『冒険人生。2』
さすらいのバックマン
掲載:2007/7/13 17:15
さて、番長も多くの都道府県で撤去になり、P-WORLDの登録件数もカウントダウンの
如く
、日々減少し、業界全体が大筋の予測通り、大きく揺さぶられそうです。
業界に長らく腰を据えていると、色んなことが起こり、まぁ、安住は出来ないです
なぁ。
CR花満開やCR黄門ちゃま、アレジンやダイナマイトといったパチンコ爆裂機か
ら、アラジンA、サラリーマン金太郎、ミリオンゴッド、スーパービンゴのスロット
爆裂機時代。
そして、今回の規制から発端した業界改変。ほんと様々な事が起きる業界だと痛感。
平成の始めや昭和時代は、パチンコ店の勤め人というと、社会的に認められない、そ
れは酷い扱いでした。
いわば、吹き溜まりと化した状況で、今でこそ、企業化してきておりますが、実態
は、まだまだ社会の中でも底辺です。
そんな古き時代、従業員の募集をすると、どこの馬の骨かも解らない人間が、決まっ
て今日から勤めさせて下さいと、カバン一つで面接に来たものです。
店側も喉から手が出るほど人が欲しいので、その人間を雇います。
その日来た人間を、寮まで案内し、夜ご飯まで食べさて、明日から出社するように
と、即日即採用の構図になるワケです。
でもって、翌朝の朝礼・・・
◆店長「昨日面接して、今日から仕事をすることになった○○君だ。。。あれ??」
◆店長「いない・・・誰か、○○君知らないか?」
◇店員「知りませんけど・・・」
◆店長「おかしいなぁ、まだ、寝坊してるんかな。ちょっと、寮まで見てきてく
れ。。。」
◇店員「てんちょーーー!もぬけのカラです!おまけに、会社支給のベッドもテレビ
もありません!」
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笑い話ではなく、実際に、この手の人間が全国に沢山居たのです。
その日は大袈裟でも、数日後には、すがた・かたちが無かったり、あとで警察が「こ
の男知ってますか?」と尋ねて来て見たり。
カバン一つで、パチンコ店を転々とする人間が。。。
オイラは、そう言う人を「さすらいのバックマン」と呼んでいます。マンなのは、圧
倒的に男性が多いので。w
過去に勤めた会社では、そう呼ばれていました。
なので、今でもそう呼んでいます。
背中に複雑な人間模様を背負った人達。その人生だけでも、ドラマになりそうな、そ
んな人達。
一気に二人採用が出来て、もてはやされた夫婦者なんていう時代もありましたね。
夫婦揃って、さすらってるツワモノも居ました。
流石に近年では、その手の人種は雇いませんし、現れることも少なくなりましたが、
パチンコ大倒産時代が来た今、パチンコ店員の失職者が溢れるでしょう。
パチンコ店からの職探しは、やったことがある人なら解ると思いますが、激しく困難
を極めます。
語弊があるかも知れませんが、世間ではパチンコ店での勤続経験は、経験のウチに入
らないのです。
次の就職先が見つからない人間が、平成の「さすらいのバックマン」になるよう気が
してなりません。
パチンコ店の失職者で溢れ返る・・・そんな時代に突入か・・・。
オイラも明日、さすらうかも知れません。
カバンひとつで、全国を回るかも知れません。
モニターから、出てくる数字を見つめながら、そんなことを思う一日です。
ここ数日、どんどんネガティブになっていく自分に、ほとほと嫌気が差してきます
が、どーにもならず。
読者様より、「長々と愚痴ってんな!」と、いつだったかのブログにレスされ、「う
ん!その通り!でも、愚痴りたいんだ!!!」と、心の中で叫んでおります。
どーも、天気が雨だと心の中も湿りがちになるようで。
でもまぁ、くよくよしてても、なぁーんにも始まらないので、明るく楽しく、どー
せ、さすらってカバンを持つなら、ヴィトンか、シャネルか・・・などと悪態つい
て、希望の光を絶やさないように、春を待つ竹の子のように、地べたに這いつくばっ
て、我慢したいと思います。
耐えて見せる・・・耐えて見せるぜっ!^^v