『スカイ・ロック・ゲート☆』
-2009年回顧録Ⅶ-
掲載:2009/12/31 12:40
さて、今年一年の自地区の状況、自分の行動を振り返って参りました。
愚痴と取られる向きもあるかと思いますが、
警鐘と捉えて頂けると幸いです。
背負った言い方で恐縮ですが、自分がキツイなら一般のお客さんはもっとキツイだろうなと───。
何人かの読者さんから
卒業のメールを頂戴しましたが、業界が今の体質(高コスト体質)のままでは衰退を招くだけだと思います。
それでは最後に、最近気になった事を───。
■あしたは、どっちだ?
ずっと減少を続けて来たパチスロの稼働率ですが、数ヶ月前から横這いの状態になっており、これを持って
パチスロの人気低迷は底を打ったとする見方があります。
横這いになった時期が、サミーの
エウレカセブンの登場とほぼ一致するため、
マイスロの功績と解釈されているこの現象───。
マイスロの功績なら、マイスロには
エウレカセブン以前に
ツインエンジェル2という機種があった訳で、私的には、何故そこで下げ止まらなかったのかが疑問だったりします。
マイスロの魅力と言うのはプレイヤーの征服欲orコレクター魂を巧みに利用した物で、パチスロのゲーム性本来の魅力とは別の部分にありますよね?
ぶっちゃけ、
エウレカセブン発売の時期までに、
パチスロ本来のゲーム性に魅力を感じてる客層がほとんど削ぎ落とされただけって気がするんですが(汗)?
次のマイスロ搭載機は、
あしたのジョーですか……。
パチスロの底打ち感は本物なのか?
マイスロはパチスロの将来を担うに足る機能なのか?
色々な意味で試金石となる機種だと思う今日この頃です。
■業界展望
このようなデータはご存知でしょうか?
パチンコ市場21兆7,160億円(前年比
5.5%減)
パチンコ参加人口1580万人(同
9.0%増)
2009レジャー白書より
現在の市場規模は20年近く前まで衰退してます。
参加人口のデータがあるのは1992年からなんですが、その当時の市場規模は26兆3,240億円。参加人口は2860万人です。
約17.5%減の額とは言え、21兆もの額を当時の約半分の人数で負担してるって事です。
そして、低還元率営業が年々ファンの減少を招き、低貸玉営業によって、昨年は若干参加人口の増加を見たものの市場規模の縮小は避けられなかった事が浮き彫りになっています。
また、低貸営業に力を入れている某大手が、平成22年度3月期の中間決算で面白い見通しを出してますよ。
売上高4,436億1,100万円(前年同期比
12.1%減)
営業利益154億4,900万円(同
6.5%減)
経常利益147億2,500万円(同
6%減)
売上高減少については低貸玉営業店舗の増加が要因。
利益面では、低貸玉営業による客数の増加は見られたが、人件費等の新規出店費用が増加し、中古機活用、宣伝費抑制等の経費削減に関わらず減少したと分析。
通期では売上高8,939億円(前年同期比
7.9%減)
営業利益347億4,100万円(同
2.2%増)
経常利益331億1,000万円(同
1.7%増)
と予想───。
売上高は減少と予想しているにも関わらず、利益面は増益って、さらなる
低還元率営業するよって事ですかあ?
人件費の抑制等を行うにしても、それは世情を俯瞰して見ると
失業率の増加に繋がる訳ですよ。
ああ、負のスパイラル。
今後パチンコは、遊技一日あたりの負け額は少なくなっても、勝つ事が難しい遊びになって行くのかもしれません。
でも、これじゃゲーセンのが面白くないすか?
デフレの世情に乗って、安直に低貸営業に飛び付いてないで、
4円パチンコの立て直しが急務だろって気がします。
───てな訳で、今年もおしまい。
今年一年、自分のブログにお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。
皆様はどんな一年だったでしょうか?
今年良かった人も
イマイチだった人も
2010年は良い年になりますように。
それでは☆