『ネクスト・ロック・ゲート』
受け止めるべき現実
掲載:2015/3/6 12:05
今日は受け止めるべき現実から逃亡しました。
みなさんはパチンコ・パチスロに対して、どのような思いで接してますか?
「今の所持金が増えるか減るか、ハラハラドキドキの運試し」――私的には、この辺りが一番まともな回答だと思います。
ホール関係者も、映画やカラオケに行くような感覚で気軽に訪れ、数時間遊んだら帰ってくれるような客が増えて欲しいんじゃないでしょうか?
ただ、こうした客が増えるには、パチンコ・パチスロが昔のような「普遍的な娯楽」になる必要があるし、そうなるためには土台となるヘビーユーザーが不可欠なのです。
趣味というものは親兄弟や身近な友人の影響が強く出るものだし、そもそも、何かと印象が悪いこの業界。身近にのめり込んでる人間がいなけりゃ、未経験者が遊技台に触れてみる気になどならないでしょう。
そして、今、ヘビーユーザーで問題視されているのは「依存症」です。
自分が言うヘビーユーザーとは、負けるとそのお金を取り戻したくなってさらに注ぎ込み、もうヤメなくてはと思っているのにヤメられず、毎日ホールに来てしまう依存症患者の事ではありません。遊技頻度が高くとも、キチンと資金管理した上でパチンコ・パチスロを楽しめているお客の事です。
変な話、月に10~20万負けようが、それは予算内の話であり、日常生活に何の支障も出ないと言う人なら問題はないでしょう。
しかし、そんな人はかなり珍しいと思いますので、パチンコ・パチスロが「普遍的な娯楽」になるための土台にはなり得ません。一般的なサラリーマンの小遣い額4万円以内で資金管理しつつ、高い遊技頻度を維持できる客が増えてくれないとどうにもならないと思います。
高い遊技頻度を維持しつつ、負けても月4万円以内――結構、上級者ですね。
今時、「4万負けたら、もうその月はパチンコ・パチスロをしない」なんてスタンスでは高い遊技頻度を維持できませんので、確率論・期待値論に基づいた正しい立ち回りをそれなりに実践できている人という事です。
参考までに、自分の稼働データに載せている【誤差】の計算式は以下のようになります。
【誤差】
総ラウンド数÷平均ラウンド数-通常G数÷トータル確率
実収支がマイナスなのに誤差がプラスになっているようなら回収台を打っていたという事。あるいは持ち玉比率を考えず、負ける打ち回しを実践していたという事です。
誤差がマイナスで実収支プラスなら、その逆。自分の立ち回りを誉めて良し。
自分の立ち回りを数字で客観的に評価する事は収支改善に役立ちますのでやってみて下さい。
何度か違う文脈で書いてますが、ホールが商売である以上、店内に設置されている遊技台は基本的に回収マシンだし、例外的な換金マシンに座るには腕が必要です。
腕を磨くにも自分自身の立ち回りを客観的に評価し、足りない部分があるという現実を受け止めてもらわない事には何も始まりません。
てなわけで、今日、自分が受け止められなかった現実ですが、それはD店の開きが
真・花の慶次だったという事――。
打ってないから分かりませんが、20G/1kに届くか微妙だと思う開き幅だったし、勝つも負けるも10万勝負な台ですもんね。
いやあ~、そんなギャンブルな稼働は実践したくないわ~。
いずれやらねばならないと思ってますが、昨年の夏以降、スイッチを入れそこなったまんま時間だけが過ぎて行きます。
【機種タイプ別覚悟度合い】
・MAXタイプ = 勝つも負けるも10万勝負!
・ライトミドルタイプ = 負けても7~8万だろ。
・甘デジタイプ = 4万負けまでは覚悟せねば。
これは自分の経験に基づいた所感です。自分よりクオリティーの低い台を打っている人は、より多くの覚悟を要求される事になりますね。
批判しても無駄。これは業界を支える根幹の部分――ユーザーが使った額に満たない出玉を返す事でホールの営業は成り立っているのですから。
遊技台は出玉性能が高いスペックほどお金が入る設計になるのは当たり前でしょう。
もし、出玉に関わる性能を全て主基板に移したART機が営業のツールとして使えず、ノーマルタイプがホールの主役になったとしたら、その時、「もっと波の穏やかな台を!」という声を上げていたユーザーは自分が何を要求していたのか知ると思いますよ。
要求していたのは、運で大勝ちする事が期待できず、勝てる調整に座れなかったユーザーはダラダラとサンドにお金を注ぎ込み続けるだけの世界――。
「穏やかな台 = 甘い台ではありません」5号機黎明期を思い出してみるといいでしょう。
その当時は4円パチンコが元気だったので、多くのホールがその売上を犠牲にして20円スロットを甘く扱ったにも関わらずユーザーの反応は芳しくありませんでした。
客量の回復を見ないままノーマルタイプがホールの中心になったら、そりゃあ……終わりますよね、パチスロは。
また余計な方向に話が進みそうなので、この辺でまとめましょう。
自分は今の業界の在り様はよくないと思うので批判してますが、エンドユーザーもパチンコ・パチスロ業界とはどんな産業なのか正しく理解して向き合わねばなりません。
何度も書いてるけど、メーカーの作るスペックが、ホールの営業形態が、という話をしても、当業界が遊技の対価として料金を徴収する産業である限り、みなさんが料金の徴収を免れる事はありません。
料金の徴収を免れたいなら、あるいは逆にホールの売上を掠め取りたいなら、自分自身の腕を磨くしかないのです。
自分が悪いんじゃなく、メーカーやホールが悪いんだなんて妄想に浸っている人は、ちゃんと現実を受け止めて下さいね。
MAXタイプと向き合わねばならない現実から逃亡した自分が言うのも何ですがね……。
いや~、MAXタイプというと、
ぱちんこ仮面ライダーV3の悲惨な稼働ばかりが思い出されて、思い入れの無い慶次が相手じゃ向き合えねええーっ。
一日累計
-4.515k也。