必勝立ち回り
【守山有人】
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台運
掲載:2010-01-08

今回は雑誌の取材で「仕方なく」蒼天の拳を打った日のことを書こうと思う。

最初に断わっておくが俺は「純粋なデータ撮りマン」ではないので、詳しくて正確な予告やリーチのデータは期待しないでいただきたい。
本当は仕事にしている以上そんなことは言っていられないのだが、長年俺はそういう立ち位置(誌上プロ的な事ばかりやってきた)になかった。
こういった仕事(雑誌の実戦取材)をいただくようになった現在、これから克服していかないといけないテーマといえる。

さて、さっそく実戦といこう。
この日はいつもの大海SPを打つべく最近よく行く店(3円移動アリ共有ナシ)に向かった。

追っている台が期待値3万円台の半ばといえど、不景気な昨今としては「ありがたく打たせていただく」レベルの台であることは間違いない。
5分ほどの並びを入れる。

釘を見た瞬間……アッチャ~、シマったよ。
命釘がわかりやすく2マイ(釘にあまり慣れていない人でも肉眼でハッキリ認識できるほどシマった)シメだよ。

どうやら他の台も全体的にシメ
釘のカタチから店から「このシマ(大海SP)は回収させてください」というメッセージが伝わってくるようだ。
よってものの数分でこのシマから去るハメ。

さあ、どうしようか?
ひとしきり思案にくれたところで近日中に蒼天の拳を打たなくてはならない事を思い出したのであった。
ちょっと打ってみよっかな。

この店の蒼天の釘は、寄り→メリハリ有ワープ→全体にかなりのマイナス命釘→全体にまあまあ、といった印象で正直あまりソソらない釘のカタ。
ただし、出玉関係がプラス
まだ打った事ない機種でもあるし、この店で少し勉強して他の店を見回るという手はあるかもしれない、というのが手を出した理由だった。

※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額

CR蒼天の拳(A番台)

___14_ヤメ_1K

CR蒼天の拳(B番台)

___16_ヤメ_1.5K

……なんじゃこりゃ?
全然ダメそうなんだけど。

が、こういうところで意外としつこいのが俺の長所であり短所でもある。
風車周り、特にヨロイ釘の部分にかなりのメリハリがあることに着目し、このシマの中では抜群にマトモ(表現が変だが、この台にしても完全にプラス調整とは言えないカタだった)に見えた台を打ってみることに。
これがダメなら店移動を考えよう。

悪運強くも、これがビンゴ
風車周りのヒビキ(釘の影響度のこと。俺の造語)が強烈なのもさることながら、ステージのデキもよさげ
これで命釘がもうちょいアイたらけっこうなことになるかもな、といった感触を得たのだった。
優秀台に座れる時には不思議とこういった奇跡というか「台運」(これも俺の造語、優秀台に巡り合える運)がついてくる。

一万円打ったところで254回転となった。
3円とは言え、出玉関係の釘をみる感じではこれでも十分やれそうな気がするのは気のせいか?

でもわからない部分もある。
回転ムラはもちろんのこと、気になるのは時間効率の悪さ
バトルスペックのくせして「疑似連」や「長いリーチ」なんてものがついているせいで打っている最中に時々嫌気がさしてくる。

「海病」かな。
普段海ばかり打っているせいでこの遅さに体が拒否反応を起こすのだろうか。
ただ、保4消化だけは抜群に早い。
マトモに消化すれば海以上といっても過言ではない(演出が起こるとガッカリするが)から保3が埋まっても2~3発打ちして保4を埋める努力をするのがよさそうだ。
もし回る台でガンガンに保4がつくようだとこの機種の印象も変わってくるかも?

初当たりは総投資2万円目。
まあ、こんなもんか。

CR蒼天の拳(C番台)

__449_実質14R確_17.5K
(タイトルキリン柄→カットインキリン柄→玉怜救出)
(127)_15R確
(__5)_15R通


あー、メンドクサイ。
技術介入度が高いのはけっこうだが、めんどくさ過ぎ。
止め打ち機会が多くてマジで手がツリそうになる。

「じゃあやるなよ」と言われてしまいそうだが、そういうわけにもいかないのである。
なんせパチンコ生活者だから。
命の次に大事なカネがかかっているから。
明らかに効果が高い止め打ちをしない手はない。

あ、ちなみにこの機種は初めて打ったけど、止め打ち手順はすぐにわかった。
まあ止め打ち手順なんてものはどんな機種でも全部アドリブで出来るようじゃないとダメなんだけどね。
電チューの開き方や小デジの止り方を注意深く見ていれば誰にでも絶対出来るハズだ。
この機種の止め打ちは超カンタン&効果抜群なのでやらない手はないと思う。

__186_実質14R確
(タイトル赤→玉怜救出)
(_23)_15R通

連は伸びないものの早い当たりが来てくれたおかげで収支はチャラ線近くに。

さらにもう一丁、そう深くないところで初当たりを引いた。
今度こそ確変率78%の威力を発揮して欲しかったのだが……。

__308_15R確
(西斗の亡霊→カットインキリン柄→復活当たり)
(_98)_15R確
(_39)_15R通


3連チャン。
うーむ、バトルスペックの台は勝負どころでキッチリ連チャンしてくれないと苦しいんだよなぁ。

さらにもう一発。
さして深くないところで初当たり。

__448_5R確
(箸→西斗の亡霊→カットイン赤)
(_75)_15R通

……2連。
連チャンしない人は死になさい。
初代パチスロ北斗もそうだったけど、バトルスペックの台というのはそのゲーム性をさらに強めた感じなのである。

正直、こうも連チャンしなくては苦しい。
が、一発のデカさがあるので、まだまだ希望は捨てずにいたところ……。

__280_15R確
(西斗の亡霊→タイトルキリン柄)
(__7)_15R確
(_14)_15R確
(_28)_15R確
(__7)_15R通


5連チャンとようやくマトモに連チャンしてくれて収支もプラス域に突入したのだが……。

__622_ヤメ(21:02)

最後は当たらずヤメ。
連チャンが伸びなくて勝てなかったのは仕方がないが、「わりと回る台でも時間効率悪いなぁ」という印象。
なんとなく消化不良な実戦だった。

技術介入度は高くてもこの時間効率の悪さはどうだろう?
初代慶次のような「食える台」ではないのではないか?という疑念を抱いた。

もうちょい回る台だったら印象も違ってくるのかなぁ?
ワープがマトモな台をもう一度打ってみたい。

(実戦結果)
トータル
【総投資金額】
20000円
【出玉】
3280発
【換金額換金】
9500円
【収支】
-10500円プラス貯玉手数料優遇分

(攻略データ)
CR蒼天の拳(C番台)
【千円当たりの回転率】
約23.3回(1R95発計算)
【仕事量】
+約18500円プラスα

攻略ポイント
逃がさない事が大事
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