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【ザッシュ】
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『ネクスト・ロック・ゲート』
☆お返事☆vol.10
掲載:2014/5/26 08:20

お待たせしました。
 
お返事です★
 
 
【元某雑誌編集さんから】
以前感想メールを送りました元某雑誌編集です。返答ありがとうございます。
 
解析についてですが、おそらく雑誌社が解析するのは難しいと思いますよ。自分が働いていたのは5号機のART全盛期あたりですが、その時点で技術的に解析するのは難しいという感じでした。
 
メインの解析は台さえ入手出来れば半日で可能ですが、サブの解析は半月から1ヶ月以上かかります。出版までのタイムラグ、コスト、人気の低下等から大手でも5号機のサブをちゃんとした機種なんてほとんどないはず。簡単に出来るけどやらないわけではないです。ATメインの今、解析=サブ解析ですから。
 
ま、現状勝手に解析して掲載出来るとは思えませんが…。
 
以前にも言いましたが、メーカーと雑誌は思ってるほど干渉してませんよ。
 
後、よくライターは経費で打ってるからいくら負けても関係ないと言ってますが完全自腹です。どんなに人気がなく1ページの機種でもちゃんとしたライターはホールで打ちます。文章書けませんから。なので仕事して赤字なんてことも普通です。動画関係やイベントは分かりませんが、大手雑誌の調査系イベントは、実戦費自腹、交通費込みで一万五千円くらいですよ。
 
かといってホールがイベントの時に良い台を用意することも少ないです。先日、撮影でライターが打ってた台を打ったら、16くらいしか回りませんでした。
 
ま、何だかんだで自分も今の雑誌やライターが良いとは思いませんがね。
 
☆ザッシュより☆
また、ご指摘ありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。
 
ただ――
 
>遊技台の解析
おっしゃる通り、5号機ARTの時代から解析が困難になっていたのは確かですが、メディアが解析から手を引く直接の要因になったのはホールの突き上げを受けたメーカーからの圧力ですよ。
元某雑誌編集さんが、この業界のメディアを去った後の話です。
この件では「協力してくれないなら、こちらも今後の取材について考えさせてもらう」という意味合いの言い方をされたとも聞くし、攻略誌がメーカー発の機種情報案内本と化す事に納得できなかった多くの編集者やライターがそのポジションから去ったり追われる事になりました。
 
こうした背景が無言の圧力となり、一人の打ち手としてのライターの主観を阻害しているのではないでしょうか?
主観の無い記名記事など何のために書くのか分かりませんよね? 客観的な感想を述べたいだけなら無記名で良いと思います。
嘘と煽りの提灯記事は論外という事で――。
 
>完全自腹です
これは「???」です。某誌では読者からの質問で、ライターが「自腹と経費を選べるようになっている」と答えていました。編集プロダクションによったり、あるいは所属ライターと外注のライターで扱いが違ったりという話ではないのですか?
また、動画・取材関係では自分がライターに直で聞きましたが、「自腹の場合と経費の場合がある」と回答されてます。
 
>16くらいしか回りませんでした
とあるパチンコライターの取材に行った時の事です。
店内は試打する必要も覚えないほどの鬼ジメで、「こんな状況でライターは何を打つんだろう?」と様子を伺うと、彼は店内を30分以上物色した末、休憩スペースのソファーに座り込んでましたね。
 
そして、意を決したように立ち上がると、比較的まともと思える沖海2のシマに向かったんですが、自分のライター嫌いは彼から始まっていると言っても過言ではありません。
だって、彼はこんな店の取材に、この後4回――都合5回も来てますから。
 
後の取材では、厳しい調整になっているこの時期の新台を転々としながら撮影する様子も見てますが、初回は取材料と期待値の二重取りを狙って自腹で請け負ったものの、2回目以降は取材料のみに絞り込んだ経費打ちだと解釈してます。
もし、オファーをくれたホールに対して義侠心を感じ、5回も赤字確実な取材に来たなら、ある意味凄いですが……。
 
でも、たとえ義侠心であったとしても、この取材で一番迷惑したのってライターなんでしょうか?
元某雑誌編集さんのように、撮影でライターが座っていた台が空くたびに着席する若年層がいましたが、彼らは経費も取材料ももらえません。
「CSで番組をやっているライターが来る」という宣伝で、勝てる調整など1台も無い蟻地獄のようなホールに招き寄せられた彼らや他のエンドユーザーなんじゃないでしょうか?
 
だから、元某雑誌編集さんのご指摘からは「ライターも大変なんだよ」というニュアンスが感じられたものの、自分は大変だなどと鼻クソほども思いません。
 
>何だかんだで自分も今の雑誌やライターが良いとは思いません
これこそが、自分がブログをリニューアルした際に述べた、「諦観」という鍵で閉ざされた扉なのです。
どう言いつくろおうと、みんな心の奥底では良いとは思ってないんですよね。
 
もし、年金の入った通帳を握りしめた母親が、「この間、あんたが薦めていた○○って機械、面白そうね。私もやろうかしら?」なんて言ったら、ほぼ100%のメディア関係者は慌てるはずです。
業界人ではなく、自分の肉親や親友――エンドユーザー視点で考えれば慌てるような仕事をしている事こそ、「諦観」から「売り手市場」という業界の毒が回った証拠でしょう。
 
要するに、エンドユーザー軽視という業界の企業倫理に従うのは是か非か? 仕組みはすぐに変えられなくても一番迷惑しているエンドユーザーに対する向き合い方は考えられるんじゃないか? というのが自分の一番言いたい所です。
最終的に金銭を負担する末端の消費者を軽視した人間ばかりが集まった産業が栄えるなんて、あり得ない事ですから。
 
 
さて、ここまで。
 
色々と反論ばかりしてしまいましたが、記事を読んだ上でこうしたご指摘を下さる読者さんの存在はとてもありがたいと思っています。
一種の対談形式になる事で書けるようになるものもありますし――。
 
こうした批判やご意見は大歓迎です。
 
元某雑誌編集さん、ありがとうございました。
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