『スカイ・ロック・ゲート☆』
仮面ライダー異聞
掲載:2009/12/13 12:25
昨日は、二時間並んでようやくチケット売り場に到着。
完売の為、予定していた回から二本見送って、15:20からの上映を観る事が出来ました。
仮面ライダー×仮面ライダー
W(ダブル)&ディケイド
MOVIE大戦2010
前ログでは、
仮面ライダー×仮面ライダーを省略してタイトルを書いてしまいましたが、パンフレットを読むと、この
仮面ライダー×仮面ライダーがポイントだったようです(※1)。
このタイトルがどんな意味を持つのかは、映画を観れば分かります。
だって、途中で館内がざわめきましたもん。
鳴海荘吉=仮面ライダースカル役の
吉川晃司とか、蜂女役の
及川奈央とか、今回もお父さん世代のツボを押さえたキャスティングがなされてますし、子供につき合わされた大人が見ても退屈する事は無いでしょう。
そして、
本当の始まり×本当の終わりと銘打たれた本作は、W(ダブル)第1話以前の物語が語られると共に、ディケイドの完結編でありながら第1話冒頭のシーンにも重なる物語なんですよね。
ライダー好きの皆様、もう少ししたら混雑も収まるでしょうし、是非見に行って下さいませ。
さてそんな訳で、始まりと11番目のライダーの物語と言えば、語っておきたいライダーがいます。
それは───
仮面ライダーガイア
ガイアなんてライダーいたっけ?と思われる方が大半かと思います。
だって、
石ノ森章太郎が雑誌掲載を念頭に企画して実現しなかった幻のライダーですから。
二十年前。「ショッカー」という悪の結社が改造人間を大量に作り出して、人類征服を画策した事があった。
が、仮面ライダー1号の活躍で壊滅した。
その時、放置された本拠地(研究所)の中に、未完の、少年改造人間(カプセル内で仮死状態───冷凍保存)がいた。
そそる文面だと思いませんか?
これだけでイメージがぶわーっと湧いて来ると言うか───。
長い時間が廃墟をジャングルにし、樹々の根や茎がカプセルを覆い、ヒゲ根が未完の少年改造人間の体内に侵入し、植物の超常能力が少年を神秘的な改造人間=ガイボーグとして目覚めさせます(※2)。
そして、ツングース隕石孔から70年を経て目覚め、地球を母星と同じ環境に改造しようとするエイリアンに立ち向かう事になるのです。
環境を改造=環境破壊に立ち向かうため、大自然が送り出した戦士って図式ですね。
ちなみに、
仮面ライダーガイアですが
仮面ライダーEVE
のタイトルで、ガイボーグ=門脇純が10人の仮面ライダーと出会い、11人目のライダー「ガイア」となるまでがノベライズ化されてます(全二巻)。
EVEはクリスマスイブのイブと同義語。
すなわち、「仮面ライダー前夜の章」という意味です。
著者は、
石ノ森章太郎亡き後、石ノ森作品の監修を務める
早瀬マサト。
挿絵は2001年版サイボーグ009のキャラクターデザインを手掛け、石ノ森タッチの画風に定評がある
紺野直幸。
現在絶版、重版未定の作品ですが、調べてみたらamazon.comに極僅かながら在庫が有るようです。
興味が湧いた方、是非読んでみて下さいね。
それでは。
●補足あるいは追記
(※1)制作者側のこだわりがある部分を省略してしまい失礼しました。
(※2)今思ったんですが、ガロの雨宮慶太監督の作品、仮面ライダーZO(ゼットオー)の冒頭のシーンって、これに通じるような……。
ガイアの企画を知っていてのリスペクトなのか、才人の超常的シンクロなのか興味が尽きませぬ。
文中敬称略。m(_ _)m