『ネクスト・ロック・ゲート』
ライターも総選挙をやればいい
掲載:2015/6/7 11:00
あー、今年の総選挙はキツかったっ。
ネクストガールズ(33位~48位)まで西野未姫の名前が呼ばれなかったんで、アンダーガールズ(17位~32位)の辺りではゲロ吐きそうになりましたわ。
結果、そこでも呼ばれず圏外、と……。
同じ『三銃士』の岡田奈々は速報より順位は下げたものの29位。速報圏外の小嶋真子は一気に54以上も順位を上げて26位にランクイン。
『てんとうむChu!』でも昨年圏外の北川綾巴は66位。同じく圏外の渋谷凪咲は58位。田島芽瑠は32位で朝長美桜は21位。要するに昨年の62位・西野未姫だけが圏外というヘビーな状況になってしまいました。
おそらく、今、西野のメンタルはズタズタだろう。16歳になったばかりの少女に与えられるには、あまりにも大きな挫折――。
西野はねえ、難しい子だと思うんですよ。だって、一般的なドルオタが引っ掛かるようなルックスも、マニアが唸る卓越したダンススキルも持っていない。ただ、全力で踊るパフォーマンススタイルだけが良くも悪くも人の心に残る。そして、それは「選抜の踊り方ではない」と言われ、シングル曲の選抜から外される原因にもなっているのだ。
全力ダンスは現場に来てくれた人の心を鷲掴みにすると同時に自分を窮地に追い込む諸刃の剣である事を理解しているのに、西野がそれを改めなかったのは何故か? きっと、「そのパフォーマンススタイルがいい」と言ってくれているファンを信じて踊っていたのだと思う……。
いやー、どうすんだよっ! おじさんは激しく後悔しております。今回は全部で19人に投票したのだが、これを全て西野にブチ込んでればアップカミングガールズ(65位~80位)には入れたのか、と。
アップカミングガールズは上が14,916票、下が13,116票の僅差団子状態なんですね。昨年の西野未姫の獲得票数は12,824票だから、大幅に落ち込んでいない限りありえる話です。
もう、人気の捏造とか知らん。もし、再び西野が立つなら、来年は西野未姫の応援に全力を尽くす!
とりあえず、速報前に自分が出した予想と実際の結果の違いは以下の通りです。
★『第7回AKB48選抜総選挙』順位!!
【 1位 】柏木由紀 AKB48 / NGT48 昨年3位
×→2位
【 2位 】指原莉乃 HKT48 昨年2位
×→1位
【 3位 】渡辺麻友 AKB48 昨年1位
○
【 4位 】山本彩 NMB48 / AKB48 昨年6位
×→6位
【 5位 】松井珠理奈 SKE48 / AKB48 昨年4位
○
【 6位 】島崎遥香 AKB48 昨年7位
×→9位
【 7位 】高橋みなみ AKB48 昨年9位
×→4位
【 8位 】宮脇咲良 HKT48 / AKB48 昨年11位
×→7位
【 9位 】須田亜香里 SKE48 昨年10位
×→18位
【 10位 】宮澤佐江 SNH48 / SKE48 昨年12位
×→8位
【 11位 】横山由依 AKB48 昨年13位
×→10位
【 12位 】柴田阿弥 SKE48 昨年15位
×→15位
【 13位 】松村香織 SKE48 昨年17位
○
【 14位 】渡辺美優紀 NMB48 / SKE48 昨年18位
×→12位
【 15位 】兒玉遥 HKT48 / AKB48 昨年21位
×→17位
【 16位 】北原里英 AKB48 昨年19位
×→11位
兒玉遥が一歩及ばず、須田亜香里がまさかの陥落。それ以外は順位に違いはあれど、おおむね予想通りのメンバーが選ばれました。
SKE48結成当初、「JRA」(=じゅりな・れな・あかね)と呼ばれた時期もある高柳明音の14位躍進と、与えられたチャンスは多くなかったはずの武藤十夢が16位で初の選抜入り。メディア上から感じられる勢いはさほどではなかっただけに、この2人の選抜入りは今までの地道な活動が実った感があります。
また、順位を落として悔し気な表情を見せた島崎遥香も得票数では73,803票と昨年を6,212票上回る事。それを言うなら3位に甘んじた渡辺麻友の得票数も昨年以上であり、柏木由紀に至っては62,819票も増やした末の2位だった事も言及しておきます。ぶっちゃけ、指原莉乃が怪物すぎる!
シハイニン、1イオメデトウゴザイマス。『コイスルフォーチュンクッキー』ゴエハタイヘンナシレンデスガ、ガンバッテクダサイ。
頑張れば、頑張るほど、目の前にそびえる壁が高くなって行くAKB48――何か、人生そのものだな、と。
ライターも総選挙やればいいんじゃない? 同じDVD付きの雑誌を何冊も買ってまで「投票させろ」という人がどれくらいいるものか疑問だけど、エンドユーザーをカモとしか思っていないカスが重用される事はなくなるでしょう。
昨年、「今日の杜の都某店の取材はガチみたいですよ」って書いた事あるよね? ――これ、とあるライター経由で店が組んでる予算額が流れて来たんだわ。店がそんな情報を流すはずがないし、情報が回って来た経路から考えても誰がリークしたかは明らかでしょう。
多くのライターはホールのボッタクリの片棒を担いでいると自覚しながら取材を請け負っている。たまに客に還元する意思のあるホールの取材があると、「今度さあ、どこどこで取材を請け負うんだけど、そこガチだからおいでよ」と仲間を呼んで取材料と期待値の二重取りを目論む。それが、ライター来店取材とかいうクソ営業の真実。
そんなクソ営業ばかりじゃない事は自分も理解してるが、少なくとも自分の周りで客に還元してくれる取材はない。「依存症を問題視する声がこれほど高まっているのに、何故、射幸心を煽る営業に協力するのか?」という疑問に応えるライターもいないようだし、取材とかいう営業形態はこのまま淘汰されていくべきじゃないのかね?
店と客、双方に良かれと思って取材を請け負って来たライターには反感を買う意見だと思いますが、道徳心のないクソったればかりが幅を利かしている以上、仕方がない。何度か、自分さえ良ければという人間が集まれば集まるほどその業界は力を失って行くと書いたが、自分さえ善ければというのもダメなのだ。
「不作為」は無罪じゃないよ。これも別の主題で書いたでしょ?
自分は良かれと思って、1円ももらわず、事前に言ってあげているのだが、嫉妬だ、ひがみだと散々な言われようをするこの業界は本当に救いようがないね。