『萌えパチ業界万華鏡~焔』
裏の世界で生きる その1
掲載:2008/12/12 02:15
必要悪は正義なんだよっ!@枠下蒼7です。
なんだか、タイトルが怪しいですが・・・
遊技機販売業者時代に扱った裏モノの話です。
内容的に伏字が多くなると思いますが、身の危険もありますので(苦笑)
当時勤務していた販社でのこと(今は廃業)
自分は、レバーONで花が点滅する台とか、キュインな台とかを販売してました。
最初は業績も良かったのですが、2002年ワールドカップの影響で売り上げがダウン。
徐々に厳しい会社経営になっていきました。
※2002年ワールドカップの時も、今年の洞爺湖サミットみたいに入れ替え自粛がありました。
2004年になったころでしょうか、社長が怪しい機種の販売をすることになりました。
スロットの販売に関係する書類に遊技機の流通ルートがあります。
メーカー直販のみだったら「メーカー→ホール」の流れです。
販売業者が絡む場合は「メーカー→販売業者→ホール」となります。
裏モノでは、この販売業者を複数にしたり飛ばし会社を入れたりします。
つまり、流通経路を複雑にすることで万が一の時、逃げられるように仕組むのです。
または、飛ばし業者を入れる、つまりケツ持ちです。
こうして、裏モノの安全性が守られているわけです(笑)
さて、この怪しい機種ですが、名前は・・・・どうしましょうか。
ヒントは「機動戦士ガンダム第08MS小隊」です。
その機種を○○県のホールに納品することになりました。
流通経路に、勤務先が入っているので当然納品に行かないと行けません。
一般的に、遊技台はメーカーが認めた一部の運送会社しか運べません。
例えば○川急便やヤ○ト運輸で送るのは不可です。
納品に立ち会う理由ですが、「動作チェック」と「封印シール貼り」のためです。
しかし、裏モノならではの理由があります。
それは何かというと、「機械を運ぶため」です。
もちろん、裏モノに仕立て上げるため。
メーカーからの運送では、ホールに到着してからの作業になります。
もちろん、ホールが承知していれば作業は楽ですが、ホールが知らない場合は事前に仕込まなくてはなりません。
今回は前者なのですが、台数が多いこととオープンまで時間がないことから事前に仕上げて納品となりました。
残念ながら、自分は仕込には立ち会ってないので、どのように仕上げるのかはわかりません。
納品が終わり、テストも無事終了。
あとは開店を待ち、無事に動くことを願うばかりです。
心配があるとすれば、全国でもほとんど設置されておらず、ノーマルのゲーム性すら雑誌で紹介があまりないマイナー機だということです。
ついでに、このホール自体の稼動もよろしくありません。
さあ、運命の開店初日です。
真夜中に○○県まで走ることになるとは、誰一人、思っていませんでした。
つづく