『萌えパチ業界万華鏡~焔』
中古流通の仕組み
掲載:2010/2/19 08:00
まっち棒さんの日替りコラムで書かれていた『前Q問題』
読まれても、ピンとこない方も多いかと思います。
まず、
中古流通の流れを簡単に説明します。
尚、自分が担当していた当時の流れです。
①中古設置したい遊技台を用意する
倉庫だったり、ホールに設置中だったりします
②遊技機販売会社の
遊技機取扱主任者がハンディスキャナでQRコードを読み込む
盤面右下、基板、台枠の三つです
③GPS付き携帯を介してデータを送信
④送信されたデータをもとに、中古書類申請の為の書類を作成
⑤各地域の〇〇遊商へ提出
⑥5営業日で中古書類が完成
⑦ホールへ渡す
⑧組合で受け付けをし、担当所轄に入れ替えを申請
⑨申請から、およそ一週間後に入れ替え可能
警察検査ですが、所轄により申請から検査までの期間は違います。
新台の場合は、少し複雑になります。
まず、新台がホールに納品されてすぐに
②の作業は出来ません。
何故なら、
新台は設置し稼動した実績が必要だからです。
ですから、急ぎの場合は警察検査→開店までの時間に処理します。
定休日を挟む場合は楽勝なんですがね。
『前Q問題』でネックなのは、
所有権の移転してない資産問題。
《例》
Aホールに2/1に20台納品された新台、価格は@40万。
このうち10台をBホールに@30万で売却。
QR先読みで、中古書類を作成。
撤去は2/8で、その日のうちにBホールに運び設置。
2/9に検査を受け、夕方にBホールは開店する。
BホールはTOP納品より若干遅れたが、安く購入出来た。
AホールはTOP納品のため仕方なく20台購入したが、半分を高値で売ることが出来た。
これ、非常に多くあるパターンです。
他店舗ではなく、チェーン店でも同じ感じです。
解りやすく新台にしましたが、中古でも同じです。
例の場合だと、
Aホールに設置中の新台に対して
Bホールへの中古書類を作成することになります。
『おいおい、Bホールさん。この新台、まだ
Aホールさんが所有してるじゃありませんか?』ってこと。
『Aホールさんから撤去されて、
確実にBホールさんの持ち物になってからにしましょうね』です。
こうなると、Bホールは開店が最低でも一週間延期になります。
もちろん、これ以上遅れる可能性のほうが高いと思います。
そうなると、遊技台の旬が失われ、
二束三文で処分することにめ成り兼ねません。
メーカーの言いなりになって、買い込むホールも悪いんですけどね。
でも、QR先読みで損をする立場の人間は誰もいないと思うのですが。
まっち棒さんは、中古業者の暴走が原因と書かれてますが、中古業者が利鞘を稼ぐには当然の行為なんですよね。
大阪のホールが欲しい台が北海道にある。
『店長、自分が北海道まで行ってQR取ってきますわ』で、交通費上乗せで販売。
お客さんのためなら、やっちゃいますけどね。
自分も冬ソナ2で仙台まで行きました。
この件は、まっち棒さんから語られる日が来ると信じて、クローズです。