『ネクスト・ロック・ゲート』
損益分岐点の話
掲載:2014/8/12 09:15
店回りしたものの打てる状況はなく、自分は既にお盆休みモードです。
グランドオープン店があれでは仕方がないですけどね……。
しかし、元々客量が増える時期ですし、「出しそう」というイメージが地域のスリープユーザーを掘り起したため、近隣他店も賑わっております。
専業的に打てる状況は無くとも、薄利の機種を設けているホールはあるので、少しでも甘い調整で遊んでいただければ、と――。
「どうせ負けるんなら、どこで打っても同じ」なんて思ってしまったら、ホールとメーカーの思うツボ。
厳しい調整でも稼動が得られるとなれば状況はどんどん悪くなりますし、客が飛び始め、少々甘くしても稼動が戻らなければ入替対象になります。
現状の負のスパイラルはこうして完成してますのでね。少しでも回る店で、回る機種を打つようにして下さい。
ちなみに、
牙狼 金色になれの場合
●等価交換
14G/1k -1,930円/1h
15G/1k -1,070円/1h
16G/1k -310円/1h
17G/1k +400円/1h
出玉が表記通りだった場合、上記が遊技1時間に対して支払うべき金額になります。
1日(13時間)打ったら25,090円もかかるんですから、牙狼が甘い台とは言え14G/1kがいかにボッタクリ調整かお分かりでしょう。
これ以下の調整など論外です。
また
●3.57円交換
14G/1k -2,440円/1h
15G/1k -1,620円/1h
16G/1k -880円/1h
17G/1k -210円/1h
18G/1k +470円/1h
3.57円交換のボーダーは17.6G/1kなので、「ああ、これだけ回れば遊技料金チャラなのね」と大当たり即ヤメで流したとすると
399.6÷17.6×250=5,676コ
初当たり確率分母分の試行に要する金額は5,676×4で22,704円です。
ところが――
6,200×3.57=22,134円
初当たりごとの期待出玉6,200コを換金すると22,134円ですから、初当たり確率分母分の試行ごとに-570円の遊技料を支払う事になってしまいます。
そもそも、ボーダーライン = 損益分岐点というものは、大抵が6時間以上の遊技を前提に計算されてますのでね――。
だから、遊技台から出て来た大当たり出玉で試行していただくと、5,676×3.57で20,264円。
初当たり確率分母分の試行ごとに1,870円儲かる計算になります。
現金で打った場合のマイナス収支と、持ち玉で打った場合のプラス収支――その辺りをキッチリと理解して、支払うべき遊技料を安く収める、あるいは逆にホールからいただくようにして下さい。
今回は、いささか初心者向けの内容になってますが、ホールや専業者が利益を出す理屈の根幹になっている部分です。
止めたり捻ったりが下手でも勝っている人はおりますが、止めたり捻ったりが上手いだけで、この辺の理屈を分かっていないのに勝っている人を自分は知りません。
釘が読めなくとも結果として回ったG数を把握する事は誰にでもできますので、実践していただければと思います。
他ならぬ自分自身の財布のためでもありますしね。