『ネクスト・ロック・ゲート』
それだけの遊技が遊べない理由
掲載:2016/9/25 08:30
C店に入店すると、
餃子の王将3 大盛5000が終わってました。
まあ、10:30から打って日当60kを超えるような期待値じゃあねえ……。
ランクは落ちるけど、30kには届くだろうと見込んでいた台を試してはみたものの、もはや時給-1k。役モノが強い台はすべて寝っ転がってしまったようです。
とりあえずですね――
状況が渋い時、打てる台を探そうと思ったら、「ボーダーが低い機種」に注目するのが鉄則です。ホールが客を飛ばさないようにしようと思えば、締めるにも限界があります。その機種を探せば、必ず調整ミスがあるんです。
餃子の王将3 大盛5000のボーダーは28玉交換で、1.21G/1k――
究極に低いですからね。損益分岐点と、客の集中力持続限界を探ると、そう酷い調整はできません。
スペックが辛いからこそ甘く扱うなんて話は、ゼロ年代初頭までのホールの美談。今時の高ベースマシンで出玉率100%を超える調整など海系を除いて見たことがありません。辛くて回せるのを良いことに、無知な客からむしり取るのが基本運用です。
ちなみに、「欠損、欠損」と書いているので負けている印象があるかもしれませんが、自分の
餃子の王将3 大盛5000の実収支はプラスです。前ログの通り、初当たり出現率1/30でもプラスになるんだから分かりますよね?
1.55G/1kしか回らない台でもボーダー(損益分岐点)を超える台を打ち続けていれば必ずプラス収支になるし、その13.5倍 = 21G/1k回る台でもボーダーを超えていないなら、打ち続けるほどマイナス収支になる――パチンコってのは、それだけの遊技です。
そう言えば――
今年のレジャー白書の遊技参加人口が1千万人に届いていることで、この調査結果は本当に正しいのか疑問に思ったんですが、5年に1度報告される「総務省社会生活基本調査」の数字から2016年の参加人口は8,166千人とする資料を見まして、自分はこちらの方がレジャー白書より正しい気がします。
古き良き時代・2001年の遊技参加人口は17,322千人 / 市場規模は25.2兆円 / 還元率を90%と推定するなら、遊技者1人辺りの負け額は年間平均14.5万円。
現在・2016年の遊技参加人口は推定8,166千人 / 市場規模は21.7兆円 / DK-SIS白書によると還元率は85%なので、遊技者1人辺りの負け額は年間平均39.8万円。
2001年当時、パチンコはともかく、パチスロは5号機の高純増ATよりはるかに射幸性が高い4号機の爆裂ATが花盛り。低貸営業もなかったというのに、遊技者1人辺りの負け額は現在の半分以下。消費増税や高ベース機対応により脱等価が進み、パチンコもパチスロも平均投資額が大きい高射幸性マシンが撤去され、数年前から多くの業界人やライターが提唱した理想に近づきつつあるのに、相変わらず遊べないのはなぜか?
ホールの還元率が、2001年当時より低いままだからだわなあ――
現状を変えたいと思うなら、現行スペックでもベース18,BY2,BA85,13G/1kなんてビジネスモデルと同じ粗利を追及したがっているホール関係者をユーザーの選択で排除するしかないんじゃないの? 平たく言えば、勝つことにこだわろう。少しでも優良な営業をしている店に行って、勝てる調整になっている台を探そうってことです。
ホールが還元率を上げられない理由でもっとも大きいのは、機械代やイベント代(ライターの取材料)の高騰で営業コストが増大しているからですが、その原因を作っているのは高額な遊技料を負担し続けるユーザー自身という側面が間違いなくあります。
なお、出しているホールに行っても、ホールが商売である以上、すべてのユーザーが勝てるわけではありません。不幸にも負けてしまったユーザーの不満が向かう先は、ホールではなく自分みたいな人間になるでしょう。
もし、そんな状況になったら、ここで今まで培った技術や知識を無料で公開する有用性と、優良店に存在する勝てる調整になっている遊技台を1台占有してしまう不都合を秤にかけてもらい、排除か否かをユーザーの選択に問おうと思います。
その存在の有用性より不都合が上回ったら排除される。世の中、そういう仕組みになってますから――
ホント、遊べなくなっている理由の核心に向き合おうとせず、ユーザーを口先で丸め込んで高額な遊技料を負担させ続けるこの業界自体が世間から排除されたりしないといいよねえ。
一日累計
-18.457k也。