『スカイ・ロック・ゲート☆』
10年後のムーブメント
掲載:2014/1/31 11:00
AKB48は今までのアイドルグループとは明らかに違う。新しいものに手を染めているという意味での面白さや怪しさは間違いなくあって、あんなものは管理統制の中で生まれるわけがない――とは、富野由悠季監督の言葉である。
実に鋭い。AKB48発足当初、玄人だったのは作詞の秋元康と、振り付けの夏まゆみだけで、後はメンバーもスタッフも全員素人。
富野監督は門外漢であるはずなのに、AKB48がテレビメディアの管理統制の外側、素人イズムの中で生まれたアイドルである事を認識・看破していたとは、さすが、『機動戦士ガンダム』という社会現象を起こした人だけの事はあると思った。
でも、それを考えると、保通協の形式試験という管理統制の中でモノづくりをせねばならない当業界のメーカーが、AKB48のようなムーブメントを起こすのは極めて困難という事だよね。
しかも、最近ではスペック的なものとは違う意味で、自分達が妙な管理統制を始めちゃってるんじゃないかとも思う。だって、新規版権で意欲的な挑戦をしていないもの。
人気作の続編を作りたがるのは映画業界と同じ理屈でしょう――すなわち、一定量の観客(需要)が見込めるから。
今週導入された
バジリスク絆
など、本当に良くやるよと思ってしまう。
原作は既に完結しており、せがわまさきの関連作からは、『バジリスク』に匹敵するヒット作が出ていません。続けた所で、先の広がりが無いコンテンツです。
登場間近の
モンキーターン2もそうだけど、先の広がりが無いコンテンツが新しいムーブメントに繋がるとは到底思えんのだよなあ……。
という事で、こちらもホールの管理統制の内側の話。
昨日も阿呆ほど管理された調整の中、つけ入る隙は無いものかと足掻いてまいりました。
機種は、差玉+5,500コ程の
ビッグシューターXと、差玉+12,000コ超の
トキオデラックス。
トキオデラックスのスランプグラフ
まあ、全然ダメダメでしたね。前ログのような一時的なドラマも無く、ただヤラれただけ。
グラフ右端、山なりの部分が自分の担当箇所です。
拾いは、
ビッグシューターXが5.5コ/1kで、
トキオデラックスは7.4コ/1k。
ビッグシューターXはともかく、
トキオデラックスは何とか勝負できるクオリティーだったけど、+12,000コ超もの差玉が出る仕様じゃありません。
前任者の大当たり出玉をデータ機器でチェックしてみても、7Rで380~410コ、16Rで1010~1020コとストローク巧者ではなく、「一体、何で出てるんだよ!」と言いたくなりました。
もう、ホントに勘弁して欲しい……。
ちなみに、冒頭の富野監督の言葉の続きですが、AKB48に勝とうと思うなら、今は理解されないし、自信も無いけど、10年後にはAKB48に勝つよというものを必死に探すしかないのだそうです。何か凄く納得。
はたして、メーカーは10年後のムーブメントを見据えた機種開発を行っているのだろうか? 自分の立ち回りは10年後にはホールに勝てているのだろうか? ――こちらは、どうにも納得出来そうにありません。
一日累計
-9.5k也。