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　人はその対価が投資に見合うと思えば、お金を出すもの――
 
　48グループメンバーのSHOW ROOMでは有料アイテムがバンバン飛んでおります。有料アイテムは1Gのダルマから10,000Gの東京タワーまで。
 
　1G = 1円。すなわち、東京タワーを投げるには10,000円(税別)のお金がかかります。スマホ画面上のステージに高さ1cmに満たないタワーを立てるだけで10,000円(税別)。
 
　でも、タワーを投げるとメンバーからリアクションをもらえるから投げちゃうんだよなあ。その間、メンバーは自分のものだし。
 
「タワーいただきました、ありがとうございまーす」的な――
 
　今日のAKB48 チーム4キャプテン・高橋朱里の部屋には、開始から2時間で31本の東京タワーが立ってましたが、みんなどんだけやねん!
 
　ぱちんこAKB48 バラの儀式に対する世間の反応とは、実に対称的だと思います。だって、こちらはなんぼ打ち込んでもリアクションがないし、認知してももらえないもんなあ。
 
　遊技機規則上、不可能だが、もし可能で、ぱちんこAKB48シリーズに双方向コミュニケーション機能がついていたらと思うと背筋が寒くなる。メンバーのリアクション欲しさにオタがやって来て、「玉はいらねえ、リアクション寄こせや―」「認知しろやー」とサンドに金を突っ込むんだから、もうパチンコ屋はウハウハでしょう。
 
　てか、リアクションや認知が欲しいなら、劇場行け、握手会行け、総選挙で票入れろ。
 
　そんなわけで、今日の稼働は秋葉原のAKB48劇場です。48グループの劇場公演で月3回の当選は初!!
 
 
 
 
 
 
　まあ、8月は1回も当たりませんでしたからね――
 
　ヒキが貯まってたんだと思います。
 
　ちなみに、当たったのはチーム4の『夢を死なせるわけにいかない』公演・千葉恵里生誕祭。
 
 
 
 
 
 
　今年の総選挙でグループ第一党に躍進し、選抜メンバーも輩出したチーム4公演は、メンバーの外仕事による休演だらけで、他チームからの助っ人が5人も入る状態でした。ゆえに、フルパワーのチーム4じゃないんですが、これはこれで良かったです。
 
　チームKからの助っ人・阿部マリアは髪が伸びて魔性が入って来た感じだし、今年のじゃんけん女王・田名部生来のパフォーマンス能力が侮れないのは半月前に書いた通り。田北香世子も悪くない。そして、ドラフト2期の高橋希良 / 山邊歩夢など中学生につき、何をやっても可愛がられる、生後4か月の仔犬状態!!
 
　オレ的にドラフト2期・三銃士は、樋渡結依 / 久保怜音 / 高橋希良の3人で決定。元祖・三銃士の、岡田奈々 / 小嶋真子 / 西野未姫のようなアクの強さがないのが寂しいところですが、これはどこか歪で引っかかるところがある子が好きな変わり者の意見ですので、軽くスルーしておいてください。
 
　そして、本公演観覧で最大の収穫と思えたのが、佐藤妃星(きあら)の変貌――!!
 
　昨年の生誕祭で「変わる」と宣言した通り、きぃちゃんは本当に変わった。表情が豊かになって、M02『夢を死なせるわけにいかない』では客席をにらみ返すような気迫まで見せる。ダンスパフォーマンスも、今日の出演メンバーの中ではシアターの女神・村山彩希の次くらいに良かった。お見送りでは、ステージから乗り出すようにしてファンとコミュニケーションを取っている。
 
　与えられたポジションを淡々とこなすだけだったあの子は、もういない――
 
　オンデマンドの画面越しに変わったことを知ってはいたものの、実際に目の当たりにすると感動するものですね。人って、こんなに変われるんだ!?
 
 
 
 
 
 
　劇場なら、こんだけ色々良いものを見せてもらって@3,100円。お見送りでも「すごく良くなったね」「そうですかあー!?」ぐらいの会話を交わす時間はあるぜ。(足を止めると、スタッフに引っ剥がされるが……)
 
　この投資で返って来る対価を知っていると、顔も見えないWebの彼方から「オレのこと覚えてる?」とコメントを添えて@10,000円の東京タワーを投げるより、そのお金でCD買って握手会行った方がいいよと思ったり、劇場公演を観覧した後、ファンレターでも書いた方がメンバーに刺さるよと思ったり――
 
　うん、ぱちんこAKB48が世に出た時、多くのホール関係者が期待して裏切られたことを実践し、しっかり金儲けしている運営に携わらない第三者の小賢しさと、まんまとその思惑にハマっているファンの愚かしさにイラついたって話ですね。

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