『ネクスト・ロック・ゲート』
ハマッてる場合じゃねえって
掲載:2016/10/11 11:25
AKB48 3期生・田名部生来の優勝で、ユニットシングル争奪じゃんけん大会終了。
同期の絆は強い――
たなみん優勝に最前列で大はしゃぎの、まゆゆきりんを見て、何やらジーンと来るものがあったり。
王道アイドルで超売れっ子の2人に対し、酒好きで特撮などに造詣が深い田名部生来はキワモノという印象がありますが、パフォーマンスのレベルは高いです。今夏、『僕の太陽』公演に当たった際、間近で見る機会があったんですが、正確で力強いステップと体のキレに見る目が変わりました。ダテに9年やってません。
ちなみに、コアなファン目線で、じゃんけん大会は楽曲の選抜メンバーを決めるイベントとして、総選挙より面白いです。
おそらく、AKB48というグループ名を知っている程度の一般人にとっては、よく分からない女の子たちが仮装してじゃんけんしてるだけ。それを観て大群衆がワーワー歓声上げてるって何なの? ってところだと思います。
しかし――
出てくるメンバーの名前と、彼女が所属するグループにおいて、どんなポジションにいる子なのかを把握しているコアなファンは、その子が、今、何を抱えてこの勝負に臨んでいるのか分かるわけですよ。
ギャンブルは最高の娯楽。賭けているのは、その子が抱えているもの――当然、観てて面白いでしょ。
現在、じゃんけん大会は地上波じゃ放送されなくなり、競技中の解説からも、その子のグループ内での立ち位置を述べるコメントがなくなってます。運営も、これはコアなファン向けのイベントなのだとしっかり認識した上で扱っているのではないでしょうか。
数年前、秋元先生がAERAの取材で、「僕はAKB48をカラオケのようなものにしたい」と語っていたんですが、じゃんけん大会の放送が地上波に戻るとき、AKB48はカラオケのように普遍的な存在になっている気がします。サプライズで瀬戸内(STU)48の結成発表がありましたしね――
瀬戸内48の劇場ができるのは船の上、瀬戸内7県を拠点とする新グループです。新潟とスクラムを組んだNGT48の成功を受けて、自治体や船運会社が48グループを観光資源と認識し始めたということでしょう。
みんな観光がてら、48グループの劇場公演を観覧してみればいい。AKB楽曲が、洋の東西、あらゆる年代を網羅した極上のJ-POP集だということに気づくだろうし、自分が若かりし頃、親しんだジャンルの楽曲を、今どきの女の子たちが歌うことに感慨を覚えるはずだから。
で、その子たちのうち誰かの健気さに気づいてしまったりすると、応援せずにはいられなくなるという、ね。
NGT48劇場観覧で腕組み・足組みだった友人は、「これは、俺らがキャバに行くのと同じ」とぶった切ったんですが反論はしません。確かに48グループの劇場はおじさんが多いです。若い男性や女性は、ハイビジュアルな坂道シリーズ(乃木坂46 / 欅坂46)に魅かれる傾向が強いですが――
てか、マジすかシリーズ最新作の舞台がキャバクラで、『キャバすか学園』だったのには大爆笑したわい。そういや、キャバ好きで売ってるライターがいた気がするな。
キャバにハマッてる場合じゃねえって。
ともあれ!!
こんな感じで自分は楽しい(?)連休をすごしたんですが、みなさまはいかがお過ごしだったでしょうか?
えっ、パチンコでハマッてた――!?
パチンコでハマッてる場合じゃねえってえーっ!!