『萌えパチ業界万華鏡~焔』
計画的暴走?
掲載:2013/9/13 18:55
九州の某ホールが無承認変更による行政処分を受けました。
パチンコのハンドル内部の発射ゴムを警察に無届けで変更したのが処分対象となりました。
自分の記憶では、出玉に関する部品の交換は届け出が必要だったかと。
ハンドル、釘、風車、アタッカー、各種基板などなど。
電球やチャンスボタンは違ったかな?
昔のポップカルチャーは電球が出玉に大きな影響を与えていましたが。
曖昧な記憶はさておき、今回処分になったホール。
ハンドルの発射ゴムなんて外部からは見えないし、交換したからといって玉の飛び具合で判断するのは難しいと思うし。
じなあ、なんで判明したのかといいますと、最近、若者の不適切行為で話題のSNS。
Facebookで元従業員が『無承認で部品交換してます』といった内容をアップしたらしい。
それが所轄の耳に入り、ホールに確認。
ホールは変更していないと否認。
ここで所轄がまさかの?メーカーに部品供給や書類発行の有無を過去二年分を照会。
何度か部品供給や書類発行の事実が判明し、ホールの嘘が発覚。
最長180日の営業停止の行政処分が。
どうやら、みなし機で再認定を受けていない遊技機だったため、部品交換が不可能だったらしい。
みなし機状態だと、設置は可能ですが、修理や再設置は出来ません。
再認定を受けていれば修理や再設置などが可能です。
ホールとしては、こっそりやって知らんぷりのつもりなのと 、元従業員によってバラされた結果となりました。
元従業員は、会社側と上手くいっておらず、腹いせで無承認変更していたことをバラしたとも言われてます。
最近は心ない若者によるテロ行為で契約解除、閉店、書類送検など毎日のように溢れてます。
これだけ軽い気持ち、悪ふざけでは済まないと報道されているのにです。
この元従業員は正義感から告発するためにバラしたのかもしれません。
だったら、所轄に直接伝えればと思います。
いや、あえてFacebookで拡散すればホールは揉み消すことは出来ないと読んだのかもしれません。
今回の件は元従業員から発覚したことですが、全国のホール関係者は背筋が凍る思いをしたかと。
それは、毎日のようにホールでは不正行為が行われているからです。
何かと言うと『釘調整』です。
釘調整が出来なければ、全国のホールどこで打っても同じです。
差をつけるため、釘調整があります。
本来、釘調整をする時にも変更承認が必要です。
でも、毎日のように行う釘調整の度に変更承認を受理し、担当者がホールで確認なんて出来ません。
ですから、釘調整はしていないことになっているのです(たぶん)
数年前に甘釘などの『出るかもしれない』的なイベントが禁止されました。
これは『甘釘ってとさ、釘調整してるんだ。じゃあ、変更承認を出しなさい』『通常営業に戻すの? 釘を叩いた? 変更承認は?』なんてやってられないのです。
ですから、暗黙の了解で釘調整はしていないと。
では、ホール関係者が何を恐れているか。
従業員が軽い気持ちでSNSやブログに『釘調整を教えてもらいました』『全台、釘調整完了! つかれましたよ~』とハンマーとゲージ棒を持った写真と掲載したら…
おわかりですね。
釘調整=無承認変更しているとなります。
競合店からのチクリはもちろん、ネット住人から所轄の耳に入れば大問題です。
コミュニケーションツールとして重宝するSNSも使い方次第では自爆テロにも、凶器にもなります。
恐い世の中になりました。