『スカイ・ロック・ゲート☆』
アイドル下剋上の道
掲載:2014/2/2 12:00
思わず、「ぶははっ」と笑ってしまった。
だって、ananがアイドル特集だよ?
しかも、昨年の終盤『奇跡の1枚』と言われる、たった1枚の写真でブレイクしたローカルアイドル・橋本環奈を表紙やグラビアに起用し、再ブレイク直前と言われるモーニング娘。'14をピックアップ――つまり、日本のアイドル業界全体を総括した構成に見えるが、特集されているアイドルから現役AKB48と、ももいろクローバーZが抜けている……。
『anan』2014年2/5号
女性SEXライフスタイル誌がこれは、色々と勘繰りたくなるってもんでしょう。「将を射んと欲すれば、先ず馬を射よ」って事か? と。
糸を引いたのは、一体誰だろう……。
ともあれ、大島優子の卒業でAKB48は弱体化を免れないだろうし、ももいろクローバーZの先には「いかに美しく解散するか」しか残されていない現状、このアイドル戦国時代に雌伏の時を過ごした三番手以下が活性化するのは当然の成り行きかと思います。
次に来るのは、どこなんでしょうね? 順当にモーニング娘。'14? それとも、EXILEの妹分・E-girls?
でも、私的にこの辺りはアイドルと思っておりません。「今いるアイドルの中で、一番アーティスティック」みたいな言い方をしているメディアもあったが、「???」となってしまう。
だって、アイドルって未熟な歌手の成長過程を楽しむ娯楽でしょう? これは、アーティストに近いアイドルという意味で言っているのだろうし、ならば、日本で言うアイドルの定義からすると一番つまらない状態であると言っていい。
過去ログで述べた通り、本来は絶大な人気とカリスマ性を備えた、ビートルズやエルヴィス・プレスリーを指す言葉であったはずのアイドルが日本では違う意味に変質してしまって、多くの日本人が「アイドル < アーティスト」という認識でいるわけだし、だったら普通に「脱アイドル宣言」をした方が良いのではないか? 何ゆえに「アイドル」という名称を残したがるのだろう――?
多分、アイドルと思われたら売れなくなるため、アーティストっぽく演出する必要があった90年代と逆の戦略でしょうね。
AKB48ファンはルックスやダンススキルの高さに惹かれているわけじゃないし、アンチはAKB48を叩いて悦に入りたいだけなので、技量的にいくらAKB48を凌いでいる事をアピールしても連中はお金を出さないと思うけど……。
余談ながら、オリコンチャート1位を獲得した52ndシングル『Help me!!』以降の、モーニング娘。のCD売上枚数は10.3~15.8万枚である。
誰かが「モー娘。すげえ! 『EDM』だ!」と言っていたが、EDM――Electronic Dance Musicは全世界的にキテるんじゃなかったのか? ……いや、販売形態に問題があるのかもしれない。
基本的にTypeA・K・Bに劇場盤を加えた4形態を発売するAKB48に対し、TypeA~D、場合によってはE,Fと通常盤A,Bの6~8形態しか発売しないモーニング娘。は絶対的に不利なのだろう。
E-girlsはデータ無し。参考までに、兄貴分のEXILEが100万枚売った『EXILE PRIDE~こんな世界を愛するために~』はコンサートチケットにCD付けたんだよな。半年以上に渡って売れ続けた理由がコレ。以降のシングルは9.3~12.4万枚に止まっております。
何か辛辣な事書いちゃってゴメンね。
ただ、やり方がセコすぎて、全然応援する気にならんわ。
今までこの業界のメディアについてこき下ろして来たけど、某日本放送協会の会長の発言が物議を呼び、メディアの中立性が問われる中、これってどうなの?
この国のメディアって、全然中国や韓国を笑えなくないか?
とりあえず、今朝の朝日新聞デジタルでアクセスランキング2番目に来ているのは『SKE48、夢の名古屋D公演』
でも、自分はDMMの生配信でAKB48チーム4公演を観てました。
アンコールの掛け声は「名古屋ドームより熱い、チーム4に――!」おお、分かってんな君は。
客観的にはそうだが、自分の主観はこうだ。
こんな奴ですいません。