『スカイ・ロック・ゲート☆』
平成ライダー希望
掲載:2009/9/20 15:10
来月上旬には、京楽の「CRぱちんこ仮面ライダーMAX EDITION」の導入が始まりますね。
仕様を見る限り、何を意識して作られた台なのか見え見えだったりしますが、私的には"使える台"とは思えず、何だかな……って感じです。
むしろ、中旬に出るサミーの「CR戦国乱舞 蒼き独眼MX」の方が気になってたり……。
まあ、スペック面の話はとりあえず置いときます。
あくまでも現時点での所感ですし───。
疑問なのは、何でライダーやウルトラマンの台って言うと"初代"ばかりなんでしょうね?
あるメーカーの開発者インタビュー記事で、「タイアップする作品は、ホールの客層で中核を成す年齢層に馴染み深いものを選んでいる」という記述を目にした事があるんですが、これとはちょっと違うと思うんですよ。
特にパチスロの場合、仮面ライダー1号や初代ウルトラマンに馴染みが深い年齢層って、もうホールの中核を成す客層ではありませんから。
おそらく、ライダーやウルトラマンみたいなシリーズのヒーロー物は、時間をかけて開発しても世に出た頃には新シリーズが始まってて時代遅れの憂き目を見る。
だから、作るとしたらシリーズの原点として万人の記憶に残っている"初代"でって発想なのかなと?
私的には、タイアップされる事で、シリーズの原点であるヒーローが世代を越えてヒーローとして認識されて行くのは喜ばしい事だと思います。
しかしその反面、サブカルチャーとの連動という点においては著しく劣った手法なので、エウ゛ァクラスのキラーコンテンツにならないのも当たり前だと思っちゃうんですよね。
シリーズ物のヒーローでも、「仮面ライダー電王」のように、本編終了後も未だに続編映画が作られているものがある訳ですし、製品を企画する際はもっと広い視野で企画して欲しいもんです───。
なんて思いつつ、昨日リリースの「仮面ライダーディケイド」DVD3巻を観てる内に、また観たくなったライダーが出て来ましたよ。
広がる宇宙の中 Can you feel?
小さな地球(ほし)の話をしよう♪
13人のライダー同士の戦い、それぞれの正義というテーマで議論を巻き起こした龍騎の後を受け、原点回帰を目指し、単独ヒーローの格好良さを追求して企画された「仮面ライダーファイズ」。
井上敏樹脚本のライダーだし、大好きだったんですよね(笑)。
弱くなりがちだった敵側の描写を強くするために、敵のオルフェノク側にも主人公を配置しているのがポイントです。
その企画内容から、白眉と言える回が第8話───
「知ってるか。夢を持つとな、時々すごく切なくなるが時々すごく熱くなる……らしいぜ。
俺には夢が無い。でもな、夢を守る事は出来る。変身!!」
美容師になりたいヒロイン=真理を襲おうとする、スカラベオルフェノクの前に立ちはだかるファイズ=乾巧(いぬい たくみ)。
そして───
「知ってるかな。夢っていうのは呪いと同じなんだ。
途中で挫折した者はずっと呪われたまま……らしい。
あなたの、罪は重い」
友=海堂直也の左手を轢き潰し、ギタリストの夢を奪った音大教授=オウルオルフェノクの前に現れる敵側の主人公、木場勇治。
同じ時、異なる場所でそれぞれの敵に相対する二人の主人公───。
この回は未だに覚えてるくらい格好良くて、観てて鳥肌が立ちました。
木場勇治=ホースオルフェノクの魔剣に合わせて、ファイズの必殺技も剣技スパークルカット!!
脚本に合わせて、アクション、カット割りも計算されつくした秀逸な回でしたよ。
仮面ライダーファイズ───
人間とオルフェノク、二つの種が存亡をかけて争う話。
三つのベルトと、欠けてしまったラッキークローバーの一葉の座を廻って迷走する群像劇。
そして、夢が無い男が仮面ライダーとなって、夢を見つけるまでの物語です。
「俺にもようやく夢が出来た……」
河原の土手で、真理と啓太郎にそう呟くと、ゆっくり目を閉じる巧───。
8話の台詞を覚えていると、最終話のラストシーンが実に深い。
いや~っ、来るねえっ。
井上敏樹脚本はっ!!
画像はS.I.C.VOL.28 仮面ライダーファイズ。
ファイズからウルフオルフェノク(巧の正体)への換装が可能で、換装ギミックの傑作と言われたフィギュアです。
ウルフオルフェノクver.は、★お返事★vol.135で。