こんなもんです
掲載:2009-01-13
早速ですが、まずは先週のコラムの訂正から。
ボーダーの計算。
等価以外は、持玉比率が入るので、前回の計算方法では間違いだというご指摘を受けました。
……おぉ。確に!
簡単に伝えようとしすぎて、必要な部分まで削ってしまったようですね。
私らしいなぁ。
では、この部分をどう書けばわかりやすいかなとゴチャゴチャ考えてみましたが、以前から書いているように、私は、難しいことを難しく考えるのではなく、理解できる範囲で困らない程度の基本を伝えたいだけ。
針に糸を通すような細かい計算や技術については、他の方が散々書いていらっしゃいますし、到底、私のかなう領域ではありません。
一応、等価の場合は前回の計算が使えますが、等価以外に関しては、無理せず解析のボーダーラインを頼りましょうというのが結論です。
さて、そのボーダー。
当サイトの機種情報には「出玉」により2パターンのラインが書いてあります。
参考までにおなじみ、大海物語スペシャルの情報。
【出玉1440個】
4.0円_17.3回
3.3円___19回
3.0円___19回
2.5円___21回
2.3円___22回
【出玉1340個】
4.0円_18.6回
3.3円___20回
3.0円___21回
2.5円___23回
2.3円___23回
今回は、この「平均出玉の算出方法」について、ということでしたが……
先週私が「大海スペシャルの出玉チェッカーが無い」と、書いていたら、なんと、すぐにご対応いただいたらしく、いつの間にやらちゃんとラインナップに含まれていました。
さすがマニアックス!
しかもこれ、出玉によってのボーダーまで算出してくれる優れ物。
お陰で、途中まで書いてた原稿の中身が、半分くらい不要になりました。
一応、先週からの続きなので、そのまま残しますけどね。
出玉というのは、大当たり終了後に目分量である程度わかる場合もありますが、「大当りの消化時間」を計るのが有効。
なぜ「大当りの消化時間」を計るのが有効かというと……
大海SPは「8カウント×15ラウンド」
つまり、パカッと開いたアタッカーに8個玉が入ったらパタッと閉まる、この1ラウンドを15回繰り返して大当りが終わります。
このアタッカーへの玉1個入賞につき、払い出しは14個。
この個数は、解析の基本スペックにも載っていますが、ちょっと確認したいだけというような場合は、台の端の方に書いてあるスペックを見てください。
そこに「3&4&10&14」という数字が書いてあります。
この数字、普通は大体「チャッカー&電チュー&袖&アタッカー」の順で、それぞれ1個入賞した時の払出し個数が書いてあります。
※電チュー(=電動チューリップ)
チャッカーの下についている確変(時短)中に開く羽
※袖
これは説明しにくいですが、盤面の下側辺り、アタッカーの斜め上位についている四角い入賞口です。
ではここからが計算タイム。
必要に応じて紙と鉛筆のご用意を。
『大当り消化時間』は、大当りアタッカーがパカッと開いた瞬間から打ち始め、15ラウンド目にアタッカーがパタッと閉まるところまで。
まず払い出される個数ですが、8個が15回アタッカーに入ると……
8×14個×15回=1680個
これが台から払い出される計算になります。
次に、通常、パチンコの打出し個数は1分間に100個です。
ということは、消化時間が3分15秒なら「325個」打ち出されるということですね。
INが325個、OUTが1680個ですから、1355個は手元に残るわけです。
さらに、325個打ち出される間に、チャッカーへ入賞する玉もあります。
私の場合は、そこまでのおおよその回転率を基準にします。
例えば、25回転/Kの台なら
325個=1.3K分
25個×1.3=32.5個
大当たり中に32.5個の玉がチャッカーへ入賞するという計算になりますね。
32.5個×3個=97.5個
先ほどの手元の玉にチャッカー入賞分を上乗せすると
1355個+97.5個=1452.5個
ということで、この大当たり中に得られる出玉は約1453個となります。
では、同じ回転率で大当たりの消化に4分かかった場合。
1680個-400個=1280個
400個=1.6K分
25回×1.6=40個
40個×3個=120個
1280個+120個=1400個
というように、1回の大当たりにつき53個ずつ出玉が変わってくるわけです。
終日稼動で25回大当たりをひけば、1325個、等価で5300円の違いが出てくるということですね。
大当たりの「消化時間」は、このように出玉に関係してきます。
等価でヘソをガバ開きにして回転数を上げ、実はその分出玉を削って調整しているというのはよくある騙しパターン。
酷いときは1回の大当たりで100個くらい出玉が違うこともあります。
そうなってくると、前回のボーダー計算の出番で
99.91÷(1340個×4円÷1000)=18.64
99.91÷(1440個×4円÷1000)=17.35
上に書いていた出玉によってのボーダーラインの違いはこういう考えから算出されています。
さて、ここまでを理解してくださっていると、今週のもうひとつのお題「確変・時短中の玉の増減」が、どうして重要なのかというのが、薄っすらとわかっていただけるのではないかと思います。
機種によっては、確変・時短中に止め打ちをすることにより、出玉を増やすことができます。
マニアックスでよく書かれているパターンは、慶次ですね。
守山さんが平均出玉の計算を、この上乗せ後の個数で算出し、実際の台性能に近い数値を出しているというのがわかりやすい例となってます。
残念ながら大海物語スペシャルMTEは、電チューの抽選をするデジタルにハズレが多いので、なかなか大幅な玉増えは期待できませんが、玉減りを少なくしたり、現状維持させるくらいは可能です。
止め打ちの方法については、TAKUYAさんがコラムに書いてくださっているので、そちらをご覧ください。
もう、他力本願だらけですね(笑)
そんなわけで、またもや長文になってしまいましたが、なんとかこんな感じでまとめてみました。
来週は、大海の実践データを使って、より現実に沿ったお話を書いていきたいと思います。
また、先週に引き続き、今週も個人ブログ「スロ報告書(再)」にて、質問を受け付けますので、どうぞご活用くださいませ。
まとめ
平均出玉の算出方法