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【ザッシュ】
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『ネクスト・ロック・ゲート』
風営法改正案提出、パチンコは4号営業へ
掲載:2014/11/13 09:45

客にダンスをさせる営業の規制を緩和する風俗営業法の改正案が10月24日に閣議決定され、国会に提出されました。

改正案では客にダンスをさせる営業に関わる規制の見直しを行うほか、特定飲食店営業の規制を新たに設けるなどし、現在、1号営業から8号営業まである区分を5号営業まで整理します。
これにより、「ぱちんこ、まあじゃん等」は7号営業から4号営業になる模様――。

まあ、それだけなんですけどね。
掴みとして、「まさか、換金禁止!?」とビビるようなお題をつけてみたかっただけです。

パチンコ・パチスロは勝ち負けあってこその遊技。
ホール関係者は「勝ち負けにこだわらず遊んでくれるお客様」というフレーズを使いたがるし、胡散臭い腐れライターは「出目や演出がパチンコ・パチスロの醍醐味。勝ち負けにこだわらず、それを楽しみましょう」と喧伝しますが、はっきり言って理想の客――「カモ」を育成しようとしてるだけですから。

「勝ち負けにこだわらず遊んでくれるお客様」が少なくなったのは、不景気とホールの還元率低下で、そんな見栄を口にできる客がいなくなっただけの話。
そして、「出目や演出がパチンコ・パチスロの醍醐味」と言う腐れライターのお先生様は、60年前から台には液晶画面やギミック、精細な制御のリールが搭載されていたとでも思ってるんですかね? これらは、パチンコ・パチスロが近代になって獲得した表現力にすぎません。
さらに言うと、ホール5団体中、換金法制化論で現状維持を唱えるのが3団体、手数料・課税派が2団体、換金禁止を唱える団体は1つも無いという、ね。

念のため、自分も出目や演出は楽しんでますよ。携帯連動サービスはスタート前から先行登録してるし、勝ち負けのみならず、ありとあらゆる角度からパチンコ・パチスロを楽しんでます。
ゆえに、「1円の得にもならない携帯連動サービスに費やす時間があるなら、1Gでも多く回せ」的な期待値追求派の物言いにもイラつくわけです。
彼らからは、ホールコンの数字ばかり見て客の顔を見ない、今時のホール店長と同じ匂いがしますし――。

ともあれ、以前にも述べた事ではありますが、Sn=a÷(1-r)


40,000÷(1-0.9)=400,000

初項a=小遣い40,000円
公比r=還元率90%


40,000円の小遣いが、還元率90%のホールでは400,000円分の軍資金として運用できるという事。

では、還元率が85%のホールならどうなるでしょう?


40,000÷(1-0.85)=266,666.666……

初項a=小遣い40,000円
公比r=還元率85%


軍資金として運用できる額が266,666円――およそ2/3に減ってしまいます。
今のホールが遊べない最たる理由はコレ。
機種スペックなどホールの扱い方次第です。

気づいてますか? 少し前の記事ではギャンブルとそれに類するものの控除率について述べました。
宝くじ50% / 競輪・競馬等20~30% / カジノ1~5.26%
展開が早いギャンブルほど控除率が低くなってますよね?

ギャンブルは極端な言い方をすれば、胴元が参加者からお金を集め、そこから自分の手数料を引いて残りを分配するゲームです。
宝くじや競輪・競馬が、パチンコ・パチスロのように1日3000~9000回も試行できたらどうでしょう? 自分の財布からお金が搾取されて行く過程をリアルに実感できるので白けてしまいます。
要するに、展開が早いギャンブルでは控除できる割合(金額)に限界があるのです。

ホールコンばかり見ている店長は、そこに考えが及ばず「競輪・競馬よりはマシ」なんて思ってるのかもしれませんけどね。
毎日賭場が立つわけじゃなく、1日の試行がせいぜい12回程度――配当が大きく収束し難いものと比べるのは勘弁していただきたいです。

もし、建前論に感化されず、パチンコ・パチスロは勝ち負けあってこその遊技という本質を押さえているのなら、この辺りの事も考えてホールマネージメントして欲しいものだな、と――。
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