必勝立ち回り
【ガリぞう】
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ヒキと期待値~前編~
掲載:2010-02-16

どうやら我が家内は、常にヒキ強でありたいと心底思っている様です。
そりゃ誰もがそう思うでしょうけど、それが不可能だから我々は期待値を追っている訳で。

そもそも、「今日は期待値を追おう」という考えは実戦前から可能ですが、「今日はヒキ強で終わろう」という考えは、その日が終わってみなければわかりません。
つまりヒキなんてモノは結果論であり、操作できるモノでも無いのだから、例え理論値より引けなかったとしてもプラスで終われる様な期待値の高い台を目指そうという考えが、我々スロ専業者の行動理念であり王道でもある訳です。

これを懇々と何年も家内に伝えているのですが、期待値以下の結果で終わる事がどうしても許せないみたいなのです。
また、一度出たコインがノマれてゆく事も絶対に許せないらしいです。

ただ、このわがままが許されるヒキというのも存在するんじゃないだろうかと思える位に我が家内は「結果論としてヒキの強い事が恐ろしいほど多い」んですよね。
一個人的には、人によるヒキの強弱など全く信じてはいないのですが、当てはまる人物を過去に何度か見てきているのも事実。

思い起こせば数年前。
二階堂亜樹ちゃんと二人で、某パチ屋にてダブル一日店長をやらせてもらった時の事でした。

閉店直前まで、店長さんと亜樹ちゃんと私で明日の設定配分を決め、イベントの一環として閉店後の仕込みを入れる事にしました。
朝一モーニングはNGらしいので、朝一アツ目重複役を自力実戦で引いたまま揃えておこうという計画です。
例えば、シェイクであればサボハニを引いた状態で放置し、リンかけであれば一枚役を引いた状態で放置という感じです。

仕込み予定が全10機種ほどだったでしょうか。
全てがレア役ばかりなので、閉店後に私と亜樹ちゃんで手分けして各機種のレア役を引く事に。
私は青ドンの斜め氷の仕込みから始めたのですが、これがなかなか引けません。
そんな中、亜樹ちゃんは次々と各機種でレア役の仕込みを追え、遂には私がナメコを引けない間、9機種全てでレア役を引き終えてしまいました。
さらには私が頑張っていた青ドンのシマでも即ナメコを引いて仕込みを終わらせてしまい、「卓上の舞姫」の実力を遺憾なく発揮し、私は情けなくただハマっただけだったという逸話がありました。

この亜樹ちゃんを始め、ヒキ強など決して狙えるモノじゃないけれど、自分に有利となる展開になりやすい生まれ持った天運所持者っているのかな……そう思わされる筆頭が我が家内だったり。

しかし、ヒキに任せてのスロ生活を続けていては痛い目を見るのが明白です。

『プラス期待値の台で多くの試行を得る事が最大の攻略法である』

この、たった一行の言葉を理解してもらうべく、今日こそは高設定を掴み、例え安い台だったとしても終日ブン回して家内に見せ付けたいと思います。

そんな訳で私が選んだのは青ドン極の設定4以上狙い。
6であれば万々歳ですが、例え4・5だったとしても問題ナシ。
終日粘り倒すつもりです。

家内には、同じ考え方でアイジャグEXの6狙いを指示。
が、これを家内は拒否。
高設定+一撃の魅力でバジリスクが打ちたいとの事。
我が家の上下関係的にこれを逆らう訳にはいかないので、せめてバジリスクでプラス期待値を得られる立ち回りを指示します。

ガリ「まず朝一の20Gまでは演出で高確かどうかを確かめる。次にシマ内の朝一BCからのBT突入状況も確認する。大丈夫?」
家内「わかったよ!」

打ちたい機種を打てるからか、何だかヤル気があるみたいです。
出玉が荒い機種で安定したヒキ強を求めるという究極のわがままを見せる家内に勝たせる気苦労たるや……なんて考えを奥底に、私は青ドン極にて実戦開始です。

※実戦データの見方
ゲーム数_ボーナス_ボーナス中各役_投資
※BIG後の数字はBIG中の設定推測要素で、左から「BIG中三連ドンベル回数#BIG終了時の花火の種類」
※BIG終了時の花火の略式は、N=ねずみ花火、Y=柳花火、V=V字花火、S=三連花火
※ボーナス表記の一番後ろの文字は、設定差のあるボーナス成立推定契機。単=単独成立、横=氷の横揃い重複

