『ネクスト・ロック・ゲート』
Not ライダー原理主義
掲載:2014/4/18 10:35
世の中には「ライダー原理主義者」と呼ばれる人達がいる。
旧1号が一番カッコイイとか、あの当時の映像表現が斬新だったとか言う、ね――。
「ホントにそうか?」と言いたい。
旧1号なんて仮面の後ろから髪の毛が見えてるし、変身は本郷猛がバイクに乗ってベルトの風車に風を受けてなんたら……と面倒くさいじゃないか。
怪人が倒された後も液体になってしみ込んだり、糸状になって消えたりで、エンターテインメントとしてのカタルシスがない。
念のため、自分は旧1号のスーツは味のある素材や色合いだと思っているので馬鹿にするつもりはないし、怪人が倒された後も当時の低予算の中で最大限考えられた表現だと思う。
ただ、仮面ライダーが国民的なヒーローとなったのは、放送当時に銘打たれていた「怪奇アクションドラマ」から脱皮した後なんだよね。
すなわち、仮面ライダー2号・一文字隼人の登場――「変身、トウッ!」で、ライダーキックの後、怪人は爆発四散というフォーマットが出来てからの話です。
旧1号が一番カッコイイという感覚は、独特で一般的なものとは離れている気がするんだよなあ。
ちなみに、こんな事を書いてみたのは、
ぱちんこ仮面ライダーV3がホール関係者が期待したほどのヒットにならなかった理由として、「液晶にレトロ感がないからだ」という意見を目にした覚えがあるからです。
まあ、それは無いでしょう。この機械の映像クオリティーは、村枝賢一師の漫画・仮面ライダーSPIRITS同様、当時の素材を使い、それを現代の視聴に耐えるようリファインした秀逸なものですよ。
実際、液晶演出の制作者は、仮面ライダーSPIRITSの愛読者なんじゃないかとも思いますね。
例えば、この演出――
2号潜入モード
↓
↓
↓
戦車を持ち上げて……
↓
↓
↓
ひっくり返す!
「なるほど、2号ライダーは『力の2号』なのだ!」と納得させられる映像表現です。
で、この演出の元になったと思われる絵が仮面ライダーSPIRITS 1巻・第3話「たった一人の戦場(後編)」に2コマあるんですよ。
終盤の戦闘で、グイン将軍(実はクモロイド)率いる反政府軍の戦車を2号ライダーが下から持ち上げてひっくり返すという――この演出は、このシーンに対するリスペクトのように思えてなりません。
サイボーグ009の005・ジェロニモを彷彿させる、このシーンはカッコよかったんだよなあ。
また、TV未登場で石ノ森章太郎のデザイン画だけが存在したという、ライダーマン幻のアタッチメント・マシンガンアームのデザインを、村枝賢一師はバレルが1本のリアルな銃火器としてデザインしたのに対し、
ぱちんこ仮面ライダーV3ではデザイン画同様に複数の銃身を束ねたものとしてデザインしている辺り、リスペクトばかりではなく対抗心もある気がして実に良い。
どうです? この台の液晶にレトロ感って必要だったと思いますか――?
先の記事『優魂継承!?』で述べた通り、この台の優れた液晶演出は
ぱちんこ仮面ライダーV3 Light ver.のスペックを得て、さらに映えていると感じるので、ライダーファンを自認する人には何とか打てる状況を見つけて堪能して欲しいと思います。
表記出玉での等価ボーダーは16.8G/1kですが、アタッカーが優秀で、捻り打てればボーダーを15.xG/1kまで下げられる甘い機械ですしね。
自分は、打てる状況があれば優先して打ちたいと思ってます。
あっ、今日は稼働、お休みでーす。