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【ヒロオ】
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『酒と涙と本とパチスロ』
何でもありの男
掲載:2014/3/28 19:15

(…続き)
 
メニューをサッと見渡してみたところ、条件に合致すると思われるのは「もつ煮込み」。目論見通り、眼前にサッと登場しました。
 
 
何でもありの男
 
これはセオリー通りのもつ煮といった感じ。ネギ多めが好印象でした。
 
そんな感じで飲み進めていると、「ここのもつ煮は旨いよね!」と、唐突に声をかけられました。
隣に居たのは年齢不詳のお洒落なお父さんで、そこからこの方との会話がスタート。世間話をして、酒の話をして、「どこから来たの?」的なことを訊かれたので、「○○から来て、今飲み屋を巡っているのだ」ということを告げました。
この○○という場所、また、そこからわざわざ来たのにやっているのが飲み屋巡りという事実がどうやら大層驚かせたようで、そこからさらに話をしてみると、「だったら風情のある店があるから行ってみるといいよ!」と教えてくれました。
 
この間にもう一杯燗酒を追加しましたが、そろそろ良い頃合いなので、私より少し後に来たこのお父さんが出るのを機に、私も店を移動することに。
 
[結果]
ビール小瓶___1本
つる_______2本
やげん_____2本
もつ煮込み_1品
燗酒_______2杯
計______2350円
 
その店へは電車で行かねばならぬとのこと。
私に残された時間はこの日しか無かったので、その事実を男性に告げ、これからそこに向かうつもりだとの宣言をしました。
 
すると、「向かう方角が同じだから途中までよかったら案内するよ!」との申し出を頂き、さっき出会ったばかりの男性とともに電車に揺られることになった私。「せっかくなので一緒に行きましょう!」と誘うと最初は固辞しておられましたが、最後には私の誘いに乗ってきてくれました。
 
 
[4軒目]
そんなこんなで4軒目。
3軒目までは独り飲みでしたけど、ここでは先の男性と二人です。
 
店に着くと……なるほど、確かに凄い風情。
テーブル席のある店内はスーツ姿の人で溢れおり、店外の立ち飲み席はまるで道端で飲んでいるかのよう。特徴的なのは、その店の外側自体をビニール的な透明なブツでぐるっと囲ってあったこと。さらに、その中が焼き台から上がる煙でもうもうと燻されている。
これは、まさしく私の心がくすぐられるような店だと即座に感じました。
 
飲み物は「ビール大瓶」と「燗酒大」を頼み、食べ物は男性に一任。
乾杯して一通り飲んでいると、この店の看板メニューの「やきとん」が来ました。
 
 
何でもありの男
 
素晴らしきはこのテーブル。見ての通りにただビールケースの上に板が置いてあるだけなので、気を抜くとガタンガタンいいます。
 
さらに面白いのはこの店からの景観で、少し席を外れると、そこからはかつての大都会のシンボルであり、いずれは電波搭としての役割を某ツリーに移行するらしい、例のタワーが見えました。
 
こんな景色の良い場所で、見知らぬ店の道端みたいな所に立って、さっき知り合ったばかりの男性と楽しく飲んでいる。
一体俺はここまで来て何をしているんだろう……とは少し思わなくもなかったですが、まあそれはそれ。
酒が入れば、何でもアリが私の信条ですから。
 
色々と話をしながら飲んでいるうちに、酒が尽き。
男性はそろそろ帰らねばとのことでしたので、私も切り上げることにしました。
 
[結果]
やきとん_数種
ビール大瓶__1本
燗酒大____1本
計_____2070円
 
ここの会計は私が払うと言ったのですが、これもどうしてもと固辞されてしまって、半分の1,000円を受け取ることに。退店後は共に駅まで行って、男性の名前を訊いて私も本名を名乗った後に、堅い握手を交わしてから別れました。
 
[最終結果]
1軒目__700円
2軒目_1550円
3軒目_2350円
4軒目_1070円
計____5670円
 
これで、この日のガード下巡りは一旦終了。
 
感想としてはとりあえず、「大都会、恐るべし」です。
 
どんな店でも通常よりも上のレベルのものが出て、それらがことごとく安い。
私は若者が抱くような大都会への憧れを一度たりとも持ったことの無い男でしたが、おそらく飲み歩くならば最高の街なのだろうと今更ながら思いました。
 
そして、ガード下の風情は、やっぱり他に代えがたいものがある。
特に、飲み進めると自分が酔っぱらって揺れているのか店自体が揺れているのか分からなくなるようなこともあり、まあ大体は店が揺れているんですけども、そういった店が少ない地域に居る私としては、とても面白いものでした。
 
いつかまた来て、そして出来ることならば全ての店に行って飲んでみたい。
この大都会では何年かかるかも分かりませんが、そう思わしめた経験でした。
 
ちなみに、この後はとある方より連絡を頂き、そのまま5軒目→6軒目。
見知らぬ男性と飲みに行ったという話をしたら、「お前は何をやっているんだ」的なことを言われまして、まあ私もおっしゃる通りだとは思いました。
 
 
何でもありの男
_____伝説の唐揚げ
 
 
今回の飲み歩き話は、実は最近ではなく冬の真ん中頃に行ったもの。
そのため、店移動で外に出ると結構肌寒かったりしたのですが……近頃は飲み歩くのにも良い気候になってきましたね。
 
最近打ってばかりで外で飲んでないし、そろそろガツンと繰り出そうかなぁ……。
 
 
長い話でした。
 
それでは、また!
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