『スカイ・ロック・ゲート☆』
業界を支えるものと、究極の薄利商売
掲載:2013/7/15 14:50
昨日は、一応マジカペDSで稼働出来たリニューアル店に行ってみたものの、案の定締まってました。見た目はそれほどじゃなくとも、打ってみると鳴きが相当で、もう13~14G/1kって感じですね。
で、昨日行かなかったリニューアルO店に移動してみたんですが、こちらも相当で、ハネモノにはロクに客がおりません。思い切って締めすぎでしょう。
ただ、デジパチは全体に甘かったと思います。ボーダー程度は回してるな、と。
専業的には、ボーダー程度回っても仕方ないんですけどね。
店側は営業にかかる経費で赤字――でも、それじゃあいかん! とか、我ながらホントふざけた奴だと思います。
何はともあれ、稼働終了。帰宅して読書にいそしんでました。
それにしても、考えちゃいましたよ。
一つは、こうしたリニューアルやグランドでは多くの客が集まるし、それも4パチ・20スロから台が埋まるな、という事。
普段、1パチや5スロを打っている客まで、4パチ・20スロに来るんですよね。
「ひょっとしたら、儲かっちゃうかも?」みたいな期待感がそうさせているのは間違いないでしょう。
結局、この業界を支えているのは射幸心。
射幸性を抑えた機種開発が客を呼び戻すという主張が、いかにたわけた話か、と。
メーカーは現状の内規で実現可能な出玉性能ギリギリの台を開発し、ホールはそれを善意的に扱い、メディアはそれの立ち回りを指南する事でエンドユーザーのフォローをするべきでは?
ホールは、自地区で言うB店のような未だパワー営業に固執する系列と、どうにもならない末期店以外、出す営業を心掛け始めていると思います。
問題は、それが自分のようなパチンコ生活者にとっては不十分なレベルだという事だけ。
でも、メーカーは出玉性能には気を遣っても、技術介入困難なゲージ、設定推測困難な仕様を開発するから、メディアがエンドユーザーの立ち回りをフォロー出来ないし、これが客離れの一因になっている気がします。
そして、現状から乖離したトンチンカンな記事を書くライターが現れる理由にもなっているんじゃないでしょうか?
……連中、ただ自分が立ち回れないから、その不満にもっともらしい理由をつけてるだけなんだよね。
その不満につけた理由が、この業界の発展を視野に入れた広い見識からのものであるなら問題ないんだけど。
そして、もう一つは、今回頂いた読者さんからのメール。
かいつまんで言うと、「最近のパチンコ・パチスロは負けすぎるから、確実な規制を……」といった内容だったんですが、現在、ホールの低貸コーナーには丸1日遊んでも平均-3~4kで済む台がゴロゴロしているわけで、このメールには自分自身今までの記事の書き方が悪かったなあとか、強い論調で、打つと高い遊技料を支払う事になる機種を警告して来たにも関わらず、印象に残してもらえていないのだなあと考えさせられました。
とりあえず、ね。1発打って、ホールの利益は20銭――究極の薄利商売がパチンコです。
パチンコにハマッて借金○○○万円だとか、自己破産だの、一家離散だのと聞くと、とんでもなくボッタクリな商売に思えるけど、破滅した人達は1ヶ月やそこらでそんな有様になったわけじゃなく、それ相応の時間を遊技に費やした結果、その対価として支払わねばならなかった当然の遊技料で破滅しただけです。
責めるべきは本人の自制心の無さとか、パチンコがどんな遊技なのか知らない、いわゆる無知である事を改めようとしなかった向上心の無さではないかと?
罪なのは、それに対して適切なアドバイスをしてやれなかった、周囲の人間やメディアだと思います。
なお、この20銭というのは、4パチの平均的な玉粗利。パチンコ台は1分間で100発の玉が飛ぶから、1時間では1,200円。14時間営業のホールに1日いれば、16,800円が支払うべき遊技料です。
まあ、今のお客はリーチ止めも保4止めもするし、食事休憩も取ればトイレにも行くので、一般にはフル稼働と言われる状況でも打ち込み玉数は60,000コ程度になるそうですが、ここから算出する1日辺りの遊技料12,000円というのが現実的な数字かと思いますけどね。
そして、今は低貸という営業形態があり、それは単純計算で支払うべき遊技料が1/4とか1/8になるんですから、丸1日遊んでも1,500~4,000円。こんな安い娯楽を提供している施設は、他に無いですよ。
新台など低貸コーナーが対応していない遊技台を打ちたいなら、相応の出費を覚悟する事。
遊技料を支払わず、逆にお小遣いをせしめちゃおうなどと、不埒な事を考えていたりするなら苦労して当然です。
――そうした事も、今後の記事の内容には盛り込んで行かねばと思いました。
三連休最後の今日はお休み。明日からは、また店回りです。