『ネクスト・ロック・ゲート』
VIVA! 他人のフンドシ
掲載:2014/7/14 08:20
10年近く前の話になりますが、自分のホームにはJ店というホールがありました。
このJ店、どんな店かと言うと、遊技機設置台数がパチ・スロ合わせて250台ほどの小規模店ながら、ちょっと強いイベントになると、各機種4~5台設置の内1台には必ず良い設定が入っているのだから、実に立ち回りやすいホールでした。
しかも、設定6まである。この優良ぶりには、当時、福島県内のホールを地方情報誌の実戦取材で回っていたガリぞうさんも再戦を希望したほどです――。
ただ、繁盛してはいませんでしたね。
現在、J店は低貸店になってるんですが、こうなったのも出した所で客が入らなかったからです。いや、出す日にしか客が来なかったと言った方が正しいかも?
出した後、ホールは回収するというのは大抵の客が思い至る所ですし、強イベントの翌日、J店の店内はガラガラ。対して近隣の連日中低ベタな大型店は満員御礼という状況でした。
出さない店の方が流行るというのは本当に皮肉です。
そうした大型店の関係者は集客に成功した理由として、出玉以外の部分で顧客に「満足」を提供できていたからと答えますが、営業のキモの部分を言えば、「明日は出さないだろう」と思わせてしまうJ店に対し、「明日は出すかも?」と思わせる大型店だったと思います。
ところで、J店のようなホールの恩恵を受けていたのは、我々打ち手ばかりじゃなかったんじゃないでしょうか?
実際、J店で勝って気が大きくなった客が、強イベントの翌日は大型店で打っている姿を何度も見かけてますし、J店はこの地域でパチスロの楽しさを伝える伝道師的な役割を果たしていたと思うのです。
高設定をツモッた客は、立ち回る楽しみ、打って得られる楽しみを満喫し、ツモれなかった客はその悔しさを胸に秘めながら大型店に回遊して来る、みたいな――。
これは地域の中でも非常に狭い一部の地区に限った見解ですが、365日、地域内のどの店に行っても高設定なんて期待できないなんて有様になると打ち手のモチベーションは下がりますよね。
立ち回る楽しみは得られず、打って得られる楽しみのみって事になると、パチスロの魅力は半減ですから。
現在、繁盛していた大型店も平日日中は遊技機40台が並ぶ通路に客が4~5人という有様。
青息吐息で生き残っている大型店関係者には、今まで他人のフンドシで相撲を取っていた側面はなかったかを考えていただきたいと思う今日この頃です。
さて、自分も他人のフンドシ――。
この数日、商業都市某店の専業者の行動で気づいた某機種で稼働しております。
今の所、電サポ中+1.4コ/1Gですが、ロングSTなんで1日で見ればそこそこの個数が上乗せできるな、と。
大した破壊力はありませんけどね。
でも、1G辺りの純増はもう少し増やせるとも思います。と言うのも、この機種のハンドルはファフナータイプでウェイトの概念がありますから。
●ウェイトの概念アリ
玉を打ち出そうとハンドルに触れた0.2秒後にストップボタンを押したとすると、そこで保留され、ストップボタンを離せば0.4秒後に玉が飛ぶ。
●ウェイトの概念ナシ
YESかNOの二分法の判断で発射が決まる。ストップボタンを押したタイミングに左右されず、0.6秒ごとに玉が飛ぶ。
これはハンドルの設計思想による部分で、メーカーによって異なります。
で、該当の機種にはウェイトの概念があるため、自分のような下手くそが打つと、「あっ、コンマx秒遅れた」みたいなミスショットが頻発するのです。
いやー、恥ずかしいわー……つーか、それを言うなら、他人の行動を見るまで、この機種に気づかなかった事自体恥ずかしいんですけどね。
ちなみに、この機種の技術介入手順を調べたら攻略誌に載ってました。なので、機種名を伏せる理由もない気もしますが、気づいた過程を考えると自分が書く事ではないでしょう。
でも、伏せておくのも利益を独占しているようでいやらしい。
だから、機種名のヒントだけ出しておきます。ヒントは『妖精作戦』です。
SF小説読みなら分かるはず。分からない人はwikiって連想ゲームしてください。
先に述べた通り、大した破壊力はないし、機械のデキ自体も最低というか、おそらくは版権の使用期限の問題で投入された未完成台です。
ST中はそこそこ面白いとは思いましたが……。
ともあれ、打つ台の選択肢の一つにはなると思うので、気づいた人は打ってみてください。
一日累計
+10.703k也。