『ネクスト・ロック・ゲート』
おかっぱちゃんには完敗だ
掲載:2016/4/25 10:05
おかっぱちゃん(NGT48・高倉萌香)は変な子である。
歌って踊ることが主業務のアイドルなのに、そのパフォーマンスを具体的に褒める一文をまったく見た覚えがない。メディアが異口同音に語るのは「不思議な魅力」だ。
自分も、何度公演を観てもおかっぱちゃんを視界に捉えるたびに追ってしまう理由が分からない。キレとか躍動感とは無縁のダンスである。
先週末の生誕祭のスピーチでも
「私はダンスも歌も全然得意ではないし。
ダンス……ダンスは嫌いなんです!」
と言いながら、べそをかいた。このぶっちゃけた物言いに場内は大爆笑だったのだが――。
ちなみに、スピーチの続きは
「だから何回もやってもできないし、なんか自分の動きが気持ち悪いし、顔もそんなに可愛いわけでもないし、それに表現力も無いし、私DMMとかで自分のパフォーマンスを見てもなんか変だなって思うところしかなくて、いいところは無いって思ってました。だから自分のいいところはどこだって聞かれても無いし……」
こ、このネガティブなアイドルは何なんだ!?
しかし、気持ち悪い動きだったら世間は「不思議な魅力」などと評したりはしない。とりあえず、これを聞いて改めて感じたのは、おかっぱちゃんは運営に推されて『Maxとき315号』のセンターに据えられたことを喜んではいないんだなということである。
いや、そもそもグランドオープン初日公演では緊張しすぎて泣いてしまったし、ステージに立つこと自体を楽しいと感じているのか疑問だ。
だから、あまり楽しそうに見えない子がパフォーマンス中に他のメンバーとアイコンタクトを取りながら見せる「素」の笑顔にホッとするのだ。もちろん、これはおかっぱちゃんの「不思議な魅力」の一部に対する説明を思いついたにすぎないのだが――。
おかっぱちゃんの魅力はホント謎ですよ。そして、魅力に気づいても、その正体を説明できない変な子 = 文章屋的には「完敗」です。
4月は1回しか公演当たらんのかなあ?
おかっぱちゃんの生誕祭があった日の昼公演では『PARTYが始まるよ』公演の千秋楽と、次の新公演が『パジャマドライブ』であることが発表されました。現公演の千秋楽が5月15日だから、あと1回は当たって欲しいんだけどなあ。
NGT48劇場の緯度と経度
さて――
いよいよ4月も最終週突入。今週末にはGWに入り、GWが明けてサミットの入替自粛期間が終わると2016年も約半分が終了です。
時間の流れは『Maxとき315号』のように速い。古き良き時代を振り返るばかりじゃ時間に置いて行かれちまうぞと思う今日この頃。
今を大切に生きていない人間に未来は来ない。甦りぱちんこやら、
海物語3Rやら、
牙狼 復刻版やらは、そんな世間のろくでもない感傷に対するアンチテーゼとして生まれた気がします。