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| 必勝立ち回り 【守山有人】 |
やり残し感
掲載：2009-12-11
痛恨の出来事だった。
なんと、データをメモしているメモ帳を紛失してしまったのである!!
何を大げさな、と思われるかも知れない。
しかし、そう大げさでもないのである。
確かにメモ帳自体はコンビニで100円くらいで売っているもので、見た目も汚いしそれ自体に価値があるようなものではない。
が、稼働を記したメモの内容や「デキヨシ台の台番号」まで書いてある。
パチンコ生活者にとってその価値は計り知れない。
そもそもパチンコライターである俺にとってメモ帳というのはかなり大事なもので、絶対に失くしてはならないたぐいのもの。
なんせこれがないとデータを分析できないどころか、メシの種である原稿が書けないのだ。
もちろんかなりしつこく探した。
が、どうしても出てこない。
いくら探しても出てこないので、ついさっきようやく諦めたところ。
ああ、困ったなぁ。
今回紛失したメモ帳にはかなり大事なデータがたくさんあったんだよなぁ。
前回日記の後、大海SPを連戦して、1588発計算(3円)25.7/Kや、1613発(!!)計算25.7/Kというなかなかのデータも、落としたメモ帳の中に入っていた。
自業自得とはいえ、痛すぎる。
激痛。
まあ、嘆いてばかりいても仕方がない。
気を取り直して別のメモ帳に記したデータを日記に起こしていくしかないだろう。
つうことで、日記デーはつい先日のもの。
ここ最近はTVの撮影が立て込んだせいで、稼働の流れもへったくれもない一日だった。
できればこのデータは使いたくなかったのだが……。
この日は金曜日。
この週で打てる最後の日でありながら最初の日。
モチベーションを保つのが非常に難しい状況。
もちろん、強いアテもない。
なんとなく最近良く行く店に行ってみる。
今週の状況(もちろん釘の)は良くないと聞いているから、あまり気がすすまなかったが、少しだけ「やり残し感」があったのだ。
結論からいってしまえば「やり残し感」とは、まだシマ状況を完全に把握していない「沖海2でデキがよさそうな台」のアテがあるのだ。
打ってもいないのにデキヨシ(ステージのクセが良いということ)台なんかわかるわけがないだろう!と思われるかもしれないが……ふふふ、俺クラスになるとわかっちゃうんだよねえ……なんてね、それはもちろん嘘。
だけど、「アタリがついている状態」ならある。
そしてまさに現在がその状態なのだ。
さて、打ってもいないのにデキヨシかも?とにらんだ理由は……
【その1】
新装直後からやたらと良く出ていた
【その2】
導入週の後半くらいからその台の周辺だけやたらと釘が渋かった
【その3】
「デキ良さげ台」が何台か並んでいる
この3つをあげるだけで意味を理解してなおかつ実行できているという人はもうこのコラムを見て勉強するというレベルじゃない。
読み物として楽しんで頂きたい(楽しめるような文章を書けている自信はあまりないけど、そうなるように努力はしている)。
まず一番簡単な【その1】から説明すると、「海系の台は回転率によって時間効率に差がつきやすい」。
大当たり回数が多かったり、実際に安定して玉が出ていた台というのはデキヨシの可能性が高まる、という理論だ。
これは簡単な半面、そこまでの信頼度がないのがネック。
【その2】は理解するというよりは実行できるかどうかが問題かな。
ホールコンピュータが発達した現在、デキヨシ台は当然釘の渋いことが多い。
逆にいえば普段周りの台と比較して明らかに釘が渋い台はデキヨシ君も可能性アリ。
釘読み力はもちろん、普段からの観察力がものをいう。
【その3】は「俺理論」なんだけどね。
俺は海のデキヨシ台というのは比較的固まる傾向があると思っている。
実際にそれを痛感するような現象を何度も体感してきた。
旧大海の時代。
当時100台以上ある海を設置している店で、細切れに20シマ以上ある店でのことだった。
なぜかパチンコ生活者らしき人間が特定の2～3シマに集中するという現象がおこった。
実際に打ってみればそういうシマの回転率は他のシマにくらべてなぜか平均点が高かったのである。
ネカセの影響も少なからずありそうだけど、どうもそれだけではないのではないかと俺は見ている。
シリーズのどの機種かによっても違うが「海のデキヨシ台はなぜか同じ列に集中する」傾向があるというのが俺の経験則。
少し大胆な事を言うと、「地中海よりたぶん沖海2の方が【その3】の傾向が強い」と見ている。
その要因はステージの形状。
沖海2のステージは【その3】の傾向が最も強かった旧大海に近いのだ。
ちなみに旧大海以降で俺的に順番をつけると、
旧大海>旧沖海>大海SP>地中海>カリブ
といった感じになる。
