『スカイ・ロック・ゲート☆』
「恋愛禁止条例」の是非
掲載:2013/2/2 08:55
全力でやる事、出来るようになるまでの成長過程を見せる事――そんなコンセプトがAKB48にはあるんですが、このコンセプトは罠ですよね?
そんな姿を見せられちゃ、客観的に見れなくなるのが世の倣い。
要は、ファンになるしかないだろうと?
たま~に、まりこ様以外スルーしとくべきだったな、なんて思ったりもします。
観てまいりました。
DOCUMENTARY OF AKB48
少女たちは涙の後に何を見る?
自分が事前に情報として得ていた、この映画のテーマの一つは「精神力」という事です。
昨年の一大事――さいたまスーパーアリーナでの前田敦子卒業宣言から、東京ドーム公演に劇場での前田敦子卒業公演。
その流れの中に絡む、選抜総選挙やじゃんけん大会といったメンバーの明暗を分けるイベントと、度重なるスキャンダル報道。
問われる「恋愛禁止条例」の是非。厳しい質問の連発に、涙を流すメンバー続出! みたいな。
ホント、AKBのカメラって容赦無いんですが、今回も相当でした。
選抜総選挙で一つ及ばずアンダーに落ちた高城亜樹が集合写真撮影終了と同時にグチャグチャになって泣き崩れる所から、研究生時代のスキャンダルを発掘された指原莉乃が秋元康からの処分を聞くためにラジオ局へ向かう最中まで、当たり前にカメラが回ってます。
増田有華が明日発売される週刊誌のスキャンダル報道を運営から突きつけられて、進退を問われた、その瞬間だって――!
その後、高城亜樹は海外の姉妹グループ・JKT48に活躍の場を求め、指原莉乃は致命的なスキャンダルから立ち直ってHKT48の牽引役へと成長するのは周知の通りですが、そんな成長過程を見せられたら、以下冒頭に同じですよね。
一昨日の1/31にもショックな事がありました。
峯岸みなみ、丸坊主の件です。
自分、ぐぐたすで戸賀崎支配人の投稿を直に見てしまったため、何の予備知識や覚悟も無いまま「峯岸みなみからのメッセージ」をタップしてしまい、結構効きました。
裏切られてショックだったって意味じゃなく、こんな姿見たくなかったという意味です。
かなり騒がれてますが、これは現在進行形のスキャンダルを暴かれた身でも、泣いて会見して研究生に戻ればAKBでいられるなんてサンプルを作りたくなかった峯岸みなみなりの誠意だったんでしょう。
ならば、ファンはその誠意を受け入れるべき……なんでしょうねえ。
彼女の意思がどうあれ、やはり運営には止めて欲しかったと思うのだけど……。
何はともあれ、「恋愛禁止条例」は守らねばならないルールです。
こうした部分を犠牲にして、夢に向かって努力しているからこそファンは応援するものなので、これを無しにしてしまったら、AKBは何でもやりたいだけのわがまま娘の集団に成り下がってしまいます。
この重大なルールを守る事は出来なかったけど、それでもまだAKBでいたいと訴えた事で、いつからか惰性で流れ続けていた峯岸みなみの物語は新章に突入したと言って良いと思います。
だから、後は成り行きを暖かく見守るだけでしょう。
ちなみに、「恋愛禁止条例」というルールがもたらすファンからの恩恵は、選抜とアンダーじゃ違います。そして、同じ選抜であっても、神メンバーとそれ以外では……。
どのポジションであっても、ファンからの恩恵を等しく感じる事が出来る感性の子は奇特と言って良いし、「恋愛観」だって年長メンバーと年少メンバーでは違います。
ルールを守れたこの子は良い子で、守れなかったこの子は悪い子みたいに、この世をシンプルに色分けしている人や、公平論者はこの映画を観た方が良いんじゃないですかね?
……いや、観ても分からないか? 人間を見てないもんね。
きっと理解出来るのは、バーチャルか2Dの世界だけでしょ。
最後に、この映画の中では、あるメンバーからのサプライズ発表があります。そろそろだろうと予想はしてましたが、やはり実際に来てみると胸に感じるものがありました。
既に情報は解禁されており、ネットでも調べれば分かりますが、まだ知らない人は知らないまま映画館に行って下さい。
あのタイミングに、このインタビューを落としこんだ監督の演出手腕が映えるので――。
さて、今日はO店特定日。打てる台が見つかるか疑問ですが、一応行って来ます。
AKB48を打ちに。