『酒と涙と本とパチスロ』
もう少し機会がないと思っていた
掲載:2015/5/25 02:00
「触る機会多いかもなぁ」とか思ったのに存外少なかったのが『リング 運命の日』。
で、「あんまり触る機会ないかもなぁ」と思ったのに意外と多くなっているのが、
この『フィーバークィーン』。
ただし、この台は前々から私も申しているように、決して強い台ではないのです。
ヘソもある程度以上のプラスが無いと回りは見込めませんし、アタッカーこそ多少のマイナスをもろともしないくらいに強いですが、風車~風車上の弱さが目立つ上にスルーとベロ横も叩かれるとかなり厳しい。さらにはスペック的にも甘くなく、昨今の甘デジにしてはスピードこそあれ、それも甘海には及ばない。
こういったどこかを叩かれただけで厳しくなるような、いわゆる「基本が弱い台」というのは、大抵打つ機会が少ないものと思っていたのですがね。
重要なのは、当たり前ながら「優良店」を見つけることでしょう。そして、この台においての「優良」という定義は「回してくれる店」とか「玉がとれる店」といった所よりも、まずは「基本形が良い店」であるかなと私的には感じますね。
そんな店で、かつ回す時もあるなんて店はそうそうあるものじゃないですが、一応私的な行動範囲にも3店ほどありましたので、イケるクィーンが打ちたい、足りるクィーンが打ちたいという方は、根気よく探してみるのも一手かとは思います。
このクィーンは何がいいかって、やっぱり「どこでも当たる(気がする)」ところですよね。期待度2倍のダブルだけでなくて、シングルだってそれなりに当たるときゃ当たります。
そして、「青はリーチ確定、赤はアツい」とした配分が非常に上手い。もっとも、それくらいがある意味普通で、昨今の色が増えすぎて何がなんだか分からないみたいな風潮がオカシイとも言えるわけですが、タイアップ機とかだとそんなにシンプルにも出来なかったりするんでしょうし。
あとは、「自分だけが分かる当確」演出があって、それがそこそこ出るのも良い。
私が確認しているのは、時短がかかるべき回転なのに通常回転と同じ変動時間になるものと、二種類ある予告音(「ピュイン!」というのと「ポコ●~ン♪」みたいなの)の「フライング」と「遅れ」。
特に、このフライング&遅れが非常に気持ちいい。
前兆らしき煽りが3回転くらい続いて、「イケそう……だけど赤絡んでないしちょっと弱いかも」とか思ったところで回転開始→「…………ポ●チ~ン♪」とかきた日には、そりゃもうポコ●ンが……とかいった直接的な話はやめておきますが、これを登載したのは実に良かったと思いました。
ただ、私的に残念なのは、この好評だったクィーンの流れを汲んで、その客層を取り込むはずだった『フィーバーパワフルDX』が今一つだったことです。
うーむ、ここを上手くやれば甘海の牙城を崩せて2強になれたかもしれないのに……。あれはもう少しシンプルに、もしかしたら『パワフルゼロ』並にシンプルにした方が、クィーンに近く、そして他との差別化が出来てよかったのかもとは感じますね。
なんなら、リーチがまだ終わってないのにアタッカーがパカッと開いて大当たり!……なんてやったとしても、涙を流して喜ぶのはうちの次兄だけかもしれませんが、せっかくリバイバル的な、懐かしの台風なものを作るのなら、そういったところにこだわってもよかったんじゃないかなぁとも思いました。
最後に、クィーンを打つ際の注意点をひとつ。
この台は通常時8コ保留で、そういった台はヘソから入賞した場合は左右と交互に保留が貯まっていくわけで、このクィーンもその例に外れないのですが、コイツはヘソ以外の入賞口からも保留が出来るタイプでして。
実機に座ってよく見ると分かるのですが、アタッカー横の釘の上に入賞口があるのです。というか、通常時8保留の台は大体このあたりに穴があるものの、ほとんどの台はまず入らないような位置にあるのですよね。しかし、このクィーンは意外と普通に入るのです。
そのため、見た目上は保留5コで「まだ3コ余裕あるな」なんて思っても、実は左保留が4コで右保留が1コ、次ヘソに入ったらオーバー入賞、なんてことも場合によってはあるわけで。
もちろん、意外に入るとはいってもバンバン連続して入るとかいうものではないですから、そこまで気にする必要もないかもですけども、一応知っておいてもよいことかなと。
まあ、基本的にあまり保留は貯めすぎない方が無難な台でありますから、気をつけている方ならば左右の保留状態なんて電サポ後くらいしか見なくていいはずではありますが。
とりあえず、久方ぶりに現れた、甘海以外の甘デジの星である本機。
出来れば、製作者にはこれを忘れず、これを大事に次へと進んでいってほしいと願います。
ま、こんなん喰らうときもありますがね。
いやぁあああああやめてぇええええええ!!
ということで、今日はこの辺で。
それではまたー