『スロプロ実戦講座』
疑惑の店に潜入 前編
掲載:2008/6/9 17:55
先日ブログで話した、「モーニングが仕込まれている(らしき)店」に行ってきました。
ちなみに「モーニング」とは、店側が開店時にボーナス絵柄を揃えられる状態(すでにボーナスが成立している状態)にして、客を迎えるサービスのことです。
もちろん違法行為ですが、昔は暗黙の了解で黙認されていたようです。
しかし、1996年を境にモーニングに対する規制が厳しくなり、現在ではモーニングを仕込む店自体、珍しいといえるでしょうね。
そんな「イケイケな店」に行くことが好きだったこともあり、この企画?に賛同してくれた知り合いのプロを誘って、いざ○○へ。
朝8時に知り合いのプロと合流し、車で高速を飛ばすこと1時間40分。疑惑の店は、田んぼに囲まれた、人気の少ない商店街の一角にありました。
ド田舎、というわけではありませんが、繁華街のような賑わいはない、どこにでもある普通の街です。
少し早めに入場口で待つこと10分、じょじょに客が集まり出しました。客層の様子を見る限り、つるんで打っているようなグループ客はゼロ。どちらかというと、ジャグラー目当ての中高年が多いです。
耳をダンボにして客の会話を聞いていましたが、これといった情報はなし。
んで、いざ開店。スロットコーナーの状況を確認し、すぐに知り合いのプロと目を合わせます。
スロットコーナーの全機種に、電源がはいっていない(笑)この光景には驚きました。
この時点で、この店がモーニングを仕込んでいることはほぼ間違いありません。それはなぜか?
モーニングサービスを行った場合、店側にもリスクがあります。それは「食い逃げ」と呼ばれる行為をされることです。
「食い逃げ」とは、片っ端から1ゲーム~2ゲーム回して、モーニングが入っているか確認し、ボーナスが引けたら粘らず即流しする行為のことです。
店側からすれば、モーニングは朝イチからの稼働率を上げるためのサービスです。即ボーナスを引ければ、とりあえずその持ち玉で遊戯を続ける人が増えますからね。
しかし、少数の客にせっかく仕込んだモーニングを早々と食い荒らされては、効果がありません。
ましてや、1000円分のコインだけで次々に台移動し、モーニングだけを根こそぎ持っていかれる可能性があります。
そういった行為を防ぐためにも、客が着席して1000円をコインに替えたら電源を入れる、というルールで営業するのです。
他にも、10時~11時まではジェットにコインを流せない、といったルールで営業したりするわけです。
この店の場合、他にもいろいろな疑惑があったので、単純に食い逃げ防止だけの理由ではないかもしれませんが…
とりあえず、スロットコーナーを一周してみることに。すると、2027の島に1台だけ「電源ON」の台が!しかもさ、夜の海背景ですよ(笑)バトルボーナス突入 or JACIN確定じゃないですか。しかも、すでにキープされてる。
他の機種は特に変わったことはありませんが、パチンココーナーを見回ってビックリ。確変仕込んでる(笑)3台~4台はありましたが、すでに常連らしきお父様方が確保済み。どこまでイケイケなんだ…
とりあえず、スロットから様子を見ようと思い、島外から静観することにしました。
電源の立ち上げも終わり、いよいよスタートです。あの2027はというと…
ジャックイーン!という威勢の良い声と共に、見事28枚をゲットしたみたいです(笑)
なんとなくそうだろうと思っていたのですが、問題は他の機種。まずはアイムジャグラーEX。
12台中、1台が2~3ゲームでREG、3台がBIGをゲットしていました。
青ドンは4台中、1台が6ゲームでBIG。ルパンは特になし、赤ドンはリセットが2台。ニューパルサーVは2台中、1台が4ゲームでBIG。
他の機種は20ゲーム付近でREGが1台、40ゲーム付近でBIGが1台といった感じ。
バブリーな雰囲気が印象的な店員の、古典的な煽りマイクが響く中、隅の方で待機している店員に話しかけてみました。
僕
「あれって(スロットコーナーを見ながら)モーニングですか?」
店員
「はい?あ、いえ、モーニングはー、やってないですよ」
何かしらやってるようだ。続けざまに聞いてみた。
僕
「でも朝イチでいきなり1ゲーム目にボーナス引いてる台が多いですよね?」
もちろん、ケンカ腰で聞いているのではなく、むしろ打ち解けようぜ的な、リラックスした姿勢で聞いてみた。
この質問に対して店員は、満面の笑みでこう言った。この発言が、その日最大の「笑撃」となる。
店員
「なんかサービスで、朝イチに熱い演出、が出るまで店員が打ってる、のかな?(なぜか近くの店員を見る)…みたいです。そう、だからじゃないですかね~」
どうやらこの店のジャグラーには、演出があるようだ。
次回に続く。