『ネクスト・ロック・ゲート』
PARTYのその後
掲載:2016/2/7 16:35
『PARTYが始まるよ』公演終了後は新潟に一泊して、NMB48とHKT48のドキュメンタリー映画を観てから帰って来ました。
福島には上映館がないので仙台に行くしかないかと思ってたんですが、新潟では1つのスクリーンで交互に上映してたものですから。
信濃川 / 映画館ロビーにて
自分的に関心が高かったのはNMB48のドキュメンタリー映画『道頓堀よ、泣かせてくれ!』です。『フタバから遠く離れて』など、社会派ドキュメンタリー映画を手がける船橋淳監督の目にはアイドル文化がどう映ったものかな、と――。
『道頓堀よ、泣かせてくれ!』
これはAKB楽曲のような構成をもった映画でした。狂言回しに使われた須藤凛々花の哲学問答はイントロであり、間奏。メインボーカルは山本彩で、曲の進行に合わせて、次々とメンバーが歌唱に参加して来ます。
渡辺美優紀はもちろん、ようやく覚醒した1期生・白間美瑠。母子家庭に育った矢倉楓子の覚悟。沖田彩華が運営から推されない理由。努力することの限界を感じNMB48を去った河野早紀――。
こうしたメンバーたちのみならず、運営、スタッフ、ファンや家族との関わりに至るまで、NMB48を構成するコミュニティー全体を掘り下げる監督の手腕には凄まじいものがあります。
この映画はドルオタの行動が理解できないという人に、ぜひとも観てもらいたい。アイドルをまったく知らなかった監督がここに何を見つけたか興味はないか? 物語は自然に存在してるよ。48グループは台本のない群像劇なのだから。
で――
『尾崎支配人が泣いた夜』
指原莉乃の初監督作品ということで話題になったし、興行収入もこちらの方が上なんですが、半端なくひどいです、この映画は。
スクリーンで上映するレベルじゃありません。CDの特典映像がせいぜい。「これはメイキングで入れる内容だろう?」と突っ込みたくなる部分まで入ってます。
でも、この映画を観て損をしたと思うファンは1人もいないんじゃないかな? だって、指原莉乃はファンが知りたいと思っていることを切り取って詰め込んでいるのだから。
「ウケりゃいいってもんじゃないだろおおっ!」と思った人は自分と同じです。だから、指原莉乃に対してはアンチにならざるを得ないんだよねえ。
ちなみに、今日は「7のつく日」ですがおとなしくしてます。虫の知らせというのか、嫌な予感がするもので――。