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| 必勝立ち回り 【どりちゅう】 |
結局年またぎ
掲載：2009-01-06
お正月、時間はあるけど、打つ気なし。
そんなわけで、今回はデータがありません。
しかし、ここは立回りコラム。
データがないなら少しは稼働に役立つ話をしなくてわ。
どうしたもんかと考えていると、12/25の日替わりコラムを読んだうちの旦那様(以後、D)から、
「データもいいけど、通常時、時短・確変中の止め打ちや、出玉の違いが、どういう風に収支に影響するのかっていう基本的なことや、技術介入。そもそも『パチンコの技術介入って何?』っていうようなことを、もっと具体的に説明してくれた方が、よっぽど役に立つと思うから、そっちを書いてよ」
と、要望がありました。
確に、中途半端な稼働データであれこれ言い訳するより、そっちの方が全然良さそう。
灯台元暗し。
すぐ側に、良い読者代表が潜んでました。
例えば、私が「時短中の玉増えが良好で」と、書いても、『何で時短中に玉が増えるの?』って疑問に思う方もいるはず。
さらに止め打ちやらボーダーやらも、雰囲気的に、なんとなく損したり得したりするっていうのはわかるけど、それが何でそうなるかわからないという方も沢山いるはず。
こういった「読者が疑問に思うであろう部分」を具体的に説明するのも立回りコラムの一種になるんじゃなかろうかと。
とりあえず、「編集の許可は出るんだろうか?」という、私の疑問は一旦置いといて、やってみましょう。
では、始めに「12/25のコラム、スロはいいとして、パチは何の話だったの?」というDの質問から。
これは、ボーダーに対する考え方の基礎でした。
本気でパチの理論を覚えたい方は、ここから先、紙と鉛筆を持ってお読みください。
ボーダーというのは、その台が千円あたり何回転すれば、差玉が±0になるかという基準となる回転数。
スロットでいう、機械割100%の状態ですね。
その計算方法は、
『トータル確率÷(平均出玉×交換率÷1000)=ボーダー回転数』
※交換率の後の「÷1000」は、単位を「千円あたり」にするため
このトータル確率は、12/25にお話したとおり、通常時・確変時・さらに時短中の引戻しによる連荘を考慮した『実質的な大当り確率』。
スペックから計算で出すことができますが、ちょっとややこしいので、書いてるほうも見てるほうも微妙な感じになってしまうと思います。
ほとんどの機種は、基本スペックと並んで、このトータル確率が掲載されていますから、そちらを活用することにしましょう。
さて、ではここで具体例。
代表スペックは、おなじみ「大海スペシャルMTE」。
通常時_1/349.7
確変時_1/34.97
確変突入率_65%
平均出玉_1440玉
トータル確率_1/99.91
前回はこのスペックから4円交換の場合の計算をしたので、ボーダー回転数は
99.91÷(1440×4円÷1000)=17.35回転
と、なりましたね。
それでは、これが3.5円交換(100円≒28.5玉)だった場合の計算をしてみましょう。
99.91÷(1440×3.5円÷1000)=19.82回転
千円あたり19.82回転で差玉が±0になるということは、4円交換の時より2.47回転多く回わらなければいけない計算になります。
ここだけ見ると、等価交換のほうが有利に見えると思いますが、同じ釘なら当然そうです。
しかし、スロットでも等価の店より5.5枚や6枚交換の方が比較的高設定の設置台数が多いのと同じように、パチンコも、等価の釘というのは、「ヘソに玉が引っかかるんじゃない?」っていうくらい渋いです。
もしも等価で高回転率の台(28回転/Kとか)を見つけたら、小躍りして喜んでください。
あ、あと、私への連絡もお忘れなくw
さて、では次、平均出玉が少なかった場合の計算をしてみます。
この出玉が少なくなる主な要因としては、アタッカー周りの釘が閉まっているために、ムダ玉が多くなり、出玉が通常より減ってしまうパターンがほとんど。
大当たり終了後に目分量でわかる場合もありますが、「大当りの消化時間」を計るのが有効です。
そういえば、このマニアックスにも『出玉数チェッカー+ボーダー』というコンテンツができましたが、残念ながら私が代表機種として使っている大海スペシャルのチェッカーがないんですよね……。
そのうち登場することを願いつつ、計算で算出する方法を書いて……と、思ったのですが、かなり文章が長くなってしまったので、今日のところはここまで。
次回、もう一週「平均出玉」と「時短・確変中の止め打ちによる出玉増減」の話をさせていただき、次々回には実戦データを用いて全体をまとめていこうと思います。
あと、今回と次回のコラムに関しては、何かご不明点がある方には、私の個人ブログ「どりちゅう個人ブログ『スロ報告書(再)』」でも質問をお受けしたいと思います。
ただし、私が答えられるのはあくまで初歩的なことのみ、上級者の高度な質問やコラムの内容との兼ね合いで、お答えできない場合などもありますので、その辺りはご了承いただくようお願いいたします。
ワンポイント
ボーダーの計算
