落雷による利益
掲載:2009-10-07
よぉ~っ、秋って季節はどうもこうパリッとしなくていけねぇなぁ。松茸は嫌いだし、サンマは顔の下にある苦い所を食べて死にそうになるし全く良いことがない。
こんな時は「戦場の絆」でガンダムにでも乗ってストレスを発散しようと思ったが、そんな気分でもない。
「じゃー何がしたいんだ!」と突っ込みたくなる気持ちもわかるが、とにかく今は悠長に季節を感じている余裕もないらしい、エロリだ…。
最近はパッとしない天気と生活が続いているが、そんな暗い話をしていてもジメジメしちまうから「天候さえも金にしてしまった…」今回はそんな話を実体験を交えつつ、話していこうか。
まず土曜日の話になる。この日は朝起きてから、顔を洗うのと同じぐらい欠かせない日課である"潜確狙い"に。
いつものように先頭を奪取し店内でもダッシュ。『CRハクション大魔王3』をゲットしつつ、これは痛恨の単発で終わる。
いつも通り、1000円あたり8回転しか回らない台だから少しハマるだけで被害がでけーんだよな。
そして昼飯代ぐらいが浮いただけ。久しぶりに朝イチの仕事だけで日当が出なかったよ。面倒臭ぇ…午後からも動かなきゃならねーじゃねーか。
雨も降ってるし…嫌な気分だ。そんな中、気分転換に友人を誘いつつ近くのショッピングモールへと向かう。
最近知ったのだがこの中には旨いカレー屋がある。カレーライスではなくナンで食べるタイプのスープのようなカレーだ。
これが「スープカレー」と言うのかどうかを俺は知らない。ただ、それが旨いものであるのは事実だからそれだけで充分だろう。
店内に入ると、インド人の従業員と可愛らしい日本人の女の子がいた。まだ通いなれていないので、とりあえず頼んだことの無い激辛メニューを頼んでみた。
これが半端ない辛さで、従業員の女の子がわざわざ席まで来てくれて
「やっぱり辛いんですか?」
と質問してくるほどだ。雨音のせいか…
「あなたが好きです」
と俺には聞こえたが、辛さのせいで麻痺した俺の神経には全く響かなかった。ちなみに友人は前者に聞こえたらしい。
そんなときだ。突然、店内の照明が全て落ちた。
「使っている電気が許容量を越えたのかね?」
そんな話を友人としていると、照明の復旧とほぼ同時にアナウンスが入った。
「落雷のため停電いたしました。」
俺は考えた。つい三年ほど前の出来事だが、今回と同じ自然災害のおかげで28000枚を手にしたことがあったからな。
そんな金儲けの手段を書きたいところだが、今度は雷どころかウルトラマンが降ってくるだろうから筆を次の行まで飛ばすことにしよう。これを説明したら、俺は当サイトを追放どころではなく社会に滞在できなくなる。
そして今回もカレーを食いながら、この停電が金になる方法は無いか考えた。
金…金…カレー…金…金…カレー。俺はまるでゾンビのように呪文を唱えていたことだろう。だが考えれば考えるほど良い案は浮かばないと言うのが嘘のように…俺は閃いた。
急いでカレーを食べ終え、女の子に満面の笑みを振り撒きつつも向かった先は先ほどの潜確ホール。
時刻は14:00。前述したが釘はひどいため"潜確狙い"以外ではガチで打てるホールではない。
むしろトントンで帰れた場合でさえ勝利と呼べるほどの釘調整と言っていいだろう。じゃーなんでこのホールに舞い戻ってきたか。
「俺の予想が合ってれば…」
あった!
予想は確信に変わった。
「CRカイジ天啓」の潜確を発見だ。
要は落雷によって地域が停電したため、ぱちんこ台に再度電源を入れなければならなくなり潜確ランプが点灯してしまっていたのだ。
土曜日の真っ昼間だから稼働は良く、ガリガリ探せるわけではない。だが一日で二回目の"潜確狙い"のチャンスが来たのは、朝イチの収入が少なすぎた俺にしては願ってもない事態だ。
しかも、この事実に気付いている同業なんてそうそういないだろう? 同業と言っても俺はただのサラリーマンなんだが、土日だけは専業のつもりで立ち回っている。
そして俺は考えた。このケースで金を拾えるチャンスに見落としはないか? もっと金が落ちてるんじゃないか?
そうか、この状況なら普段は潜確を潰すホールも狙えるな…。
ホール側としては復旧の際に「パニックになった客」のフォローで大変だろうから、潜確を消している暇などは無いハズだ。
そして普段は行かない大型店舗を探しに行くと、これも見事に潜確『CR花の慶次~斬~』を発見することができ、朝の寂しい結果を打ち消すほどの快勝をすることができた。
その後にも考えた。それならホールの主電源を俺が落と…と、これより先は危険すぎる発言になるな。
犯罪行為(住居侵入罪&営業妨害)にもなるわけで、こちらは俺の道徳にも反している。
ホールに何かのアクションが起こった時は金を稼ぐチャンス。
どんな些細なことでも金にする方法を考え続ければ、いつかは大きな富を得ることだってできる。
俺のような社会では負け組だがホールでは勝ち組の格好悪い男も、こういう時は輝いているだろう。えっ、全然格好良くもねーし、立ち回りもカスだって?
ドMな俺には最高の誉め言葉だよ。じゃーまたな。