『スカイ・ロック・ゲート☆』
指原莉乃の“奇跡”
掲載:2013/6/10 10:15
半端ねえっす、マジで半端ねぇ……。
稼働はいつも通りなんで、「第5回AKB48選抜総選挙」について書きますね。
まりこ様の卒業はまだいいんですよ。遅くとも来年には来ると思ってましたから、淋しいけど仕方ない。
ただ、ゆきりんが4位で呼ばれた辺りで嫌な予感がし始めて、まゆゆが3位だった時には祈りましたもん。
「頼む、優子、AKBを守ってくれ!」
徳光さんが「AKB48・Team K……」とコールした瞬間に襲って来た喪失感と来たら、もうマジ半端ないっ……。
録画しておいた生放送SPを観始めたのはAM1:00頃だったんで、この時は既にAM4:00になってましたが、缶ビールのプルタブを引っ張りました。飲まなきゃやってらんねえっす。
2013.6.8は、一番の推しメン・まりこ様が卒業を表明し、指原が総選挙1位になって、自分が好きだったAKB48が無くなった日です。
いくら人気があると言っても、指原はキワモノ。
まさか、正統派アイドルの優子とまゆゆが負けてしまうなんて……。
ともかく、これで分かりましたよ。
優子とまゆゆはAKBのエースですが、指原はAKBのジョーカーなんです。
出されたらヤバイ。場の勢力図が塗り替わる。
ひょっとしたら、秋元康には予感みたいなものがあったんじゃないですかね?
指原は、今年の春の人事でHKT48劇場支配人に就任してるんですが、先月は秋元康からSKE48終身名誉研究生・松村香織のプロデュースを命じられてるんですよ。
秋元康がやっているように、楽曲を選んで、作詞もしなければいけない。
これが意味する事は明らかで、指原を運営に取り込もうとしているわけです。
指原は化けちゃいましたからね。秋元康的にはスキャンダル処理の名目でHKT48に話題性を提供し、ついでにアイドルオタクの指原の事だから、きっとHKTメンバーの事をブログネタにするだろう。自分は、それを読んでプロデュースの参考にしよう。――そんなつもりだったのが、指原は思惑以上の仕事をして、多大なる民意を得てしまった。
このままでは、自分が作り上げた正統派アイドルグループが、ちょっと違うものに作り替えられてしまうかもしれない――。
秋元康がそんな危惧を抱いたかは定かではありません。あくまでも自分の想像です。
ただ、指原を運営に取り込もうとしている以外に考えようがない前述の出来事を鑑みると、「ならば、取り返しのつかない大事が起きる前に、指原をステージから降ろしてしまおう」と考えた気がしてなりません。
そういう見方をすれば、今回の「指原莉乃・総選挙1位」は痛快なんですけどね。
予定調和を嫌う秋元康が仕掛けようとした予定調和を、それが成る前に抜けてみせたって事ですから。
でも、これが原因でAKB48が壊れるような事になったら、文春が投げ込んだ爆弾は実は信管が2つあって、1つ目は不発だったものの、2つ目は1年の時を経て盛大に爆発したって話になるわけで、もう喪失感どころじゃありません。腹立たしい事この上ない!
ちなみに、お題の件。新聞等では、秋元康をして「指原はAKBの“奇跡”」と言わしめたと書かれてたんですが、これは指原の1stフォトブックの帯に秋元康が送った言葉で、全文ではこうなります。
「AKB48とは、指原莉乃の“奇跡”のことである」――秋元康
この頃、まだ指原はスキャンダルが発覚しておらず、ただのヘタレの賑わし屋でした。
さして可愛くもない、どこにでもいるような風貌の子が、国民的アイドルグループの総選挙で9位に躍進。バラエティーでは引っ張りダコという状況を称賛しただけの言葉だったはずですが、こうなってみるとこの言葉は実に暗示的でしたね。
また、これだけは言っておきたいと思います。
自分は過去に何度か指原について語ったように、指原が嫌いではありません。普通なら潰れてしまうようなスキャンダルに見舞われて、飛ばされた先のHKT48で踏ん張る姿は感動的ですらありました。
だから、今回の総選挙1位も当然と言えるでしょう。
「努力は必ず報われる」――高橋みなみが言っている通りになっただけの事です。
しかし!
国民的アイドルグループのセンターがバラドルでいいの!?
識者のプロデュースを得ない生のままの民意というものは、その動機が他者に与える称賛からであったとしても、時としてとんでもない暴挙を生むものだと痛感しました。
この文章書きながら、また缶ビールのプルタブ引っ張りましたよ。
まだ書き足りないんで、記事を改めてもう1本行きます。