『ネクスト・ロック・ゲート』
とんでもユニットシャッフル
掲載:2016/12/5 14:00
昨日は、新潟のNGT48劇場に行って来ました。
ロビーの黒板
12月3日から『パジャマドライブ』公演はユニットシャッフル = ユニット曲を歌唱するメンバーがすべて入れ替わってるんですが、正直、この人選にはビックリです。
M05『天使のしっぽ』
佐藤杏樹 / 菅原りこ / 太野彩香
M06『パジャマドライブ』
加藤美南 / 荻野由佳 / 長谷川玲奈
M07『純情主義』
中井りか / 村雲楓香 / 山口真帆
M08『てもでもの涙』 本間日陽 / 高倉萌香
M09『鏡の中のジャンヌ・ダルク』
北原里英 / 小熊倫実 / 西潟茉莉奈 / 山田野絵 / 奈良未遥
推しメンの荻野由佳が脇に下げられて腹立つとか、そういうことじゃあない。これ、基本的にその楽曲に合わないメンバーが集められてるのよ。その最たるものは、14歳当時(11月に誕生日が来て、今は15歳)から老け顔で「24歳!」とか言われていた、佐藤杏樹センターのM05『天使のしっぽ』
M06『パジャマドライブ』は初日からブラッシュアップする隙間がないレベルのダンスパフォーマンスに仕上がっているが、集まっているのは「もうちょっと歌を何とかしようよ」というメンバーばかり。他もこんな感じで、同じような弱点を持つメンバーばかりでくくられているユニットなのだ。
M08『てもでもの涙』は、おかっぱちゃん / ひなたんの仲良しコンビだろうって? いやいや、この曲は笑顔を見せてはいけない曲で、振りもステップらしいステップがない手振りばかり。対して、おかっぱちゃんは表情が武器だし、ひなたんはダンス力が武器――
要するに、2人とも一番の武器を封じられた状態で表現を模索しなければならない。
一言でいって、エグいッ!!
普通のアイドルグループならこんなことをしない。一般の商店でも、自分たちが売っている商品は良く見えるように陳列するのが常識だ。
しかも!!
この策はメンバーに弱点を突きつけ問題提起するにとどまらない。今、NGT48で外仕事が多い、加藤美南 / 中井りか / 北原里英が休演すると、アンダーを務める研究生メンバーがドンッ! とユニットセンターに来る。
今回のユニットシャッフルは、研究性メンバーにも発破をかけ、自分が何かを支えているという充実感まで与えるという、考え抜かれた二重三重に意味のある策なのだ。
今、何が起きているか理解していないファンは、推しメンの進退に一喜一憂したり、前より落ちたユニット曲のクオリティーに落胆しているだけだけど、そんな見方してたらつまらないぞ。問題提起に気づいた子は早速克服にかかっているし、研究生だけどダンス巧者のあいにゃー(日下部愛菜)はもちろん、今回『純情主義』でセンターに立った角ちゃん(角ゆりあ)のパフォーマンス――
意外な色気あるよ。角ちゃんはこういう表現力も持ってたのかと驚いた。
あやにゃん(宮島亜弥)は、先日の生誕祭で初めてどんな子だったのか理解できた気がする。自分を変えたくてオーディションを受けた子だったんだね。動機を知ってしまうと、パフォーマンスでイマイチな部分があっても「頑張れ」と言いたくなってしまう。
ラブラ2内にいた、あやにゃん
そして――
ユニットセンターと共に、『鏡の中のジャンヌ・ダルク』を外れた、荻野由佳の後半曲以降の体のキレ!!
やっぱ、ジャンヌは体を酷使してたんだろうなあ。アンコール明けの『Maxとき315号』とかヤバいわ。もう、おぎゆか無双状態。周囲の繊細なアイドル性などぶっ飛ばす、まさに、Maxゆか326(さぶろう)号!!
おぎゆか保有 /
へこたれないウイルス
そんなわけで、今回も楽しい公演でした。
ちゃんと観とかんと、マジで損するぞNGT48は。