『スカイ・ロック・ゲート☆』
おめでとう、指原♪
掲載:2013/6/17 10:30
先日、読んだ本はこちら。
AKB48裏ヒストリー
2005年の劇場公演初日から、2012年の前田敦子卒業・第二章突入まで、本当にAKB48を愛したファンのガチ証言で語られる衝撃と感動の激闘録――まあ、客側の主観で語られるAKB48ヒストリーって奴ですよね。
今春、AKB48公式本として発売されたんですが、公式本とは言え、このテの本を読むには注意が必要です。
客ってのはわがままなもんですからね。自分の要求が行き過ぎてる、あるいは間違っているなんて事は考えもせず、自分の要望に応えてくれない先方を一方的に批判するなんて事が起こりがちです。
例えば、メジャーデビュー前、とあるメンバーの脱退事件が発生してるんですが、状況を説明すると、昼公演にはいたはずのそのメンバーが夜公演にはいなくなっており、運営側からは一切の説明が無く、存在しない人物として扱われていたというもの。公演後の劇場カフェにはヲタの怒号が響き渡っていたそうな――。
「俺たちだって子供じゃないんだから、説明してくれれば納得しますよ。それを無かった事にされては……」というのがヲタの言い分ですが、私的には脱退したメンバーにとって名誉にならない話だから運営側は無かった事にしたんだと思います。
まともな脱退の仕方じゃないですよね? 一時的な感情からの行動で、戻って来る見込みのあるものなら、運営側も「体調不良で……」みたいなアナウンスをしたと思いますし、それを言わないという事は脱退したメンバーの将来を慮ったのではないでしょうか?
ともかく、こうした事例においては、「一般に流布している内容はこうだが、実際はこうだったのだ」という捉え方はよくありません。
事の当事者一方の主観で語られただけの話ですから、言えるのは、当時起こったある事件について、客側の主観ではこうだった、とそれだけです。……似たような話は、当サイトでも起こってますがね。
何はともあれ、客側の主観で語られるAKB48史というのは、誤った認識を持ちかねない危うさがありながらも、なかなかに面白いものでした。
チームAに対するチームKの対抗意識がもの凄かった理由とか、ファンの後押しを受けてカフェ店員から正規メンバーに抜擢されたという、まりこ様のシンデレラストーリーの現実とか――。
で、思わず相槌を打ってしまったのが、「第2回AKB48選抜総選挙」の項です。
大島優子がセンターに立てば、間違いなくAKBの風景は変わる。もはや、ヲタの声が運営に届く可能性が低いのは承知だが、もし“民意”で大島優子がセンターに立つ事になれば、AKBの歴史が変わるかもしれないと思い、臨んだ総選挙――。
その望み通り、ここで1位を取り、『ヘビーローテーション』のセンターに立つ事になったのは大島優子なわけですが、初ミリオンを飛ばした次シングル『Beginner』は高橋みなみのサインでセンターが変動する楽曲だったし、その次のシングル『チャンスの順番』は、じゃんけん大会選抜による楽曲につき、センターは、その勝者・内田眞由美。
そして、さらにその次のシングル『桜の木になろう』では、何事も無かったかのように前田敦子がセンターに返り咲いており、大いにシラけたと言うのです。
そうだよ、総選挙1位は今後1年間のセンターを保証するとか、そういうものじゃないんだよ。
別に1回くらい、指原がセンターの楽曲があっても良いじゃないか。
指原、総選挙1位おめでとう♪
いや~、何か憑きものが落ちた気分だわ。