『ネクスト・ロック・ゲート』
ロングST機の罠
掲載:2015/7/29 11:40
かれこれ、14~15年前――。
自分は大きな岐路に立っていました。O店系列を始めとする大手ホール企業が一斉に東北2番目の市場である福島に出店を始め、華やかな大型店のグランドオープンの陰でひっそりと閉店した地元中小店の数は何と11店(!!)。その中には自分のホームグラウンドも入っていたからです。西暦2000年以前、福島は日本一中小店の多い県だったのです。
すっかり様変わりした地域のホール事情の中、自分は今と同じように「回る台」を探して右往左往していたのですが、大手ホール企業が出店と共に連れて来た新しい調整傾向が「統一ゲージ」でした。
統一と言っても台ごとの個体差はありましたが、その頃の換金率のメインは2.8~3円交換。貯玉再プレイなんてサービスはありませんでしたし、当時のデジパチは今よりもスペックが低かったため、+1~2Gの個体差では十分な期待値を稼ぐ事ができませんでした。
もし、今の自分なら当時の状況でどうしただろう? とは思いますが、この当時の自分が考えたのはパチンコからパチスロへの転向でした。パチンコの調整はすっかりメリハリがなくなってしまったけど、パチスロには「設定」という強烈なメリハリがあるじゃないか! ――とまあ、そんな発想です。
ところが、いざパチスロを打ち始めてみると、どう立ち回っていいのかサッパリ分かりません。台上に掲げられた『2・4・6』『1・3・5』といった札を参考に台を選び、通常時はボーナス成立に気づかず告知されるまで何Gも回したり、BIG中はリプレイハズシができず吐き出されたコインの少なさに赤面するという塩梅です。教えてくれる友人もいなかったので、生き残った地元中小店のパチスロコーナーで連日醜態をさらし続けました。
そのホールの店長が話しかけて来たのは、醜態をさらし始めて3日経った頃だったと思います。おそらく、パチンコ専門だった客が足繁くパチスロコーナーに出入りするようになった事に興味をひかれたのでしょう。
「最近、どうですか?」
いやあ、全然ダメです。パチスロは難しくて……そんな内容の返答をした気がします。すると、店長はある遊技台を薦めてくれました。
「
ハードボイルドはどうでしょう」
サミー製でAR+ストックが特徴の台ですね。
ハードボイルドはリールが大きく図柄も見やすかった覚えがあります。要求される目押し精度も2コマと難易度が低く、目押しに親しむには最適の機種でした。何より台の世界観が性に合って、店長は自分の年代的な事も考慮して紹介してくれたのだと思いました。いい店・いい店長です。
――と思っていたのは、つい今しがたまでの事。確認のため
ハードボイルドのスペックを調べてみたら、PAYOUTが100%を超えるのは設定3から。設定1のPAYOUTは94.7%って激カラじゃないかーいっ!
これって、こんなカラい台だっけ!? いい思い出が一瞬にしてクソに変わったわ。ホール関係者が薦める台って怖いから、気をつけた方がいいよ。
てなところで、稼働報告に移りましょうか。昨日、打ったのも
009 RE:CYBORG(甘デジ)です。
加速RUSH・19連
前ログで打った台が据置だったので、「安っすいけど、いいかあ~」と打ってみると、7回目の初当たりで大量獲得に成功。
しかし、周囲の客量的に肩身が狭いものを感じたので、趣味打ちに走る事を決断。16~17G/1kしか回らない、
ぱちんこAKB48 バラの儀式 Sweet まゆゆ ver.に移動したところ、投資7.5kで引っかかった大当たりから2桁台の数珠連が続き、夜までどうにかこうにか座ってられたかなあという一日でした。ホント、勝てる時ってこういうもんですよね。
ちなみに、パチンコ・パチスロには打ち手に有利な機種と不利な機種があります。
009 RE:CYBORGの有利なところは、最近の記事で触れた通り、電チュー寄り・Vアタッカー付近に釘がないため調整が不可能だという事。このアドバンテージを生かすもスルーするも、それは打ち手次第です。
ただ、ロングST機は電サポ滞在率が高いですからね。電サポ中は玉減り必至の設計になっているパチンコ台において、その玉減りし続ける状態に滞在している時間が長いという事は由々しき問題です。
アドバンテージを生かす気がない or 生かせない場合、
009 RE:CYBORGはただの辛目台になってしまいますので、同様のロングST機共々、そこのところはご理解くださいませ。
一日累計
+42.731k也。