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昨日は商業都市方面で店回り。
 
数年前の平日レベルの客付きには困ったものだと思います。
店もツラいわな。
アナザーゴッドハーデスはともかく、牙狼外伝 桃幻の笛は日曜日でもからっきしですし――。
 
ヱヴァンゲリヲン～決意の刻～を2台拾って、ハネモノを数台試打して終了。
そんな一日でした。
 
ところで、みなさんはボーダーラインって気にしますか?
自分は気にします。
現場主義の実戦派ライターから「ボーダーは穴だらけで不完全な立ち回り論」と言われて久しい昨今、「気にする」と即答出来た人はどれくらいいたでしょう?
これ、「気にしない」人は相当ヤバいです。
失礼ながら、勝っていたとしても、辛い台は甘く使ってくれるホールがあるから勝ってるだけ――要は、地域性に恵まれて勝ててるだけの人って事です。
 
ボーダーは役に立つんですよ。
機種スペックが甘いか辛いかを見極めるのに、初当たり確率だの、確変継続率だの、甘かライトミドルかだのは関係ありません。そんなものに着目したら、荒さで甘さが見えなくなるだけです。
台の甘さはボーダーを見れば一目で分かります。
目安としては、等価ボーダーが17G/1kを下回れば甘い台。17～18G/1kなら、まあ普通。18～19G/1kだと辛い台になりますし、最近流行りの19G/1kを超える台であれば激辛です。
 
こういう事を書くと、ツケマイてんちょ～さん辺りが顔をしかめそうですが、ホール関係者が辛目のスペックを歓迎するのは、客がストレスを感じない程度まで回してやっても利益を出せるからです。なので、もし勝ちたいと思ってパチンコを打っているのであれば、スペックの甘い台に着目する必要があります。
何故なら、等価ボーダーが16.xG/1kの台で利益を出そうとすれば、それ以下の回転率で営業するしかありませんが、いくらデジタルの変動時間の設計が優れていても回転率14～15.xG/1kで営業を続けていては稼動がもちません。
技術介入を受け付けないレベルまで出玉関係の釘を壊していたり、売上さえあれば稼動は不要と考えているホールでは話になりませんが、客にいて欲しい――遊技台に稼動して欲しいと考えているホールであれば、スペックの甘い台を店の赤になる状態で営業する日が必ず出てくるのです。
また、ボーダーが甘い台ほど1G/1kの価値が高くなるので、わずかな開き幅でも期待値がはね上がりますしね。
 
何か、牙狼外伝 桃幻の笛がコケた事で嫌～な予感がするんですよ。
サンセイが牙狼シリーズで甘いスペックを作り続けられる理由は分かりますか?
それは人気作だからです。ホール関係者の本音としては、こんな甘くて、締めても客のヒキ次第で噴いてしまう台など使いたくありません。利益が出しにくいですから。
しかし、客がつくから使うのです。
すでに次回作・牙狼 闇を照らす者が控えていると言われ、すぐに変わるとは思いませんが、次回作でコケたらヤバイでしょうね。
 
そして、これを言い換えると、甘いスペックを作る事が出来るのも人気作だからだと言えます。
実際、ぱちんこAKB48以降、可も無し不可も無し程度の機械しか出せていない京楽の最新作・ぱちんこコードギアス 反逆のルルーシュの等価ボーダーは17.8G/1k――完全な並台ですよね?
保3止め対策として純正8コ保留も盛り込まれてますし、人気作が作れなくなったメーカーは、ホールの購入意欲を誘うために利益を出しやすい台、つまり我々打ち手にとって不利な台を作るしかなくなるのです。
 
まあ、人気作であっても、2月に海物語アクアを出したばかりだというのに4月にスーパー海物語in沖縄3 桜バージョンを発売する三洋などは、もう何年も前からホールに尻尾を振ってますけどね。
まともな機械が作れないため、唯一のヒット作である海物語シリーズを乱作し、入替を強要する事で自社の存続を図ろうという方向に経営の舵を切った瞬間から、これは始まっています。
企業としては当然と言われても、いささか節操がなさすぎるでしょう。
ホールの扱いが良かった事から、「困った時は“海”」などと言われ、年配客を始めとする多数の打ち手の支持を集めて来たシリーズだけに裏切られた気分になります。
他機種と変わらない……いや、牙狼や北斗シリーズ以上のスピードで出されては、ホールも長期運用を見込んだ特別視など出来なくなるでしょうし――。
 
ちょっと、論点がズレました。
ともかく自分が言いたいのは、甘いスペック・甘い調整に着目して打つ台を選択するのは大切だよって事です。
ホール関係者が苦虫を噛み潰したような顔で「人気があるんだから仕方ないよなあ」とスペックの甘い台を導入し、「打ってもらえなくなるから仕方ないよなあ」と時々調整を甘くする。
そんな状況が、打ち手にとって望ましい状況だと思いますので――。
 
一日累計+7k也。