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【ザッシュ】
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『スカイ・ロック・ゲート☆』
メーカーの思惑からの脱出
掲載:2014/2/17 11:20

今日も隣近所総出での雪かき。 
 
積雪量はともかく、その後に降った雨が最悪でした。年配者の話でも、シャーベット状に重く湿った雪が厚さ50cmで積もるなんて事態は今までにないらしく、どうやら80年に1度の惨事と捉えて良いようです。
もちろん高速は通行止めで、国道も30~40kmに渡る大渋滞。とても出歩けません。 
 
そんなわけで、今日も稼働無しなんで、お題の件行ってみましょう。
少し前の記事で、中古相場がホールでの稼働率とリンクしなくなって来ているように感じるという事を書きましたが、それがかなり顕著になって来てます。
パチンコはルパン三世 消されたルパンが394ver. 294ver.共に好調、牙狼FINALが相変わらず安定。でも、値段が高いだけでどちらもさほど需要がありませんし、ルパンはともかく、牙狼が未だにそれほどの稼動を示しているのか疑問です。
パチスロの上位はジャグ系で、これは納得出来るものの、現在、需要急増中の機種名を挙げると、魔法少女まどか☆マギカシティーハンターキングハナハナ-30吉宗スタードライバーマジカルハロウィン4……etc
順調に右肩上がりなのはキングハナハナ-30だけで、他機種は@20万円を切ってから需要が上がり始めました。
稼動があるから需要があり、需要があるから相場が上がる。それが定石ですが、これらの機種には「これって稼動があるのか?」と疑問に思う名前が散見されます。
そりゃあ、及第点レベルの稼動はあるんでしょうが、需要が上がった理由は稼動より値段だろう、と? ――そう考えれば、ルパンに需要が無い理由も納得です。 
 
少し前、@グリーンべるとで、ホールコンサルタント企業・オフィスジャパンが「ホール経営研究会 第10回幹部勉強会」を開催したという記事を目にしましたが、この勉強会の主旨は、店舗数が近年のピークだった1995年と比較して粗利に占める機械代の比率が大幅に上昇している。機械代を減らせなければ店舗数が半分になる。こうした環境で生き残るために何をすべきか考えなければならないというものです。
また、某業界人も、消費税増税を睨んで、とあるチェーン店では新台購入費約25%減の試算を出したという記事を書いております。
 
何か、中古遊技台の流通はこれとリンクしている気がしますね。
今後は、中古相場が高いからホールも長く使いたがっている機械――すなわち、釘が開くとか、設定が入ると言い切れない状況になるかもしれません。そして、新台を中心に紹介するメディアと、実際のホール状況の乖離が進む可能性もあるでしょう。
既にメディアが煽り立てるほどには新台の台数が入らなくなって来てますが、それがさらに進むとどうなるか――。
 
まあ、メディアが述べる事をフィルターにかけて、自分の住む地域に合った情報を取捨選択出来ないユーザーは酷い目に遭うでしょうね。
我々エンドユーザーはホールを介して遊技台に触れますが、メディアが発信する情報は基本的にメーカー寄りの立場からのものですし、実戦記事も地域性を考慮しないものばかりだからです。
メディアには、DK-SISと中古相場から、現在、最も活性化している機種をピックアップした記事があって然るべきだと私的には思います。今後、一般論として語れるのは、そうした機種に関する記事だけかと?
 
また、当業界は装置産業であり、過去に何度となくあった危機的状況は、革新的な機構を持つ新機種が救って来たという実績があります。
しかし、今のメーカーはヒット機種のパート2ものばかりで、意欲的なスペックを与えた新機種に力を注ごうとしません。これは、かつて低迷する5号機パチスロシーンを救った、パチスロ交響詩篇エウレカセブンのような機械の事です。
要するに未知数の版権・スペックでユーザーを掘り起こす冒険をするより、ホールに対して確実に売れる機械を作っているのです。 
 
先に述べた通り、ホール企業は機械代の削減に舵を切ってますので、ここに今のメーカーの企業姿勢が加わったら、大きなムーブメントなど期待出来るはずがないでしょう?
鳴り物入りで50,000~80,000台導入されたものの大コケか、可も無し不可も無し程度の稼動で撤去されていく機械と、抱き合わせ機種の中から化物語――出荷台数26,000台クラスの小ヒットが繰り返されるだけだと思います。 
 
とりあえず、オフィスジャパン社長の新井氏は「パチンコ店の存在意義を見失ったまま売上げを上げようとするとコストがかかりお客様の不満が増大する。こうした悪循環を絶つには遊技機購入の意思決定者が力を持たなくてはならない」という事を述べています。
遊技機を売りたいメーカーと、メーカーからの広告収入や情報提供が無ければ立ち行かないメディア。そこから発信された情報を元に、メーカーの思惑通りの動きをするエンドユーザー。そして、そのエンドユーザーの動きに対応する事で悪循環の鎖を完成させていたホールから、こうした動きが出て来たという事は認識しておいて欲しいと思います。
 
だって、このままメーカーの思惑の中にいても、我々エンドユーザーにとってあまり良い事は無さそうですから――。

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