沖海2のステージは「旧大海>と旧沖海を足して二で割って旧大海寄りにした感じ」と言う感想だから以前の経験値が役に立つのではないか?という仮説がたつ。
さあ、その仮説を実際に検証しよう。
ということでようやく稼働。
前フリが長くなって申し訳ない。
5分ほど並んで店内に入ると、釘を見てガッカリ。
先週打っていた大海SPは足りなさそうな釘だし、もともと大したレベルじゃなかった沖海2に至っては過去最悪に近い釘。
一瞬、店を移動しようかと思ったほどだ。
また実際のところそうした方が正解だったように思う。
が、前フリで長々と述べてきた「やりのこし感」を証明したかったので、少しだけ試し打ちすることにした。
2台並んだ「狙い台」のうち一台は本当に酷い釘の形。
風車周りはマイナスだし、命釘も壊滅的に小さい。
この見た目からもデキヨシの可能性が非常に高いが、流石にちょっと手を出しづらい。
もう一台の方は風車がやや無調整で、命釘もやや下げながらほんの少しアキ。
正直見た目的にはたぶん足りなさそう(稼働できるレベルになさそう)だが、せっかくだし軽くデキでもチェックしておきますか。
こういう時に限ってというかなんというか、500円で当たってしまった。
でもまあ、これで出玉関係やデキもチェック出来る。
そもそも3円でこの展開はありがたい。
贅沢をいっちゃイカンね。
※実戦データの見方
回転数_大当たり_投資金額
CRスーパー海物語IN沖縄2MTMS
___8_15R通_0.5K
(魚群→マリン)
で、これが単発でアッサリ飲まれたのだが一回分でナント163回転も回ってしまったのである。
これは望外である。
出玉は約1450発、時短終了時に保留玉が8つ残っていたとは言え26/Kペースじゃんか。
目論見どおりステージのデキも抜群の手応えだし、ここは打ちこむ一手か。
追加一万円では254回転となった。
沖海2は出玉関係があまり良くないので、これでも万歳するような回りではないのだが、アテのない金曜日にしちゃあ上出来。
黙々と追加投資を続けて行く。
次の一万円では249回転、その次は239回転とだんだんタレてきた。
デキヨシ君はもうほぼ間違いないが、いかんせん元の釘が厳しいのが痛い。
特に命釘が下げなので、ヘソ蹴り(ステージ奥に入った玉が命釘で蹴られる)がたまにある。
ヘソ蹴りって本当嫌だよなぁ。
ハマっていると精神的苦痛も倍増する。
ってか、良い加減当たれよなぁ、と思い始めたころ、ようやく当たる。
何はともあれ投資が止まって良かった。
1170_15R確_38K
(貝開く→貝から魚群→美ら珊瑚礁)
(44)_15R通
これが痛恨のワンセット。
67%(沖海2MTMSの確変率)でしょ。
頼むよーって感じだけど、これもまあ良くあること。
我々打ち手はただ展開を受け入れるしかないわけだから仕方がない。
それよりも出玉関係がどうも1450発弱しかなさそうなのと、回転率が目標に届かなさそうな事の方が現実的には痛い。
あー、何時にヤメてどこに飲みに行こうか?なんてヨコシマな考えが頭を支配し始める。
「悪い傾向」だ。
他にアテのない金曜日でこういう展開になるとどうしてもこういうモードになっちゃうのが俺のいけないところなんだよなぁ。
元来ダメ人間だから。
やまちゃんに「今日飲みに行かない?」とメールで打診すると快諾のお返事。
しかも本日は稼働していないとの事で、「俺はいつでもイケますよ」ときたもんだから、ますますソワソワしてくるではないか。
さあ、いつヤメてやろうか?
持ち玉が壊滅した時点では16時ジャストだった。
それから仕事の電話がかかってきて稼働を妨げられたおかげでますますモチベーションが下がる。
ヨシ、ここから25/K以上のペースに持ち直せば19時までは現金投資しよう。
もし持ちなおさなくて持ち玉がなければ17時でヤメちゃおう。
そう考えて続行して行ったところ、見事にヤメる条件がそろってしまったので稼働終了することにした。
もちろん、もうちょい粘る手もなくはない。
しかし「酒が恋しくなってしまった」のである。
まったくもって我ながら悪癖としか言いようがない。
バカはそうそうなおらないもんだ。
_628_ヤメ_10K(16:56)
飲み屋が開く時間にヤメる条件がそろった(自分で決めたヤメ条件だが)のは幸か不幸か。
収支的にも内容的にも見どころの少ない一日ではあったが、自分が立てた仮説だけは証明できたように思う。
要するに打つべき日を間違えたという事。
この日の動きが後々活きる可能性は十分にあるとみている。
(実戦結果)
CRスーパー海物語IN沖縄2MTMS
【総投資金額】
48500円
【出玉】
0発
【換金額換金】
0円
【収支】
-48500円(貯玉優遇分を入れるともう少し少ない)
(攻略データ)
CRスーパー海物語IN沖縄2MTMS
【千円あたりの回転数】
約24.4回(出玉は1440個計算)
【仕事量】
約10200円+α
攻略ポイント
仮説→実行