青ドン~花火の極~

261_赤BIG_9#N_単_9K

投資9Kで引いた単独BIGが、何と驚きのドンベルx9個
1BIGで9発は自己記録更新です。
こりゃあ、かなり期待できちゃうんじゃないですかね!?
いやいや、今日の課題は、例え設定4・5でも粘り倒す事と、その期待値を積み重ねる姿を家内に見せてスロで勝つ為の王道を理解してもらう事の二つなので、過度の期待は禁物です。

ここで家内の様子を見てみると、どうやら朝一高確だった台が2台あった、との事。
前日データを見てみると、片方は前日1/140で片方は1/95。
一般的な上げ下げを考え、前日1/140の方を打つ様に指示
あくまで、一撃狙いなどでは無く期待値が高い可能性のある立ち回りを覚えてもらう様に諭し、私は青ドン極に戻ります。

143_REG_単
_59_青BIG_2#Y_横
225_青BIG_3#Y_チェ
_13_青BIG_4#Y_チェ


浅いゲーム数でボーナスを引き続け、BIG後花火もネズミx1・ヤナギx3と偶数寄りなのですが、通常時風鈴が悪すぎて100個時点で驚きの873G(1/8.73)。
通常時風鈴以外は全て良い感じなのですが、ここまで悪い確率の風鈴がここから盛り返す事なんて早々あるのかなぁ……。

ちなみに家内は、この時点でBTが絡んだらしく、1箱サラ盛りに到達の模様。
BC確率自体も良いので、朝一の状況も踏まえると高設定の可能性が高くなってきました。
良い事ですが、高設定を示唆したデータのまま出玉がノマれ始めた時に粘れるかどうかが家内の課題です。

282_REG_単
240_REG_チェ
131_青BIG_2#Y_横


風鈴確率の好転に疑問を持っていましたが、100個時点で1/8.73だったモノが200個時点で1499G(1/7.495)ですってよ。
圧倒的に設定1以下だった確率が、一気に設定5と6の間になりました。
やはり少ない試行での判断は怖いですね。

家内は、ここで同色BCを連発させ、さらに設定4or6が濃厚になってきました。
同色時はBC中の赤BAR揃いの確率が高いので、目押しミスを避ける為に目押し要員として私が呼ばれます。
赤BARの取りこぼしは痛いので、家内は目押しに自信が無い以上、これは仕方がないです。

276_赤BIG_3#Y_単
_59_青BIG_2#Y_横
289_赤BIG_4#Y_斜


風鈴300個時点で2201G(1/7.337)と高設定域で安定し始めましたが、他要素も含めると設定4or6で4濃厚といったところです。

ここで家内の様子を見てみると、どうやらノマれ始めた様子。
その顔には「ノマれる前にヤメたい」としっかり書いてあります。
設定推測要素も順調ですし、家内は出玉を推定2000枚ほど持っているので、設定6に近い位の出玉率なんですけどね。
それでも一旦出たコインがノマれる事は許せない模様。

「俺のは今日105%の台かもだけど、このまま終日打つ事にするよ。キミの台は、現在全ての数値で高設定を示唆していて設定6まで見えているけど、打ち続けるかヤメるかはキミに任せるよ」

そう伝えて私は自分の台へと戻ります。
安い台でも粘ろうとしている私のこの姿を見て、一撃狙いなどではない地道な期待値の積み重ねこそが大きな収入につながるのだと理解してもらいたいです。

343_赤BIG_4#Y_斜
__6_青BIG_2#Y_斜
285_赤BIG_4#V_斜
116_青BIG_5#N_横
310_赤BIG_2#Y_単


風鈴は400個時点で3064G(1/7.66)。
他要素を見ても、ほぼ設定4で決まりっぽいですが、元々今日は4でも粘り倒すつもりだったので問題ありません。
このまま機械割105%・時給+2Kの台を終日回しましょうと思い直しつつ、遠くで打っている家内の様子を確認。
どうやら、まだ粘って打ち続けているみたいです。
関心関心……と思いきや、席を立ち私の元へやってきました。
家内曰くまた同色を引いたみたいなので、BC中の赤BAR目押しをする為に家内の台へ。

