『スカイ・ロック・ゲート☆』
牙狼~闇を照らす者~
掲載:2013/9/17 10:25
根性のある台風でしたねー。
幸い自分の周りで大きな被害はありませんでしたが、皆様ご無事でしょうか?
ともかく、こんな日に店回りするはずもなし、今日も稼働ネタ無しなんですが、何に振りましょうね?
たまにはAKB以外にも振らないとならんでしょうし……。
じゃあ、もうすぐ最終回を迎える牙狼シリーズ最新作でも行ってみますか。
牙狼~闇を照らす者~
サンセイの次回作もコレになるはずなんで、そうしましょう。
出る前に観ておけば、出た時はより楽しめる。
冴島鋼牙とは違う時代に活躍する黄金騎士・道外流牙(どうがいりゅうが)の物語について解説します。
特定の管轄に所属せず、街から街へ旅をしながら、魔獣ホラーを狩り続けている若き魔戒騎士・道外流牙。
魔戒騎士としてはまだ未熟ながら、稀有な身体能力とくじけない心、物を通じて人の想いを感じ取る特殊能力を持つ彼は、差出人不明の指令書に従ってボルシティへとやって来る。
人々が幸せに暮らせる理想の街と言われるボルシティ。ここは、確かに夢と希望に満ち溢れていた。
しかし、暗躍する陰我ホラーとは生態の異なる新たな敵・魔導ホラー。
――というのが、本作のイントロダクション。
新たな主人公、新たな敵、そして監督も雨宮慶太から、前作までアクション監督を務めていた横山誠に代替わり。
前作と本作を繋ぐものと言えば、黄金の輝きを失い黒く染まってしまった牙狼の鎧と、ほとんど口をきかない魔導輪ザルバ。
一体、何故こうなってしまったのか?
本作を観始めて、まず最初に気になるのはここでしょう。
そして、この作品が今までの牙狼とは一味も二味も違う、同じノリを期待してはいけない作品である事に気付くわけです。
もう本当に別物ですね。魔戒法師とチームで戦う魔戒騎士に、いくら魔導ホラーが強敵とはいえ、苦戦しまくりであまりにも未熟な流牙たち。一応、1話完結の体裁を取るものの、連続性が強まり、1話見逃すと話が分からなくなる構造。
前作までのファンからすると、違和感バリバリで拒否反応の方が多かった気がします。
ただ、この作品が牙狼のフォーマットを壊した事については評価しておきたい。
無敵の黄金騎士・牙狼の物語では役者を変えて焼き直しただけになってしまうし、今のパチンコ・パチスロ同様、焼き直しを続けていたら、いずれ劣化して飽きられるのがオチ。
主人公が代替わりする今、こうした改革を行うのは必然だったでしょう。
前作までのイメージを捨て、未熟な魔戒騎士たちの成長譚として観ていただければ――。
新三騎士の流牙・哀空吏・猛竜
今作は鎧を召喚してのバトルシーンが全てVFXという事と、陰我ホラーが全て『寄生獣』ばりのデザインで統一されてしまっているので安っぽい感じがしますし、観始めは劣化版牙狼としか思えず受け付け難い部分もあるんですが諦めない事が肝心です。
一連の謎が一本の線で結ばれ、挑んだ総力戦の末に訪れる凄惨な結末が描かれる18話『闘 War』は必見。
絶望の後にも物語は続く。
自分も、終盤まで来て、ようやく横山監督のやりたい事が分かりました。
この作品をレンタルで見かけた際は、是非手に取っていただければと思います。