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【ザッシュ】
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『ネクスト・ロック・ゲート』
のめり込み要素殲滅ガイドライン
掲載:2015/1/5 11:15

何故、ホール関係者は出玉を削りたがるのだろう?
 
「今は年配客でも回転率を気にする。回さないと打ってくれないので、出玉を削った分、回転率に上乗せ」というのがホール関係者の言い分だと思うが、いささかやりすぎだと感じるホールが増えた。
昔はもう少し客の顔色を伺いながらギリギリの線を狙って削ったと言うか、調整に節度があったはずなのだが……。
 
前ログを送信した後に思ったのは、これを「負け犬の遠吠え」とは取って欲しくないなという事。
打ちっぱなしなら、規則上、絶対に玉が減る設計になっているのがパチンコ台。自分が言うのは打ちっぱなしでもデジタルの回転が途切れ電サポ中に玉貸しボタンを押すレベルの出玉削りであり、ここまでやったら誰だって不快感を覚えると思う。
 
遊技参加者数が1,000万人を割り、昨年秋に行われたホール5団体の一つ「同友会」の20周年記念式典では代表理事の挨拶に「産業消滅の危機」という言葉が使われているにも関わらず、現場の意識が低すぎるんじゃないだろうか?
直接、顧客と接している現場の危機感が薄くて、上層部が危機感を募らせているとかホント不思議な業界です。
 
ともあれ、自分は「こんなんでいいのか?」と言ってあげたつもりだって事。
 
ところで、お題の件――
 
昨年、書かず仕舞いだった話ですが、回胴式遊技機製造業者連絡会が「遊技者に遊技の結果を誤認させないための演出ガイドライン」の適用日について、警察庁との調整の結果、2015年4月1日の型式試験申請分から適用する事が決まったとの通達を出しました。
 
2014年の11月まで保通協に持ち込まれた機械のスペックは2010年の新鬼武者程度と言われていたものの、それ以降の持ち込み分――出玉に関わる機能の全てをメイン基板に移行したART機の出玉性能はさらに低いものになります。
そして、ガイドラインが徹底するよう強く求めているのは「遊技の結果を誤認させない事」と「遊技の結果に影響を与えない事」です。
具体的には『777』揃いによってボーナス突入のように見せるものや、揃った図柄の組み合わせに基づいてナビ回数の上乗せを行う疑似遊技がNGという事。
パチスロは出玉性能のみならず、ゲーム性まで格段に落ちますね。ここまで落ちてART機など作る価値はあるのか? と問いたくなるぐらいに……。
 
射幸性――すなわち、のめりこみ要素の抑制は、カジノ法制化との絡みからパチンコ・パチスロが遊技として残って行く上で必要な事ですが、趣味や娯楽はのめりこみ要素あってこそのものです。
はたして、のめりこむ気にならないようなものが趣味や娯楽たり得るのか?
 
のめり込み要素の提示方法を考えると共に、のめり込んだ結果、治療が必要になる依存を生まない営業と言うか、薬物使用や飲酒同様、「依存対象物の提供元より依存症になる人間の方に問題がある」と言われるような環境の構築を目指さねばならないと思う。
「パチンコ・パチスロに、のめり込み要素があるから悪いのだ」ではなく、「パチンコ・パチスロに、のめり込んで借金まみれになるような人が悪いのだ」という事です。
 
ホール関係者の意識が低いまま、あるいは厚顔無恥に現状の営業を続けるのであれば、業界は社会悪とされ、そんな環境にはならないし、待っているのはさらなる規制と、のめり込み要素をあらかた奪われ誰も興味を示さなくなったパチンコ・パチスロ業界でしょう。
カジノ法制化の流れで書いたように、社会性の獲得がこれからの業界の課題だと思う。
 
つーか、書いてて「お前が言うな!」と、自分で自分に突っ込みを入れたくなって来たよ。
 
今年はもっと農作業頑張ろう……。
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