……マ、マジッスカ。
それは確かに同色ですが、液晶で告知されているボーナス絵柄が白いです(汗

※写真を本日(2/16)付けの「らぶパチブログ」に載せておきます

絶対に家内よりバジ実戦経験の多い私も引いた事のないプレミアム白BC(1/16384)をサックリ引いたみたいです。
しかも追想の刻の最中ですってよ。
(白BCは引いた時の状態によりBT継続率が違い、通常時の白BCは66%or80%、ART中だと80%確定です)

さすがに私も慌てましたが、「所詮は1/5で転落するんだから、もしこれが単発で終わったとしてもキッチリ夜までブン回す事が最大の攻略法なんだよ!」

そう伝え、私は何だか空しささえ感じ始めた105%の台へと戻ります。

_60_青BIG_2#Y_単
_97_REG_チェ
201_青BIG_6#N_単
_18_青BIG_3#N_特
_29_REG_単
_15_赤BIG_2#N_単
262_REG_単
621_REG_ベ
182_REG_単
207_赤BIG_4#Y_横
_73_青BIG_3#N_横
274_赤BIG_4#N_単


現在、18時。
私の台は、5080Gを回してBIG=20・REG=8。
風鈴も700個時点で5438G(1/7.769)の花火はヤナギメインと、まず設定4で間違いなさそうです。

明日も朝一から打てる店があるので、その店の下見しておきたい事と、その店がここから異常に遠いので、今日は21時くらいにあがる予定。
つまり、残り三時間弱になります。

ここまでくれば、21時までは追えるでしょう。
設定6が無いと分かっている105%の台を終日打って日当を出すこの姿を家内に見せる事には成功したみたいです。

が、当の家内が自分の台に夢中で全然コチラを気にしていません。
何とビックリ、白BCを引いてから四時間以上経過していますが、まだBT連が終わらず出玉が別積みになってらっしゃいます(滝汗

288_赤BIG_5#N_横
803_REG_単
247_赤BIG_3#N_単
214_REG_単
_96_ヤメ


21時前。
私がドル箱の一箱目と二箱目をいったりきたりしている中、家内はドル5を別積み+頭上にドル3を置いている模様。
そこでまたしても家内が私の元へやってきて、「またフリーズ引いたかもしんないよ」と告げました。
半ば呆れながら様子を見に行くと、映像では主人公の弦之介と朧が水に浸かってゆく動画が流れていました。
へー、バジリスクってエンディングあるんですか。
こちとらその存在さえ知りませんでしたよ。

とりあえずは、都合良く下見に行ける時間に凄まじいBT連を終わらせてくれたみたいなので、私もこれにて稼働終了です。

コインを流すと2095枚。
たかが割105%の台でも粘り倒して日当約3万を得るという、スロで勝つ為の王道をキッチリ見せられたハズなのに、プレミアム白BCたった一発のヒキで約9000枚を叩き出した家内の前には、どうしても影が薄く見えてしまいます。

はたして、期待値の積み重ねの話は家内に理解してもらえたのかどうか……。
そんな不安を抱えながら、明日の下見へ向かうガリでした。

世の中、やっぱり「ヒキの神様に選ばれた人」っているんですかね。
ヒキの違いを見せ付けられてちょっと自信喪失気味ですが、今日以上に自信のある明日の実戦でこそ必ずや期待値の積み重ねを学んでもらう為に頑張ろうと切に思う私でした。

この、個人的な野望を抱えた翌日のリベンジ実戦は、来週の当コラムにて。

(本日の結果)
青ドン~花火の極~
【投資】
9000円
【獲得枚数】
2095枚
【換金額】
41800円
【収支】
+32800円

(設定判別要素)
青ドン~花火の極~
【ゲーム数】
6725G
【BIG確率】
1/305.682(22回)
【REG確率】
1/672.5(10回)
【合成確率】
1/210.156(32回)
【通常時風鈴確率】
1/7.793(863個)
【単独ボーナス確率】
1/448.333(15回)
【横揃い氷重複率】
11.475%(7/61)
【BIG中ドンベル確率】
1/7.333(78個)
【BIG後花火振り分け】
ネズミ=_9回(40.91%)
ヤナギ=12回(54.55%)
Ⅴ字=_1回(_4.54%)
三連=_0回(0%)
【設定別信頼度】
設定1__0.14%
設定2__4.39%
設定3__3.96%
設定4_80.62%
設定5__8.99%
設定6__1.91%

実戦データ
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