『スカイ・ロック・ゲート☆』
スペックの見極め方
掲載:2014/3/27 11:25
前ログで書いた件――個々、あるいはその時々の財力に応じた機種スペックの選択がスタンダードな意識になれば良い。
という事で、今日は機種スペックの見極め方を行ってみましょうか。
先日、機種スペックが甘いか辛いかはボーダーを比較すれば一発で分かると述べましたが、今回は波の荒さの判断も含めて述べます。
波が荒いかどうかは個人の主観で語られる事が多く、何らかの数値を挙げて具体的な説明をされる事は少ないように思います。
しかし、それでもある程度の経験があるユーザーの判断であれば、多少の差異はあっても、甘さや辛さと異なり大きな損失を被る事は稀でしょう。
なので、あえて語るほどのものではないんですが、機種スペックを正しく評価する目を持つ事は、遊技中に逆境に見舞われた際の冷静な対処に繋がります。
では、教材は牙狼シリーズという事で。
■CR牙狼 魔戒閃騎鋼XX
等価ボーダー
16.1G/1k
平均期待出玉
6,211コ
初回ST突入時 8,551コ
■CR牙狼FINAL
等価ボーダー
16.5G/1k
平均期待出玉
6,071コ
初回ST突入時 8,554コ
甘いのは、等価ボーダー16.1G/1k < 16.5G/1kで前作、魔戒閃騎鋼ですよね。
で、波がおだやかなのは牙狼FINALです。
何故なら、初当たりごとの平均出玉が6,211コ > 6,071コですから。
――そう、波の荒さを比較するには初当たりごとの平均出玉を見るのです。
多い方が荒く、少ない方がおだやか。
波がおだやか = 甘いとはならない事に注目です。
ちょっと脱線しますが、前ログで述べた「最近の機種スペックは厳しいから、規制を」という論調の人って、厳しい = 波が荒い。甘い = 波がおだやか、と考えてる気がするんですね。
波がおだやかというのは、予想外の凹みや爆発が少ないという事。
低設定や渋釘台を打ってたら、安定してズルズルお金を吸い込まれます。
そんなスペックがウケると思っているなら、相当なドMでしょ。病院レベル。
ちなみに、初当たり確率を判断要素としている人もいるようですが、これは無視してOKです。
初当たりごとの平均出玉が多い機種は初当たり確率が低く設計されているので、気にしなくても判断できますから。
■CR牙狼FINAL ZZ(ライト)
等価ボーダー
16.2G/1k
平均期待出玉
3,229コ
初回ST突入時 4,387コ
ね? 初当たり確率が甘いライトスペックは平均出玉も少なく設計されてるんですよ。
当然、波もおだやかなので、回らない台を打ってると安定して負けます。
なお、ここで用いた数値は全てメーカー発表値から算出したものである事を申し添えておきます。なので、技術介入による出玉の増減分は含まれていません。
上級者はこれに出玉を足す事で、スペックを発表値以上に甘く、荒くしているわけですが、打つ機種の選択に用いる基本的な材料はあくまでもコレです。
また、ホールの個体管理が厳しくなっている現状では、辛い機種を技術介入で甘くしているというより、甘い台の打てる基準を引き下げていると言った方が実状に合っているとも思います。
何はともあれ、機種スペックを正確に見極める事は上級者への第一歩。
しっかりと機種スペックを見極めて、遊技中の逆境にも冷静な対処、およびスペック的な不満にも適切な反論ができるようになって頂ければと思います。