳しいデータは以下の通り。

【1】鳴き回数
(本当はハネ開放回数までとれれば言う事ないが、あまりに煩雑なので省略した)
【2】ABCごとの拾い
A=SPルート入賞玉の個数。すなわち当たり確率4分の1
B=下に落ちて、レレレのおじさんのホウキに弾かれ、8分の1ルートに流れた玉の個数
C=下に落ちてレレレのホウキに弾かれずハズレ穴に入った玉の個数。
ここに行くと、「ならでは当たり」でしか当たる可能性がない。
Cに振り分けられる玉が多い台は「デキが悪い」と推測出来る。
【3】2チャッカー(ヘソ)入賞個数
【4】実質大当たりラウンド数
【5】出玉や投資金額などの当たり前のデータ

ここまで細かくデータを取るのは慣れてないと相当キツイ作業。
「勝ち勝ち君」があれば便利だと思うが、俺は持っていないので「すべて頭の中」で数えている。

今度打つ時は必ず「詳しいデータ」を採るつもりだが、二日酔いの時とか本当にキツイんだよなぁ。
マジで買おうかな、勝ち勝ち君。

まとめると、「詳しいデータ」を採り続けない事には、モットレの「真の中身」が見えてこないという事。
噛み砕いて言えば、「詳しいデータを採らない」という事は「大当たり確率が分からないデジパチを打ち続ける」にも等しい行為、と俺は思っている。

さて、3回目の「簡単データ」は以下の通り。

_16__6__6R_1.5K
_38_12_15R_1K
_18__7__2R
__1__1_15R
__6__4_11R
_38_11__2R
_12__5__2R
_23_11__6R
_13__6__6R
__7__2__6R
__3__2_15R
_17_11_15R
打ち止め→3731発


3回目は二時間以上の時間を要したが、またしても打ち止めに持っていく。

総投資金額が4500円に対して3回止めた出玉の合計が9866発=32557円。
なんと4時間半ほどで28000円も浮いているのだ。
いくら恵まれたとはいえ、このペースは流石に「ホンモノ」なのではないだろうか?

打っている感じ下に落ちた玉のB(Cはハズレ穴)ルートへ行く率が高いように感じる。
それと思った以上にヘソに入る玉が多い感じ。

ヘソに入れば普通にチャンスだし、連チャンのカギも握っているから、「ヘソ入賞率」が非常に重要なのは間違いなさそうだ。

18時過ぎ、意気揚々と4回目にチャレンジする。
トイレに行くのも惜しいようなハネモノ台を打つのはいつ以来だろうか?
最初は「まったり」と打ち始めたモットレだったが、今や心が浮き立っている。我ながら現金なもんだ。

さて4回目の簡単データは以下の通り。

_49_16_15R_4K
__4__3_15R
__9__3_15R
__3__1__6R


4000円使ったが、いきなりの4連チャンであっという間に打ち止め寸前まで持っていく。
最後が大吉だったら打ち止めになっていて、気持ち良く5回目に入れたのに~。

……なんて事を考えていた俺が大甘だった。
この後は地獄に転落。

_61_22_15R
_27__9__2R
_15_13__2R
_17__7_15R
130_34→ノマレ(20:16)


ハネモノとはかくも奥深いものなり。
またしてもこの言葉を噛みしめることになった。

途中までのペースなんて完全になかったかのような「スランプ」が突然訪れる。
それがハネモノなのだ。

20時すぎに飲まれた瞬間、悔しさから続行も考えた。
が、冷静になってみれば3000発定量の店でしかも、中身が完全にわかっていないハネモノが相手。
ここで押すのは「無謀」なのではないだろうか?

そう考えて本日のところは「勇気ある撤退」をしたのであった。

PS
翌日、ヘソが写真判定気味にシマった。
これくらいなら大丈夫だろう……と思って手を出してみたらものの見事に帰り討ち。
別のモットレでなんとかプラスに持って行くのがやっとのありさまだった。

それにしてもハネモノは本当に難しい
そして本当に面白い

(本日の結果)
トータル
【総投資金額】
16750円(2750発×3円+8500円)
【出玉】
9866発
【換金額換金】
32500円
【収支】
+15750円

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