『ネクスト・ロック・ゲート』
『365日の紙飛行機』はどこに――?
掲載:2016/1/25 09:10
今年のリクエストアワーも全日程が終了。
選抜総選挙に比べ、コアなファンの意向が反映されやすいイベントではありますが、今年は例年以上にその特徴が出たリクエストアワーだったと思います。
【AKB48単独 リクエストアワー セットリストベスト100】
1位 赤いピンヒールとプロフェッサー
2位 47の素敵な街へ
3位 365日の紙飛行機
【AKB48グループ リクエストアワー セットリストベスト100】
1位 奇跡は間に合わない
2位 僕は知っている
3位 47の素敵な街へ
単独1位の『赤いピンヒールとプロフェッサー』は、アルバム『ここがロドスだ、ここで跳べ!』に収録された松井珠理奈のソロ曲。グループ1位の『奇跡は間に合わない』は、チームK 6th stage『RESET』中にある宮澤佐江センターのユニット曲。AKB48との兼任が解除されSKE48専任になる松井珠理奈と、昨年12月に卒業を発表した宮澤佐江にファンが手向けた花ということでしょう。
『僕は知っている』がグループ2位にランクインしたこと然り、48グループで一番熱いファンを抱えているのは、やっぱりSKE48だあねえ。AKB48・チーム8の代表曲『47の素敵な街へ』が単独2位 / グループ3位にランクインしていることも、コアなファンの意向が現れた結果と言えるでしょう。
しかし、単独 / グループ共にシングル曲がTOP3にランクインしていないのは異常。AKB48人気のピークアウトが報じられて久しいのに選抜総選挙の投票数は増加傾向にあることも踏まえ、今の48グループはこの業界同様、コアなファン = ヘビーユーザーが支えていると言えそうです。
この状況が進行すると、ライトユーザーが参入する際に敷居を高く感じるため、ファン層の裾野が広がらなくなります。あまり良いことではありませんね。
朝ドラ主題歌『365日の紙飛行機』が単独3位にランクインしていることが救いです。ファン層の拡大が急務であるパチンコ業界における『365日の紙飛行機』はどこにあるんでしょうか――?
ちなみに、『365日の紙飛行機』は秋元先生にしては比喩が単純な詞だと思ってます。自分は、そこに秋元先生のしたたかさを感じてしまったりね……。
この楽曲と同じ世界観の詞なら、チームB 3rd stage『パジャマドライブ』中の楽曲『僕の桜』の方が好きだなあ。
支配人、影薄すぎw
陸上部がモチーフの楽曲で、肩を叩き追い越して行った友人の背中に「人は誰も違うペースで走ること」を教わるくだりは『365日の紙飛行機』の詞に通じるものです。
で、サビの♪目指していたゴールまで 辿り着けず 歩き出す、から♪桜は散って 枝を残し 来年 また咲くよ、のサビ終わりまでの間で、「枝を残し」が自分には刺さってたりするんですが、陸上部の練習風景から様々なシーンを切り取って比喩を繰り返す手法より、人生を紙飛行機に例えて、飛んだ距離よりどこをどう飛んだかの方が大切なんだと言いきっちゃった方が万人に伝わりやすいかと思います。
要するに、秋元先生は誰にでも伝わるよう、『365日の紙飛行機』ではわざとテクニックを落として詞を書いてるんじゃないかと自分は邪推してるって話ですが……。
ウリにする部分を絞れず、何でもかんでもブチ込んじゃっている機械は論外として、パチンコの演出も少しテクニックを落とした方が良いのかもしれません。
さーて、日本は記録的な大寒波。これから街道まで雪かきしてホールに向かうとします。足元最悪ですので、皆さまもご注意を。