未来への投資
掲載:2009-03-25
WBCも日本が優勝できたし、先週末の稼動ではノリ打ちで3回目となるキン肉マンの設定6を掴むこともできたし良い一週間だった。
…と言いたいところだがな、パチンコ人生初となる12万負けをしてしまい決して幸せではない。二日間で世界の16(イチロー)万ほど負けたエロリだ。
ちなみにキン肉マンを打ったこのイベント、並びは2時間以上だし確実に高い設定が入るとも言っていないだけに攻めづらかったりもする。
だがパチンコの甘さやパチスロの最高設定投入頻度を考えると、過去のデータからギリギリ攻めることができるレベルなのだ。
俺は以前「勝つためには何でもする」と言った。こういった早めの並びなどは時給換算し、2000円程度出ていればいくらでもする。
並んで勝率を高める事は、むしろガンガンやるべきと言う考えだ。勝つためにできることを全てやり、それで負けたならしょうがない。
逆に勝つためにできることをやらずに負けた時の方が、俺の中で「後悔」って言葉が響いてくるんだ。
ここらへんはプロによって様々なスタイルがあると思うが、開店やイベントを周っているとやはり期待値の高い台を掴める確率に差が出てくる。
「読みが当たってたけど取れなかった…」
「朝起きれなくて狙い台が取れなかった…」
ここらへんの敗因は、できる努力を怠っているため問題外だと考える。まー以前と現在で違うのは、以前は確定している設定6のために並んでいたが、最近は確実でもなくただ割の高いイベントに並んでいると言う点。
並びの価値自体が以前より安くなっていることは否めない。それでも金のためにできることはやる。それが稼動をする際に譲れない俺のポリシーだ。
だがそんなポリシーでさえ、金になるんならいつでも捨ててやる。
で、12万負けの話に戻すと…それは期待値を追ったり経験値を積むことで背負った「投資」と言うとても大事なものだった。
ここで言う「投資」とは株の投資に似ている。パチンコ、パチスロの投資額(期待値)はその日に取り戻せなければ基本的に赤字となる。
今回のような経験値を積むために負けた「投資」は、言わば先行投資だ。ネタプロなら当然必要となる確認作業なわけで、流れてきた情報に対して自分なりに正否を出さなければならない。
その台が堅く稼げるってことがわかれば、今後も長く使えるわけで楽をできる可能性だってある。
逆に使えない台であればもう触らなきゃ良いだけだ。
俺が言いたいのは例えどんな台であっても「一度触るのと触らないとでは知識や立ち回りに雲泥の差がでる」ってこと。
攻略要素が大きいものや小さいもの、そのどれを取っても大小はあれ必ず攻めれる可能性を秘めている。
むしろ誰も注目していない台で強い攻略要素を発見した場合、自分だけで長く稼げる可能性がある。
「攻略がありそうな機種」ほど寿命は短いのだ。と言うわけで今回は短命を考慮しつつ触ってきたんだが、あまりにも専業向きと判断して追うのを諦めた。
中途半端な稼動時間しか持てないサラリーマンの俺には、収束させることさえ難しいと判断したのだ。※収束とは決まった値に限りなく近づいていくこと
誰にでも「打てる台と時間」って制限はあって、それによってある程度取り残さないように計算するだろう?
『CR花の慶次』のベース30を閉店一時間前に見つけたって誰も打たない。逆に開店(10時)と同時に見つけたら打ち倒すことは、ほとんどの期待値計算が出来る人の中では同じ結論に達すると思う。まさか…
「俺は何時からでも全ツッパしますよ!」
「開店からじゃ台が暖まってないから触らないっス!」
そんな意見を言う人が居たら是非会いに来て欲しい。オカルト理論なら俺も負けない。
俺の場合は先週末に三日間の連休があったわけだが、当初はこの間で結果が出せる台だと思っていた。
だが触ってみると、そんな短期間で金を持って帰れるほどの優しい動きをする台では無く、とんでもないジャジャ馬だってことがわかったんだ。
こういった理由からサラリーマンである俺は、手堅く3万近くの金が拾えるイベント狙いへと予定を変更。
40%の確率で取れる5万よりも、70%の確率で取れる4万を重宝した。
これは台の確率や動きに合わせて、自分がどれだけの稼働時間を取れるのか? ってところが絡んでくるんだよな。
「CR花の慶次で一ヶ月に70万の期待値を稼いだけど30万しか儲からなかった」
「CRA沖海の甘デジで一ヶ月に50万の期待値だったけど45万しか儲からなかった」
期待値(質)の高い稼動は前者となるが、安定した収入を叩き出せるのは後者となる。あくまでも俺らの仕事は日雇い作業。
その日に結果を出せなければ戻ってくると言うものでもなく、貯金をしているわけでもない。
「○○儲かるハズだった…」
じゃ、株や競馬で大損した時にそこらへんのオヤジが叫んでいる言葉と一緒だ。レース(勝負)が終わって金が残って無けりゃ、一敗は一敗なのだ。
ギャンブルと言う安定のしない職場だからこそ、少しでも数値を落ち着かせる稼動を取る。これは非常に大事なことだと認識している。
いつも言っているがこれは確実に金を稼ぐための考え方に固執しているため「楽しみたい」と言った感情が少しでもある人は頭でだけ理解しておくといい。
さて、そんな訳で大敗の言い訳で今回のコラムはここまで来てしまったが、決して落ち込んではいない。
確率に負けると言うのは、ギャンブルで勝ち続けていくためには目を瞑らないといけないものだ。
決して自分に言っているわけではない。
俺は優しく教えてやってるんだぜ? 身をもってな…。
ちなみに「勝つためには何でもやる」と言う事を過って認識している人もいるかもしれないのでここで定義しておこう。
この意味は「悪いことをする」とか「ゴト行為をする」と言った小さな枠では考えていない。あくまでも店側のルールに乗っ取って、できることは何でもすると言う事だ。
台にキズネタがあれば遠慮なくやるし、途中で止められたら理由を聞く。入店時に無いルールなんて気にする必要はないだろう。
後々、ゴトと認められた行為はやらないが当時ゴトと認められていない方法はガンガン使う。店側が気付いていない上に、その行為をやっちゃいけないルールが無かったらそれは合法だろう?
逆に、店側の作ったルール自体が違法行為の場合だってあるしな。例えば何かの対策部品を無許可で台に取り付けることなんかもそうだ。
決められたルールの中でやれることは何でもやる。稼ぎに来てる以上は、それぐらいの覚悟でやるのが普通だろう。
そんなわけで今回のコラムはこれで終了だ。一日でとんでもない負債を抱えた俺の金の減り具合は、留まることを知らない。
こういう時こそ、コツコツ稼いで行く気持ちを忘れて遊びまくるんだ。もちろん気分転換は「戦場の絆」って言うゲーム。
一ヶ月で大将(最高階級)まで駆け上がった俺の浪費癖についてこれるかい?
必ず増えない投資になるが、斬られまくるあの快感はSMクラブにも劣らない。楽しみ方は人それぞれだ。じゃーまたな。